きらめく人たちにインタビュー
白井運動公園陸上競技場は、実業団陸上競技の強豪チームとして有名な「積水化学女子陸上競技部」が練習場として利用されています。
今回白井市のために!と、なんと!森 智香子(もり ちかこ)選手がしろいまっち編集部のインタビューに応じてくれることになりました。
5月11日(水)の練習日に、なし坊と一緒に取材に伺いました。
Q:陸上競技はいつから始められたのですか?
私が陸上競技を始めたのは、中学一年生からです。小学校の時に学校で持久走大会があり、その頃短距離はすごく遅かったんですが、その持久走大会で学年120人位いる中で、ひとケタ順位で入賞したりしたので、長距離だったら、通用するのかなと思い陸上長距離を始めたことがきっかけです。
積水化学女子陸上競技部のご厚意で、練習風景も撮影させて頂きました。
◎今回の練習に参加されていた選手のみなさん
● 飯島 理子(いいじま りこ)選手
● 弟子丸 小春(でしまる こはる)選手
● 道清 愛紗(どうせい あいーしゃ)選手
● 田浦 英理歌(たのうら えりか)選手
Q:積水化学はどんなチームですか?
本当にオンとオフは結構はっきりしてるのかなと思います。合宿先でも一週間に一回はきちんと休みを作ってくださいます。一日食事以外の時間は朝から夜まで、みんなで私服を着てお化粧して出掛けに行ったりするぐらいで、自分でしっかりと時間マネジメントすることで、練習以外の時間と練習の時間というのは、自分でしっかり考えることができるチームだなと思います。
休みと練習とのオン・オフもしっかり切り替えられるので、ある意味競技に集中しやすい環境が整っていると思います。練習も常に全員ではありませんし、その時々の本人の試合や種目に向けて、それぞれに合った練習を考えてくださっています。実業団は駅伝が一番ということも多いと思いますが、積水化学は駅伝だけではなくて、個人競技のトラックの部分など個人の実力をしっかり伸ばすことを考えてくださっているチームなので、一人一人に熱心に向き合ってくれるチームだと思います。
だからこそ選手と監督との信頼関係はとても深いものがありますね。野口監督からの指示はとても的確で、信じてついていけば必ず結果がでると思っています。
Q:積水化学に決められたきっかけを教えてください。
実は大学3年生の秋10月に、東アジア大会の代表メンバーに選んでいただいた際に、大会に積水化学の選手が5000m、10000mの代表におられて私は1500mだったんです。
当時野口監督が女子長距離の担当コーチとして代表チームにいらっしゃいました。そこで一緒に行動させてもらう中で、その選手との関わっている姿や、それまで選手同士でいろんなチームの話を聞いた時に、積水化学にすごく興味が湧きました。野口監督にお会いできて「行ってみたいかもっ」ていう気持ちができましたね。
練習や施設などを見学に行かせて頂いた時に「もうビビッと!あ、ここだ!」と思って、スパッと決めちゃいましたね(笑)。
Q:出場されている種目を教えてください。
トラック競技では3000m障害ですが、それだけではなく色んな種目で活躍できるように、1500mからトラック10000m走っていますね。3000m障害になると、どうしてもスピードや、スタミナなど様々な要素があって、3000m障害に向けていろんな種目にチャレンジしています。
ロードレースではハーフを冬に挑戦したりしているので、本当にその3000m障害がほかの種目にもつながってるし、ほかの種目の走力が上がるところが3000m障害に繋がるんです。
個人種目の目標もありますが、一番はやっぱり駅伝がすごく大きかったので、駅伝に向けてトラックをしっかり個人で結果残していかないといけないっていう気持ちがあったので、前期はしっかり結果を残せていたのかなって思います。
弟子丸選手
飯島選手
Q:大東文化大学陸上競技部に所属されてたのですね?
将来は実業団で陸上競技をしたいと決めたので、大東文化大学へ進学を決めました。私が高校3年生の時、大東文化大学女子陸上部はスタートしたばかりで、女子陸上競技部二期生として陸上競技部に入部しました。大東文化大学が女子陸上競技部を始めるに当たって、個人の能力をしっかり伸ばすことの先に駅伝を考えておられる事を知りました。
高校の時に全国の強豪チームが集う合宿があり、そこでも大東文化大学陸上競技部のコーチが、基本的な身体の動きづくりの指導に来てくださっている方だったことも大きなきっかけです。そのコーチの下で長距離をただ走るだけじゃなくて、動作のことなどを学べることはすごく必要だなと思いました。
将来は実業団に行きたいと思っていましたので、その前に大東文化大学で実力をつけて実業団に行くのがいいかなと思いました。私の通っていた高校は、全国高校駅伝でも有名な伝統校で、全国優勝していた高校でした。その優勝してた時代の先輩たちの話しはずっと聞いていました。大東文化大学は創部間もない新設校という事で「今度は自分がその歴史を作っていく番になれるんじゃないか」って思った時、すごくワクワクしてちょっと挑戦してみたいなあっていう気持ちがありました。
結構周りの人たちにもいろいろ反対もあったんですけどね(笑)。元々大学に行きたかった訳ではなくて、大東文化大学で基礎をしっかり身につけて実業団で陸上競技をしたかったんです。大学進学を決めるまで周りの方々の応援もありましたので、やっぱり競技で結果を残さなければいけない!と思って頑張りました。
大学では日の丸をつけられましたし、全国トップにもなれましたので、結果的にはすごく良かったなと思います。
森智香子選手、ランニング中です。今日は軽めの練習とはいえ、颯爽と走り抜けていく姿はまさにアスリート。とてもカッコイイです!
Q:自己管理で一番気をつけてることって何かありますか?
食事面では管理が行き届いた食事を摂っています。昼食を食べ過ぎないように、午後の練習の量に合わせて、練習量が少ない日などに食べ過ぎてしまうと、消費より摂取の方が増えてしまうので、消費量と摂取量のバランスはすごく気をつけています。
しっかり走った後などはよく食べます。週末や休みの時などは、ちょっとリフレッシュのために好きな食べ物や、スイーツは食べていますね。休みの日ぐらいちょっと気分転換に!(笑)。
好きな食べ物は、お肉が好きですが、和食や洋食も結構好きなので、その時の気分で食べたりしますね。あ、あとカフェ巡りも好きです!治療の帰り道に、ちょっとカフェに立ち寄ることもありますよ(笑)。
Q:子供の頃は、どんな子でしたか?
本当に活発なおてんばで、ただうるさい(笑) すぐ転んだりしていましたよ。小学校の時は多分、他の誰よりも保健室に行っていたんじゃないかぐらいに!(笑)。小学校の時は、色んな事を習いごとも通わせてもらっていました。
英語やピアノ、お箏も習っていましたし、百人一首は2年生から6年生まで4年間しっかりやった習い事ですね。本当に色々な事を経験した中で最終的に陸上競技の道に進みましたね。中でも百人一首は集中力が大事な競技でもありましたし、瞬発的な要素も重要であったので、結構と陸上に繋がってるのかなと思います。
道清選手
田浦選手
Q:白井市に初めて来られたのはいつですか?
積水化学に入って、白井陸上競技場に練習ではじめて来ました。白井市マスコットキャラクターのなし坊もみつけていましたよ!
ポスターでも拝見したのですが、白井市は梨が有名なのがすぐわかりました。競技場に来る途中の道が3月4月頃の桜並木がとても綺麗に咲いている印象が強いですね。自然に溶け込んだ街並みがとても綺麗な街だと思います。
北総鉄道を利用すればアクセスも良いので、とても住みやすい街なんだと思いますね。
飯島選手(オレンジ色ユニフォーム)、田中ランニングコーチ(グレー色ユニフォーム)
Q:しろいの梨を食べられたことありますか?
はい!ありますよ!とっても美味しいですよね!
大学が埼玉県だったので、関東の大学女子駅伝が印西市で開催された時の帰り道に、しろいの梨を買ってもらったりしてました。
しろいの梨は、すごい大きいし、すごい甘くて水分も多くてなんかサクサクとめっちゃ美味しい!と思って、その頃から白井の梨がすごく好きになりました。市内には梨の販売所もたくさんあるからいいなぁって、思います!(笑)
青木マネージャーは選手の練習を陰で支え、緻密なスケジュール管理を司る、積水化学女子陸上競技部にはゼッタイ不可欠な存在ですね。
Q:白井市の皆さんにメッセージをお願いします。
新型コロナウィルス感染拡大が始まる前は、白井市のみなさんとも競技場で、ランニング教室とかさせて頂いていた時期もあったので、その時はみなさんと色々と触れ合うことができる機会がありました。
最近はそういう機会がなくて、ちょっと寂しい気持ちです。この時期が落ち着いた頃には、そのような機会を設けられたらいいなって思います。私も色々な方と関わりたいなあっていうのもありますし、中学生など練習に来てる選手たちとも、競技場で練習している時間帯で出会ったりすると、白井市の選手たちはすごく熱心で、競技にすごく真剣だなと思って見ています。
同じ競技場で練習してるだけなんですけど、すごく応援したくなるんです!白井市の選手の皆さんには、本当に頑張って欲しいって気持ちもありますし、一般のランナーの方々とも、落ち着いてから一緒にいろんな発信ができたらいいなと思います。
森智香子選手となし坊です!なし坊も、とっても嬉しそうな表情をしてるでしょ!?
Q:白井市の子供たちメッセージをお願いします。
陸上競技って本当にシンプルで走るっていう競技なので、本当に靴さえあれば走れるんです。他の技術的な球技などには道具などや、技術面の練習が必要になると思いますが、陸上競技は本当に気軽に始められるスポーツだと思いますね。
そして陸上競技を通してスピードでも持久力でも、体力を付けることで、様々な競技に進むときに必ず必要だと思うのです。まずは土台としてでも、何か始めようと思った時には最初に選んでもいい競技なのかなと思ってます。
森智香子選手、たくさんの笑顔と楽しいお話をありがとうございました。
謝意:積水化学女子陸上競技部野口監督を始め、スタッフの皆さまには今回の取材に向け、超多忙なスケジュールの合間の調整を重ねてくださり、取材に快諾頂きました事を厚く御礼申し上げます。
常に結果を求めただ実直に、選手お一人お一人に適したマネジメントをされ、徹底した管理をされている野口監督のお姿には、言葉では言い表せない器の大きさに感動し、そして大変勉強になりました。また目の前でトップアスリートの皆さんが、黙々と練習を重ねる姿を取材させて頂き、大変貴重な時間を過ごさせて頂きました。重ねて心中より御礼申し上げます。