イベント取材に行ってきました!
2025年11月22日、車いす等体験乗車イベント『おさんぽ試乗会』に参加し、グリーンスローモビリティを体験しました。
2025年11月16日から11月29日まで西白井エリアを中心にグリスロ実証実験が行われ、たくさんの市民の皆さんが関心を持ち連日行われた試乗会は満員でした。
(右から)田中さんのご主人、2番目が田中さん。3人さんは、4便に同乗した皆さんです!
2025年11月22日、車いす等体験乗車イベント『おさんぽ試乗会』4便(15:00-16:00)に参加し取材しました。同乗された皆さんを撮影させていただきました。ありがとうございました!
実施主体:「ほんとうに住みやすい白井を本当にする会(代表:田中晴美さん)」
共催:東京都市大学ユニバーサルデザイン研究室、白井市
グリーンスローモビリティとは
グリーンスローモビリティは、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称です。導入により、地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されます。
「グリーンスローモビリティの導入と活用のための手引き」では、グリーンスローモビリティの特長、活用方策、導入に向けた流れのほか、持続的なサービスとするためのポイントや留意点をまとめています。出典:詳細は国土交通省ホームページをご覧ください。
写真で見るより、コンパクトなモビリティです。電気で走行できるため、環境にもやさしい乗り物です。
車内もコンパクトで、「袖触れ合うも他生の縁(そでふれあうもたしょうのえん)」とも云いますね。
グリスロは時速20km以下で公道を走れる電気自動車です(グリスロの定義)が、乗車してみるとEVらしい滑らかな加速感で、時速20kmとは思えない感じです。
『おさんぽ試乗会』での折り返し地点になった七次第二公園に到着しました。実証実験に参加していると、いつもの場所が違ってみえますね。
電動式モビリティも体験できました。まだまだ開発の真最中だそうです。小回りができて便利でした。実用化が楽しみです。
三輪車ほどの大きさで、タイヤは4本。ペダルに足を乗せ、ペダルを押し出すだけで進行します。
Q:ユニバーサルデザイン(UD)について教えてください。
年齢、性別、文化の違い、国籍問わず、車いす使用者など障害の有無によらず、IoT技術や生活者視点を活かして誰もが快適に利用できる都市環境・情報・サービスを設計する包括的な考え方のことをいいます。
Q:グリーンスローモビリティはどのような利点があると思いますか?
グリーンスローモビリティ(以下、グリスロと言います。)に、初めて試乗したのは2022年に大学の研究室で、掛川市の自動運転化されたグリスロ車両でした。その際は車椅子での乗車は困難で、発着場所に車椅子を置いて、手すりにつかまり、数段あるステップを昇降しました。グリスロ=ユニバーサルデザイン(以下、UDといいます。)車両ではありません。そもそもグリスロはゴルフカート(ヤマハの)から始まっており、それを高齢者の互助的移動支援から始まっていると聞いています。車椅子以外の移動困難者にとってはファースト・ラストワンマイルには最適かと思いました。
Q:グリーンスローモビリティ実証実験をしようと決めた理由は何ですか?
自身の研究テーマである「UD車両」に近い、超低床フラットなグリスロ車両を見つけたからです。当車種はスロープ装備で車椅子でも比較的楽に乗車できるものでした。しかし、それでもスロープセッティングや車椅子固定に時間がかかり、できるかぎりのもので白井市での実証実験用に改装をメーカーに交渉しました。車いすの簡易固定、介助者が見守りやすい対面補助椅子、車いす降車用車内バックミラー、手すりやステップを目立つ色にする等です。
Q:移動手段に関してどんな課題を感じていたことがありますか?
元々、幹線道路沿いに大型量販店が建ち並び、商店街が衰退していき、マイカーが無ければ、生活に不便でしたが、これが悪循環となり、公共交通は発展できず、それに、追い打ちをかけるように、交通従事者の働き方対策で「2024年問題」が起きたことで、特に七次台地区は通勤時間帯に路線バスがほぼなくなってしまう大幅減便となり、サラリーマンにとって致命的な現象となりました。事前アンケートでも本当に切実に困っている方が多くいらっしゃいます。高齢者は免許証返納もできないため、新しいモビリティがあれば、大変助かると思います。
Q:使い勝手やアクセス面で、特に便利だと感じた点、不便だと感じた点はどこですか?
同じグリスロでも車種によって違うと思いますが、今回の車種の幅は150cmなので住宅街にはいいと思います。あと、互助的な意味で高齢者も運転しやすいとのことです。それぞれのドアが下までシースルーなので開放感があります。
やはり、低速なので、交通量の多い、国道や県道はだいたい走れません。ですので遠くにはダイレクトで行けません。近場の買い物、自宅近くから駅や、路線バスのバス停までの繋ぎの乗り物です。
Q:移動の自由が広がることによって、どんなことが期待できると思いますか?
今回使用する車種はUD化されており、これまで乗務員にとても手間をかけるので遠慮しがちだったタクシーやバスよりは乗りやすくなってると思います。これで運転免許証返納ができやすくなればいいですね。
Q:もし改善点があるとしたら、どんな点を改善してほしいですか?
グリスロは低速なため、シートベルト装着は法律では義務ではありません、しかし、体幹が安定しない障がいのある方は、万が一の事故の際、椅子や車椅子から滑り落ちる可能性もあります。そこは、滑らないシートや車椅子用ハーネスなど考えていかなくてはいけないところです。
Q:地域の人々とコミュニケーションを取る機会を増やせると感じましたか?
それは大いに感じます。先進の松戸市では動くコミュニケーションツールだと言っていますし、今回の乗車後アンケートでも、「同乗の人とお話ができて楽しかった。」という回答も多くありました。白井市でも、地域コミュニティの再生の起爆剤になればいいと考えています。
UD化された車両であれば、これまで諦めていた人の移動も容易になりますし、金額や乗車条件に規制のあった介護タクシーよりは気楽に出かけられて、お買い物や、プチ行楽も可能になると思います。白井は冬は白鳥や、春は桜並木、梨の花、秋は北総線陸橋からの真っ赤な夕焼けも見られますから。
Q:今後の展望と改善点について教えてください。
やはり行政が地域公共交通計画に新しいモビリティを取り入れていただいて、制度化していただきたいです。人の往来が盛んになれば、街は活気づき、人の交流も経済も潤うと思いますので、市民の方も公共交通に課題が多くある中で、自分事のこととして交通を見直す良い機会だと思っています。
Q:この実験を通じてメッセージがあれば教えてください。
行きたいときに行きいたいところに行くのは基本的欲求の一つですし、社会参加のきっかけになると考えています。11月22日㈯障がいのある方への特別企画「おさんぽ試乗会」も開催し大学からボランティアサポートも来てくれました。ぜひ、UDグリスロに乗ってみください。どうぞよろしくお願いいたします。
田中さん、ありがとうございました。
取材日:2025年11月22日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。