しろいの仕事人
実りの秋!白井市は「梨」が全国的にも有名ですが、今この季節から人気があるのが「自然薯」です。毎年11月中旬頃から出荷が始まります。
今回はしろいの自然薯を育てる「アグリぱぁく」の中村さんの自然薯畑を取材しました!
アグリぱぁくを営む中村教*彰(なかむら のりあき)さん。自慢の自然薯について熱く語る中村さんは「自然薯研究会」会長でもいらっしゃいます。
*教の字=正しくは攴 攵 ぼくにょう・ぼくづくり・とまた・のぶん
この自然薯畑を撮影したのは10月18日です。最盛期にはこの深緑の自然薯畑が黄色に染まるそうです。その写真は後ほど!
お店で見つけたら買ってみてください。晩酌にオススメです!
深緑の葉には、「ムカゴ」という自然薯の子孫ともいえる実が、
文字通り鈴生りになっていました。今年2021年は、比較的多いそうです。
このムカゴを少し採取してみます。
鈴なりとは、正にこういう事だと思いました。
「ムカゴの塩ゆで」は、お好みの堅さまで茹でてください。ホクホクした食感と甘さが感じられます。
自然薯は山に自生しているイメージがありますが、白井市では畑で栽培されています。土の中にパイプを埋めて、その中で栽培するため、まっすぐきれいな形のものが収穫できます。
パイプの中で育った自然薯が見えてきました。
少し育ち過ぎたそうですが、これも次によりよい自然薯の収穫を迎える情報です。
秋から冬に季節が移りかわる今、白井の風物詩となっているのが自然薯の収穫です。長年丹精込めて作り上げてきた土壌と長年受け継がれた栽培方法、また新たな栽培方法に挑戦しながら「しろいの自然薯」が出来上がります。とろろ汁、とろろ蕎麦など、まさに今この時期だからこそ味わって欲しい自慢の自然薯です。
その長さ、なんと優に130cm!!でも、しろいの自然薯の出荷規定では長さ90cmとされているそうです。厳しい難関をくぐり抜けた自然薯だけがお店に並ぶのです。
収穫時期にはどのように成長しているのでしょうか?
収穫最盛期を迎えた「アグリぱぁく」の自然薯畑を再訪問しました。10月の新緑の時期とは異なり「黄緑」になっているんですね。(取材日2021.11.26)
「むかご」も見られました。
真っ直ぐに育った「しろいの自然薯」の摺り下ろした時の白さと粘り、そして味をお試しいただきたいです!
夏は梨、冬は自然薯...どちらも特産品になっている白井市ならではの風習です。
生産者の中村さんにお勧めの食べ方を教えてもらいました。
「とろろ汁は定番だけどさ、一番うまいと感じる食べ方は油で揚げることだね。よく洗って皮がついたまますり下ろして、さっと油で揚げて、海苔を巻いて食ってごらんよ。ほくほくとした食感と仄かな土の香りが相まって、これが冬の白井の味だと思う。」
自然薯は11月から順次収穫でき、貯蔵したものは春以降も年中味わうことができます。栽培には手間がかかり生産量が少ないため、あまり市場には出回っていませんが、直売所や特定の地元スーパーでは売っていますので、見つけたら是非お試しください。
贈答用に箱入りも販売されていますので、お歳暮やお年始にいかがでしょうか。珍しさが喜ばれ、地元の紹介にもなりますよ。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。