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イベント取材に行ってきました!

HUGを通じて学ぶ災害時の避難所運営講習会が開催されました。

避難所で起こる様々な出来事をゲームを通して模擬体験

白井市自治連合会は、近年各地で地震や風水害が多発していることを危惧し、今年を地域の防災意識の向上を図る年と捉え、白井市と協働して避難所運営ゲーム(HUG)を中心とした避難所開設・運営を学ぶ研修会を開催しました。

参加された皆さんは、何が起こるか分からない避難所の開設と運営の難しさや大切さを学ばれていました。


HUGを通じて学ぶ災害時の避難所運営講習会には、90名近い市民の皆さんが参加し、真剣に取り組んでいらっしゃいました。

当日は冷たい雨降る日にも関わらず、続々と駆けつけて来られました。

会場となった白井市立第一小学校体育館。


白井市自治連合会黒添会長

白井市笠井市長

公益財団法人日本法制学会災害救援ボランティア推進委員会 天寺純香事務局長

災害救援ボランティア推進委員会とは

阪神・淡路大震災の教訓をふまえて、1995年7月17日にライフラインの関係者の那須翔(東京電力会長・当時)、渡辺宏(東京ガス会長・当時)、河野俊二(東京海上火災保険社長・当時)、児島仁(日本電信電話社長・当時)、報道関係者の吉村秀實(日本放送協会解説主幹・当時)、行政経験者の長岡實(日本たばこ産業顧問・当時)教育関係者の澤野裕治(日本法制学会理事長・当時)らが中心となって会をボランティアの民間任意団体として結成し、委員長に石原信雄(元内閣官房副長官)を選出し事務局を公益財団法人日本法制学会内に置きました。

会の目的に『大地震等の大規模災害に備えて、災害救援を希望する人たちのための講座を行い、災害救援ボランティアを日常的に教育訓練し、地域防災に貢献していくこと』を掲げ、以後、災害救援ボランティア育成及び地域防災の推進、防災の普及啓発に取り組んでいます。〈出典:災害救援ボランティア推進委員会ホームページより〉

 

災害救援ボランティア推進委員会発足のきっかけにもなった「阪神・淡路大震災」の記録から避難所の状況を紹介されました。

地震の揺れの激しさや当時を振り返る事で自然災害の恐ろしさを目の当たりにしました。

避難所運営を疑似体験(避難所運営ゲーム)

HUGは、H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味です。避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けました。

もし、あなたが避難所の運営をしなければならない立場になったとき、最初の段階で殺到する人々や出来事にどう対応すれば良いのでしょうか。
避難所HUGは、避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして静岡県が開発したものです。避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。〈静岡県地震防災センターウェブサイトから抜粋〉

今やいつどこで大地震が発生しても不思議ではありません。大地震が発生すると、家屋の倒壊や津波、火災、山・がけ崩れなどにより、被災した多くの人々が避難所での生活が余儀なくされます。

避難所運営ゲームの「盤」ともいうべき避難所の図面と備品リスト。

カードは、1世帯分をまとめて読みあげます。必ず読みあげてからプレイヤーに渡してください。


白井市内で防災グッズを取り扱う『減災塾』さん。参加者の皆さんが備蓄しておきたいグッズについて関心を寄せていらっしゃいました。

避難所HUGは、カードを読み上げてゲームを進めますので、グループに1人読み上げ係が必要です。

各グループの読み上げ担当者にカードが配られます。

カードは順番に読み上げられ、避難者の実情などが記載されています。

プレイヤーは、このゲームを通して災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、思いのままに意見を出しあったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。

敷地内に何を振り分けるのか、

施設のどの部屋に、避難者を誘導するのか、

様々な状況を話し合いの中で決められていました。

笠井市長も市民の皆さんと一緒になって参加されていました。

殺到する避難者に検討を重ね、かつ迅速な対応が求められますね。

備品を書き出して、各部屋へ配置することも必要です。

考えつく事は何か、どうすれば避難所が有効活用できるのか。

みるみるうちに避難者でいっぱいになりました。

施設内には避難者が行き交う導線や通路の確保も必要ですね。

避難所を運営する時の課題として、何を考えなければならないのでしょうか。


天災は明日起こるかもしれません。ライフラインが止まってしまえばたちまち避難所に避難者が助けを求めてきます。今回は避難所を開設し避難者を受け入れるところまででした。でも、体調不良や病気だけに限らず様々な症状を訴える避難者にどう対処するのか?取材をさせて頂きながら、考えてみましたが分かりませんでした。ゲームという閃きや発想を自由にする中で、少なからず事前想定を体感させて頂きました。白井市自治連合会の危機管理への積極的な取り組みに敬意を表します。

皆さんなら、おトイレ・・・どう対策されますか?

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