イベント取材に行ってきました!
防災意識を高めコミュニティ力の形成や将来のリーダー育成のために
白井市池の上小学校で、9月21日土曜~22日日曜に防災リアル訓練2019が開催されました。池の上小学校区の防災意識を高め、コミュニティ力の形成や将来のリーダー育成を目的として、自治連合会、PTA、池の上小学校、白井市役所等が実行委員会を結成し、協働によって開催されました。
池の上小学校児童と地域住民の皆さんが参加され、訓練は大人の方々へ防災セミナー、子供たちへAED訓練、ロープワーク、仮設トイレ設営展示、薪を使用した湯沸かし実演、水の入った消火器訓練、防災備蓄品展示、手洗い、公衆電話の使い方などの多彩なプログラムをスタンプラリー形式で実践していました。被災時に必要な知識習得と体験を行い、集団避難生活を想定し、体育館で間仕切り宿泊体験が行われました。
訓練の場となった、池の上小学校体育館。災害時実際に、地域避難場所となっているそうです。
白井消防署からも訓練に参加されていました。
開会時間までもう少し時間があります・・・。
各地域別で参加受付されていました。
池の上小学校区の受付にも参加者が増え始めました。
「防災リアル訓練実行委員会」飛田実行委員長(左)、笠井白井市長(中央)、廣田校長先生(右側)
笠井白井市長も、ご出席されておられました。
防災セミナーの内容は、
講師:順天堂大学大学院 櫻井しのぶ教授
順天堂大学大学院 櫻井しのぶ教授
【ご略歴】研究テーマおよび研究内容:聖路加看護大学時代より、一貫して地域看護を研究実践分野としている。長きにわたり、三重県内の複数の市町村や三重県と共同で、多数の地域保健における様々な分野での調査研究や健康づくりのプロジェクトなどを行っている。看護研究に関しては、大学院での研究法を教え、三重県、奈良県、岐阜県などの看護師の研究に関しての多くの講演やアドバイスを担当、研究指導を行っている。また、三重県の保健師の研修指導を行っている。大学での専門分野は:健康教育、学校保健、産業保健、地域看護、健康管理・国際保健。【原著】健康日本21地方計画の中間評価、野呂千鶴子・櫻井しのぶ・中野正孝、計画行政学会誌、30(2)、69-74、2007。志摩市における地域リハビリテーション介入研究、白山靖彦・園田茂・永井将太・坂本利恵・櫻井しのぶ、総合リハビリテーション、35(5)、495-499、2007。過疎地域に生活する在宅高齢者の生活満足度に関する要因、櫻井しのぶ 他、Nurse eye、19(1)、102-113、2006 他47本
〈出典:順天堂大学大学院医療看護学研究科ホームページ〉
看護学の観点から災害時の対処や対応などを研鑽しました。
セミナー後には、グループを作ってワークショップを実施。
様々な意見が飛び出していました。自身も、もう他国の事と思っていてはいけないと意識を持つようにしなければと考えました。
ここでは、薪を使った湯沸かしを実演します。
さて、火を点けるために材料の順番を考えてみよう。
燃えやすいものに火種を、少しずつ大きくしよう。
湯沸かし実践の場では、ん?ご飯の試食??
均等割りされたお米と水が入った袋が入ってました。
グループに分かれて、スタンプラリー方式で次々と移動して、訓練を受けていきます。
ロープワークは、紐を使用して頑丈に結べるノウハウを訓練していました。「もやい結び」実践!!
結び目は簡単に解けないから、片方を引っ張れば、自分の体が自然に・・・。
鉄棒方向へ引っ張られちゃうんです。
災害時にはとても貴重なロープワーク!知っていれば貴重な存在です。
消火器に水を入れて放水訓練です。
ノズルを前に向けて、火に少しずつ接近!
ここで問題です。消火器1本の消火剤、時間でどの位放水できると思いますか?
2~3分、30秒、1分、15秒。皆さんご存知でしょうか?正解すると景品は・・・ごめんなさい、ありません。
消防隊の方にお聞きしたところ、正解は、15秒だそうです。たった、15秒!?出火種類に分けた消火剤の入った消火器があるそうです。知らなかったよ。
白井市池の上小学校に設置している、防災備蓄品が展示されていました。災害時トイレ。
災害時の避難場所になっている池の上小学校には、発電機もあります。
発電機を動かせて実際に発電しました。
水を使用しない仮設トイレに入ってみました。教えて頂き、ありがとうございました。
じゃ、次に移動しよう!!
災害時の電話の掛け方。紙にはクイズが書かれているんです。
答えは、図書室の本で調べる事ができるんだ。
分かったら、実際に電話をかけて
答えとグループの近況を伝える。正解すれば、ミッションクリア!
あれ?電話先の声って、もしかして??だれでしょう・・・?
防災備蓄品を展示してありました。ここでは、災害時に必要な水や食料や小物について教えてくれました。
おうちに防災備蓄品のある人。実際にも少ないそうです。用意しなきゃなっ!と数年間思っている編集部Kだった。
水にも耐用年数がありますね。お聞きしたところ、浸透圧の差で耐用年数が分かれているそうです。
大切な家族を守る事が可能です。
自家発電ラジオや充電器など、あると頼もしい備蓄品。準備しないといけませんね。
ばい菌を光の反射で見てみよう。綺麗になれば光が反射しなくなるんだ。
災害時には、もっと手洗いに注意しないといけませんね。
AEDの訓練もありました。電気ショックを与えて、正常な機能を回復させる装置ですが、
我々大人も救命講習会に参加して、知識を蓄えておくことも必要な事ですね。
近年自然災害が増え、台風の勢力も今までとはケタ違いの威力を持ったまま千葉県内外に上陸し、大被害を被るケースも増えています。心の片隅にはどこかで、「まぁ、何とかなるでしょう。」と思っているのは編集部Kだけではないと思います。いつ起きてもおかしくない自然災害に、残念ながら今は対抗する事はできませんね。このような「リアル訓練」取材を通じて、意識を持って対応できる知識を持つ事が重要だと思い知らされました。ありがとうございました。