きらめく人たちにインタビュー
「2022年第8回スペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・広島」に千葉県地区代表として競泳に出場! 2種目で金メダル獲得の快挙!!
「2022年第8回スペシャルオリンピックス日本 夏季 ナショナルゲーム・広島大会」は2022年11月4日~6日の期間、広島県で開催されました。
白井市在住で湖北特別支援学校高等部2年の倉澤 塁(くらさわ るい)選手は、競泳の千葉県地区代表に選抜。200メートル自由形と4X25メートル自由形リレーの2種目に出場し、2種目ともに金メダルを獲得しました!
2022年12月17日、結果報告に倉澤塁選手とご両親が白井市長を表敬訪問し、その後お話を伺いました。
白井市笠井市長と倉澤塁選手(中央)、倉澤さんご夫妻(両端)
※写真撮影時のみマスクを外していただきました。
スペシャルオリンピックスとは
スペシャルオリンピックス(英語: Special Olympics、略称:SO)とは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。
スペシャルオリンピックスは非営利活動で、運営は「ボランティアと善意の寄付」によっておこなわれています。
またスペシャルオリンピックスでは、これらのスポーツ活動に参加する知的障害のある人たちをアスリートと呼んでいます。(出典:公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本ホームページ)
Q:どんな大会に出場されたのですか?
2022年11月に行われた「第8回スペシャルオリンピックス日本 夏季 ナショナルゲーム広島大会」は知的障害のある人たちのスポーツの祭典です。千葉県地区代表として、競泳200メートル自由形と4×25メートル自由形リレーに出場して2種目ともに金メダルを獲得することができました。
Q:競泳を始めたきっかけを教えてください。
磯遊びで溺れかけたのをきっかけに、小3から知的障がい児クラスのあるスイミングクラブに入会しました。しかしクラブで活動できる年齢が中学生までなので、生涯にわたり水泳が継続できる環境を探していた際にスペシャルオリンピックスと出会い、中2から習志野市競泳プログラムで活動を開始しました。
Q:普段の練習はどこでされていますか?
新型コロナウィルス感染予防によるプログラムの中止があり、その間は印西温水センターでトレーニングをしていました。現在も引き続き週末に印西温水センターと、月2回のスペシャルオリンピックス競泳プログラムで練習をしています。
Q:第8回スペシャルオリンピックス日本 夏季 ナショナルゲーム広島大会に出場していかがでしたか?
ふだんは気持を表面に出せない性格なのですが、広島大会の200メートル自由形で優勝したことを知った後は、表彰式までの間コーチ達が見たことのないハイテンションで喜んでいたそうです。本人としては持てる力を全部出し切った感じだったと思います。
Q:学校ではどんなスポーツに取り組んでますか?
水泳をやってきたおかげで、12月1日に行われた特別支援高等学校の地区駅伝大会では区間賞を獲得できました。
Q:競泳に二人三脚で挑戦して、良かったことを教えてください。
知的障害の程度にもよりますが、水泳の練習はコーチが動きなどを言葉で説明しても、それを子どもが頭の中でイメージすることが難しく、その分コーチの指導を子どもがわかりやすく理解できるように親がアレンジして教える作業が必要になります。水泳は学校の授業でしか習ってない親の私も、ありがたいことに子どもと一緒に泳げるようになりました。
©Special Olympics Nippon
Q:今後の目標を教えてください。
今後の目標は4年後のナショナルゲームでも選手に選ばれる様に練習をして、選ばれた際はまたメダルが取れるように楽しく泳ぐことができる環境を作ってあげることです。
倉澤さん、ありがとうございました。
謝意:取材中に倉澤塁選手とお父様、お母様の愛情の深さ、絆の深さが垣間見える場面がいくつもありました。塁選手の身体能力の高さを見いだしアスリートに育てられたご両親の表情は常に朗らかで、羨ましいご家族に見受けられましたが、ご苦労は想像を絶するほどに並大抵ではなかったと思います。取材を受けていただきました倉澤塁選手とお父様、お母様を始め関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。
取材日:2022年12月17日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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