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きらめく人たちにインタビュー

モータースポーツ界も期待! 白井高校3年小林 隼士選手

白井第一小学校2年の時にポケットバイクを始め、ミニバイク、ロードレースとステップアップ。さらにST600クラスへ参戦しています。

モータースポーツ界期待の小林 隼士(こばやし はやと)選手は、生まれも育ちも白井市の白井っ子!

小林隼士選手にインタビュー!

県立白井高等学校3年生の小林隼士選手。制服を着ている時は、フツーの高校生!とっても爽やかな好青年です!

Q:ロードレースは何歳からどういうきっかけで始めたのですか?

 

小学2年生の頃、学校でもとても「やんちゃ」だったんです(笑)。両親は社会のルールを守れないとケガをしてしまうと思ったそうです。

 

男女関係なく縦社会のある環境に行けば、少しは「やんちゃ」が収まるんじゃないか?と思った父に子どもでも乗る事ができるポケットバイク(通称ポケバイ)といってミニチュアサイズのオートバイを購入してもらい、千葉市稲毛区にある「千葉北ポケバイコース」で遊ぶようになりました。

 

少しずつ速くなったころ、ポケットバイクのレースに参加するようになりました。

白井第一小学校、白井中学校を卒業し、白井高校に通う生粋の白井っ子!

小林選手も積極的に関わる「親子バイク教室」

Q:ポケバイが楽しかったのですね?

 

始めたらすごく楽しくて、音も鳴るし、自分より早い人もいるし、負けたくない!という気持ちで、両親と一緒に個人参戦するようになりました。

 

その後2016年には、エキスパートクラスを全戦優勝でチャンピオンになりました。今まで誰も達成したことがなかった事なんです!

 

Q:ポケバイレースの魅力は何ですか?

 

それは親子の絆ですね。ポケバイレースに参戦している親子は本当に仲がいいです。父がメカニック、子どもがライダー、母がマネージャーなんです。「親子はチーム」ですので、一緒にレースに参戦します。

 

「このチームで勝たなきゃいけない、周りも強い、じゃ、どうすればいいんだ?」って共に考え、親子なので離れることはないです。

 

メカニックはエンジンを組み立てるのもそうですし、ブレーキを組み立てるのも全て父がしてくれます。ポケバイは最初ブレーキが全く効かなくて、良く効くブレーキに仕上げてもらうんです。ブレーキディスクなどもオーダーメイドで組み上げて作るのですが、ただメカニックである父だけ頑張っても、またライダーである子どもだけが頑張ってもチャンピオンにはなれません。

「俺、おやじ大キライなんだよね」と聞くこともあるのですが、自分にはその感覚が全く理解できないです。

 

「なんで?こんなに良くやってくれているのに」って思っています。

スポンサー企業『株式会社サンフェローズ』様に感謝しています。

ポケバイの楽しさを通じて、交通安全を子ども達に伝える活動もしています。

Q:ポケバイからどんなクラスに進んだのですか?

 

2016年小学6年生終わり頃から約2年間は100㏄のミニバイクに乗るようになり、茂原ツインサーキットという小規模コースでロードレースに参戦するようになりました。

 

2018年には、茂原ツインサーキット(西コース)で【RIDING SPORT CUP MOTO WEST S-1GP】NSF100HRCトロフィークラスにも、スポンサー企業『株式会社サンフェローズ』様にご協力を頂き、参戦することができました。72ポイントを獲得し、チャンピオンになりました。

Q:チャンピオンになれたことで、ライダーとしてのステップアップを考えましたか?

 

上に行くにつれて、夢を持ったところで諦めるんだろうなって思ってたんです。レースを親子でやっていて「夢の着地点」を決めず、自分の限界は、例えば、どこまでも長距離を走るみたいな感じです。

 

非現実的なタイムを目標としても無理があると思っていて「行けるだけ行ってみよう!」とにかく全力で走って、どこまで行けるかっていうのを続けていって、もしかしたら最終的にすごいところにたどり着けるかもしれないと思ったんです。

2019年筑波サーキットで行われた「筑波ロードレース選手権CBR250R/CBR250RR Dream CUP(CBR 250Rドリームカップクラス)」に出場して年間2位になって、この1年で250㏄は終わりました。

 

その翌年2020年には、600㏄に乗り換えて「筑波ロードレース選手権」に参戦していたんですが、この年に新型コロナウィルス感染が始まってシリーズがなくなってしまい、さらに台風の影響もあって4戦あるうちの2戦しかレースができませんでした。

 

開幕戦初めてのST600のレースで、マシントラブルで転倒して、その時初めて意識を失って、気がついたら医務室にいました。その時から両親はもうバイクをやめて欲しいみたいで、心配で仕方なかったと思います。

 

その次のレースではすぐ後ろに5秒差つけて優勝して、そして「よし!次も!」って思ったら、また新型コロナウィルス感染防止で中止になってしまいました。中止になってしまったことで、このシリーズが不成立になり個人ランキングもなくなってしまいました。

 

前回のレースで「ぶっちぎり」で優勝した時の成績が認められて、特別枠で国際ライセンスを取得できました。この国際ライセンスがないと全日本レースには出場できないので良かったです。最後のレースも台風で中止になってしまったのですが、いつも筑波のレースは、時期的に雨や台風で中止になるんですよ。

Q:レース用バイクの250㏄と600㏄は、どの位違うのでしょうか?

 

高級スポーツカーに乗ってるようなイメージが600㏄で、1000㏄になると戦闘機って感じです! 飛行機は約300km/hで飛び立てるんですけど、1000㏄は310km/hくらい出ちゃうんです。

軽自動車が約600㏄ですから、軽自動車のエンジンを自転車に載せて、アクセル全開で走るみたいな感じですね。

2021年は日本での頂点レース「全日本ロードレース選手権・ST600」にスポンサー企業『株式会社サンフェローズ』様の大きな協力もあって初出場できました。

 

デビュー戦で予選3番手を獲得することができました! レースの決勝を走るメンバーで予選も走るんですけど、当日は雨が降る予報が出ていました。雨が降ることによってバイクの差が出にくいんです。

 

決勝では9位と18位と少し残念でしたが、その年に一番日本中を騒がせ、チーム監督からは「小林隼士という名前が知れ渡ったな!」って言われました。

 

初出場で予選3位、結構インパクトありますよね。名だたる全日本ライダーが決勝グリッドに並ぶんですけど、その一列目に自分がいて、後ろを振り返ったら全日本を代表するライダーばかりでした。

Q:一番前のグリッドにいる時の印象を教えて下さい。

 

前に誰もいないのか不思議でした。まっすぐな道が自分の目の前にあって、第1コーナーが見える(笑)!でした。全日本初参戦は晴れの日で、ほぼ後列に並び直線でかなり差があったんです。

雨が降ればコーナーの立ち上がり方でカバーできるので「もう少しぐらい上位には行けるかなー?」って思ってたらまさかの3位でした!

Q:海外のレースにも参戦したのですか?

 

2022年にはアジアロードレース選手権っていうアジアの各地域を転戦するレースに出場しました。本来であれば日本ラウンドがあって、マレーシア、タイやインドネシア、中国などを転戦していくのですが、やはり新型コロナ感染予防の影響で、今年は日本で1戦、マレーシアで2戦、タイ1戦で終わってしまいました。

 

インドのバイクメーカーでもあるTVS Motorの『 TVS ASIA One Make Championship source:THE TIME OF INDIA』(TVSアジアワンメイクレース)というレースにも参戦して、海外の厳しさを思い知らされた感じがしました。

日本で一番速くなって、世界で一番うまくなる

Q:これからの目標を教えて下さい。

 

「日本で一番速くなって、世界で一番うまくなる」ことです。そして最終的には子どもたちにバイクスポーツを知ってもらってメジャースポーツにしていきたいです。

 

ポケバイレースを広めることや「バイクって結構安全なんだよ!ルールを守って走れば安全なんだよ!」っていうのを教えていきたいです。

 

そして将来的には子どもたちの指導者として活動していきたいです。

子ども達に交通安全を指導する小林選手。

2年前から親子バイク教室をやっています。交通安全を教えながら、バイクの楽しさを知ってもらおうと活動しています。

 

交通安全では「止まれ」の標識の下に白いテープを貼り「白い線の手前でしっかりと止まってから確認してくださいね」っていう事を教えるんです。

バイクって怖いイメージがあると思いますので、自転車もバイクも同じように操作できて、しっかりとヘルメットをかぶってプロテクターを身につければ「安全に走れるよ!」っていうことを伝えていきたいです。

 

そうすることで「バイクに乗る」というハードルが下がる活動を、大人になってからできたらいいなあって考えています。

 

小林隼士選手、ありがとうございました。

スポンサーを大募集中です!

小林隼士公式LINE

小林選手は2023年の全日本ロードレース選手権に向けてスポンサーを大募集しています!

 

小林隼士公式ラインで、皆さんに知ってもらえるように配信をしています。ぜひ登録をよろしくお願いします!

小林隼士選手スポンサー企業

(LINE掲載順)

●株式会社サンフェローズ

●有限会社大田原工業

●株式会社ライジングサン

●Masaki Chiba Designs./M.C.D

●株式会社サンクラウン

●千葉リサイクルサービス

●CHCMOTO

●韓国料理の店 群山

●BARオリオン

●BARシリウス

●大衆ホルモン タツ屋

●MKP Negozio Parti Moto

●HOT BANK USA

●株式会社金子技建


謝意:小林隼士選手はとても爽やかで、しろいまっち編集部記者にも気遣い下さり、素晴らしいアスリートであり好青年でした。謙虚でいて自立した思考と素晴らしい感性が溢れていました。2023年3月白井高校卒業後は、全戦出場する決意だと伺いました。個人的にも夢にみたモータースポーツの大ファンとして、小林選手にインタビューでき大変光栄でした。小林隼士選手そしてご両親、白井高等学校関係者の皆さま、取材にご協力いただきありがとうございました。

取材日:2022年12月13日