JRA競馬学校を舞台にした小説が発刊!『君と翔ける 競馬学校騎手課程』
しろいまっち編集部
『君と翔ける 競馬学校騎手課程』表紙(祥伝社提供)
著者の蓮見恭子さんからメッセージが届きました。
図書館で借りることもできます。
先月10月10日に『君と翔ける 競馬学校騎手課程』が発刊されました。JRA競馬学校に入学したばかりの騎手課程1年生5人を中心に繰り広げられる青春物語です。
亡くなった父が騎手だった祐輝
現役の騎手を父に持つ魁人は、明るく人懐っこくてアニメ好き
運動神経抜群だけど、ちょぴり気の荒い壮一郎
礼儀正しく温和な和馬は、父が熱烈な競馬ファン
女性扱いされるのを嫌う負けん気の強い楓子
騎手を目指す5人が、それぞれの想いや葛藤を胸に秘め、競馬学校での生活を通して成長していく姿が爽やかに描かれています。
著者である蓮見恭子さんから特別に、白井市民の皆さんにメッセージをいただいています。
蓮見さんは、2010年「女騎手」で第30回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞。2021年9月16日より、JRAの運営審議会委員を務められています。
「この度、祥伝社文庫より刊行されました『君と翔ける 競馬学校騎手課程』を書くにあたって、白井市の競馬学校に足を運び、入学式や卒業式、公開模擬レースのほか受験生への説明会に参加し、取材を続けてきました。
あらすじを一言で説明しますと、競馬学校騎手課程に入学した5人の個性豊かな少年少女達が、1年をかけて成長してゆく物語です。
大阪の市街地で生まれ育った私は、馬とは無縁な子供時代を過ごしました。周囲に牧場はなく、乗馬をする機会もなく、テレビで競馬中継を見たり、観光地で馬に跨るぐらいがせいぜいでした。それだけに、成長過程の子供達が騎手を目指すと聞くと、「どういう心境なのだろう?」と興味が湧きました。
この小説に登場するのは、真っ直ぐ騎手という職業に進みたいと考えている子達ばかりではありません。周囲からの圧力や親からの強い勧めで受験、また消去法で選んだ子など、はっきり言って、「向いてないのでは?」と適性を疑うような生徒も登場します。実際の試験であれば不合格になりそうな子達を敢えて登場させたのは、フィクションならではの遊び心でしょうか。
私は子供の頃、「漫画家になりたい」と考えていました。そして、絵が上手くなりたいという理由で美術系の大学に進みましたが、大人になってから「物語を作るのが好きだった」のだと気付きました。
『君と翔ける 競馬学校騎手課程』に登場する子供達も、もしかしたら途中で自分の適性に気づき、別の道を選ぶ可能性があります。そんな揺れ動く少年少女の競馬学校での日々を、ご自身の経験に重ねて体感して頂ければ。そんな風に思っています。是非、是非、手にとってみて下さい。」
しろいまっちでは、入学式を終えたばかりの新入生たちが白井市役所で住民登録をする場を何回か取材していますが、屈託のない笑顔を浮かべて手続きをしていた子ども達の学校での暮らしを知る機会がありませんでした。本書では競馬学校での生活が丁寧に描かれていて、情景が目の前に浮かんでくるようです。私たちが日ごろ立ち入ることのできない、あの競馬学校の中で、まだ15~16歳の子ども達が、厳しい訓練を受け徹底した自己管理を行っているとは想像もしなかったことです。
本書は、蓮見さんから図書館に寄贈されています。ぜひ読んでみてくださいね。
蓮見恭子さん公式ホームページ- 営業時間外09:30〜17:30
詳細
- 日曜日 定休日
- 月曜日 定休日
- 火曜日 09:30~17:30
- 水曜日 09:30~17:30
- 木曜日 09:30~17:30
- 金曜日 09:30~17:30
- 土曜日 09:30~17:30
祝日、お盆、年末年始は休業します。
基本情報