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イベント取材に行ってきました!

ファシリテーションの基本を学ぼう!

地域づくりコーディネート入門講座

これからの地域づくりは人と人とをつなぎ、そしてみんなで力を合わせ、共に活動していくためにコーディネートをする事が必要となっています。地域活動での会議や話し合いの場をうまく進めるために必要なファシリテーションとは一体どういう事なのか?

 

市内在住・在勤の方々16名が参加され、ファシリテーションが活動や地域づくりにどうのように生かせるのかを受講しました。

特定非営利活動法人 国際ファシリテーション協会

特定非営利活動法人国際ファシリテーション協会 椿景子氏

特定非営利活動法人国際ファシリテーション協会は、2003年に創設され、ファシリテーションの概念、あり方、ファシリテーションスキルや技術の普及促進のために、一般向けワークショップの開催のほか、地方自治体や会社、各種公的団体各位向けにも、日本国内外をとわず、講師派遣もしています。

※NPO法人日本ファシリテーション協会は別団体です。

 

ファシリテーションとは
「グループの可能性を最大限に活かす力」 ファシリテーションを定義する時には、いろいろな説明の言葉があります。 「まとめる」「仕切る」「引き出す」などなど、10人いたらきっと10通りの言い方があるはずです。 でも共通しているのが、対象が個人ではなく「グループ」であること。つまり目の前に2人以上のメンバーがいて、何かのゴールを目指そうとしている。 そのプロセスをいかに易しく効率的に演出していくかが「ファシリテーション」、その担い手が「ファシリテーター」と言えます。 もともとこのファシリテーションという言葉は英語で「容易にすること・促進すること」という意味があります。 会議などで煮詰まった時に、ファシリテーションの技術を使うことによって、進行がスムーズになるという場面が典型的なケースです。 近年、教育現場や企業の研修では一方通行の授業や講義ではなく、参加型のワークショップ形式を取り入れた双方向スタイルが注目されています。 この場面を仕切るのがまさしくファシリテーター。参加者の雰囲気や場の空気を読みながら、効果的なエクササイズを組み込み、楽しく学んでいく環境を作るというのは、 専門的な知識と経験が必要なプロフェショナルの仕事と言えるでしょう。 実は欧米ではファシリテーションという言葉は、特別なものではなく、リーダーシップやマーケティング同様、ごく普通の言葉として使われています。 日本でもこれまでにも「和風ファシリテーション」が、きっとそれぞれの現場で使われてきたはずです。 もともとチームワークというのは日本のお家芸です。これからあらためてこのファシリテーションという言葉が世の中に浸透することで、 より効果的なチームの可能性を引き出す力が生まれ、組織、地域、社会を変えていく原動力になることは間違いありません。

(c) Global Network of Facilitators

〈出典:特定非営利活動法人 国際ファシリテーション協会ホームページ

地域づくりコーディネート入門講座

まずは各テーブルで、今日参加された皆さんの自己紹介から始まりました。果たして、この「ファシリテーション」という聞きなれない言葉と、どうのように向かい合って理解できるのかが楽しみです。

視覚と聴覚を研ぎ澄ませて平仮名を読んでみて下さい。「まずしかくをかいて、つぎにまるのだい、ちゅう、しょうをかいてください。」

自身の思いつくこの質問に、何を思い描くでしょうか?他の人が聞いたこの音を同じように描けるでしょうか?

10人10色の答えが出てくることは、おおよそ想定できますがどの様に思いつきましたか?それほど、自身の想いと想像は、他者と異なっていることが、今まさにファシリテーションの前段階といったところですね。

ファシリテーションとは、それぞれの力量を引き出し、結論を共有できる道しるべのように思いました。

そして進行役ファシリテーターは、参加者の満足を導く、道先案内人といえば良いでしょうか。

そのためには、事前の準備は相当な苦労が想像できますね。

地域づくりも根本は、やはり人と人が集う事から始まり、それぞれが別の方向を向いていては集まっても集約することは容易ではないように思います。そこで、進行役であるファシリテーターが、方向性を明らかにする事が理解できたと思います。

そこで各テーブル(グループ)で、役割とルールを決め会議中に使っていい言葉とダメな言葉を挙げてみましょう!役割は、進行役ファシリテーターとタイムキーパー、書記、発表者として各テーブルごとに話し合いで決定していきました。

どの役割も、自分が意識しなければ滞ってしまう!と思わずにはいられませんでしたよ。

発表者として役割を受ける参加者の皆さんは、自信に満ちたプレゼンをされていました。

否定論も肯定論も、それぞれの意見として発言すること。参加者の主体性を持たせようとするためには?

場の雰囲気を壊すような意見を否定する事は、正しい事??

人は集団になると、一人では出来ない行動を取ってしまうもの・・・。

自分がやらなくても、ここで意見を出すと面倒だから・・・。

極一例のこの会議で、果たして内容と結果に対して充実した会議が成立するでしょうか?

2人以上のメンバーがいて、何かのゴールを目指そうとしている。 そのプロセスをいかに易しく効率的に演出していくかが「ファシリテーション」、その担い手が「ファシリテーター」、という役割なんだ!という理解ができたように思いました。

わが街、白井市をよりよくするために、何が必要かを挙げてみました。

各テーブルで、真っ白い紙の上は、それぞれの個性が光る掲示に思えました。

各テーブルで、それぞれの想いが表されていました。

もっと、白井市がより良い街になるために、

白井市に必要な事柄が、想いを込めて掲示されました。

いくつもの企業がこのファシリテーションを導入されているそうです。

椿景子氏ご略歴:

上智大学文学部社会福祉学科卒業、上智大学大学院博士前期課程修了。
明治生命保険相互会社企画部広報を経て、内閣府の外郭団体(財)青少年国際交流推進センターおよび (社)日本ユネスコ協会連盟で国際交流プログラムコーディネーターとして数多くの事業を手がける。

また商船三井客船(株)のスタッフとしての乗船経験も長く、近年はアシスタント・クルーズディレクターとして 世界一周クルーズをはじめ、様々なクルーズの船内イベントを中心とした演出に携わった。

現在は、企業研修および国際交流の現場を中心に講師、コーディネーターをつとめる。

専門分野:ファシリテーション、プレゼンテーション、コミュニケーション、異文化理解、 ホスピタリティマインド等。

〈出典:NPO法人国際ファシリテーション協会ホームページ

「ファシリテーションの基本を学ぼう!地域づくりコーディネート入門講座」は、実体感として、あっという間のひと時に感じる程、内容が濃くユニークでもあり、終始集中して楽しく受講することができました。

会議とは、企業の中だけのものだと勘違いしていたように思えます。

しかし市民サークルや、地域活動なども2人以上の人と人が関わり合う環境です。何かしらの事案を決定しなければならない時は少なからずあるはずですし、様々な人の想いが集まる場所である以上、「誰が」「何を」「どう決定するのか、ファシリテーションという道しるべがあることで集約できると思えました。より良い活動とするためには、そこへ導くファシリテーターは必ず必要なのです。

 

市民活動やサークル活動の主催者でいらっしゃる皆さんに、ぜひ次回開催時の参加をオススメしたい講座でした。

この地域づくりコーディネート入門講座を受講・取材をさせて頂きました事を、主催関係者の皆さまへ心から御礼申し上げます。

 

~取材日:2020年11月8日~