イベント取材に行ってきました!
アマ最高峰の将棋を体験できる指導対局や、将棋が強くなる方法について学んできました
将棋 元アマ名人 山田敦幹さんについて
山田さんは、白井市出身で朝日アマ名人を4連覇され、プロとのトーナメント戦でもプロ棋士を3人も破ったこともあり、アマ最高峰の実力者です。
2022年10月22日、白井市冨士センターで開催された将棋アマ名人山田敦幹さんによる将棋講座が開催されました。
将棋講座の内容の一部と、指導対局の様子をご紹介いたします!
将棋は今やAIに答えを教えてもらえる時代となり、人間同士の対局でも様々な影響を受けています。
しかし、AIの答えを丸暗記したような戦略は実践ではほとんど通用しません。
また、人間は忘れる動物で、AIのように意図が読みづらい手を記憶するのは難しいです。
そのため、体系化された戦略を『理解』する方が、記憶も定着し効率的に将棋を強くすることができます。
私が考える将棋が強くなる重要なことは以下の2つです。
1.自分の『得意戦法』を見つけること
2.最後に勝ち切るための『終盤力』を磨くこと
『得意戦法』を身につけることで、序・中盤で相手よりも優位になることができます。
また、将棋は相手を詰まさないと勝てないので、『終盤力』を磨くため、必死(次に必ず詰むこと)や詰将棋の勉強をすることが大切です。
山田さんが得意戦法で戦えると確信したのは、学生時代の遠藤正樹さん(アマ棋界の第一人者)との一局で、その激闘を振り返り、AIの評価を交えて解説して頂きました。
時間切迫の中、お互いに凄い粘りで、通常100手で終わる将棋がその3倍の310手まで進み、山田さんの粘り勝ちとなりました。
イベント最後には、元アマ名人との指導対局!
皆さんこの指導対局を楽しみにしていたようで、真剣に盤面と向き合っておりました。
3人一斉に打ち合い、手合割は自己申告で、飛車落ち、飛車角落ち、そして平手で行われる方もいました。
斉藤翔真君(小学4年生)
白井市在住の翔真君は子供将棋大会を6歳でチャンピオンになり、将来プロ棋士を目指し、柏市にある石田九段の将棋道場に通われています。
Q. 本日の指導対局はどうでしたか?
飛車落ちで対局してもらいましたが、序盤から角換わり戦法(難しい戦法)となり、普段あまりやらない局面でした。
それでも中盤は有利をとれていたのですが、終盤でのミス一つを突かれ、結局負けてしまいました。
角換わり戦法や、終盤力の大切さを学べるいい対局になりました。
最後に山田さんへも今回のイベントについてインタビューを行いました。
Q. 本日の指導対局について、率直な感想をお願いします。
対局者みなさんとても強く、今回は『元アマ名人』として呼ばれていたため、指導対局ではかなり厳しめに打ちました。
それでも皆さん、こちらのやりたいことを理解しそれを潰しつつ、自分のやりたいこと主張するような、打ち方が出来ていてとても感心しました。
Q. これからの将棋の学び方について教えてください。
将棋の学び方は、インターネットの発展に伴って進化し続けています。
2000年初期からネットで対局や戦術を学べるようになり、2020年頃には、AIという先生がネットに現れました。
しかし、この先生は良い手、悪い手を判断できますが、『なぜ』いい手かは教えてはくれません。
なのでそこを学ぶためには、以前と変わらない勉強をしなければなりません。
しかしながら、インターネットを活用することで、『いつでも・誰とでも』将棋を学ぶことができます。
このようなツールをうまく活用していくことで、学びが広がっていくと思います。
謝意:将棋元アマ名人山田敦幹さんによる将棋講座は将棋好きの市民の方たちが参加され、指導対局などでは皆さんがとても真剣に盤面を見つめていて、とても良い学びの場になっておりました。
開催して頂いた冨士センターの皆さま、山田敦幹さま、またイベントに参加された皆さま、取材に協力いただき本当にありがとうございました。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。