地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、白井の地域情報サイト「しろいまっち」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

白井の地域情報サイト「しろいまっち」

きらめく人たちにインタビュー

「野水鋼業株式会社」優秀企業賞受賞!

令和5年度千葉県経営革新優秀企業として優秀企業賞を受賞しました。

野水鋼業株式会社 代表取締役 野水 俊明氏

(鉄鋼製品卸売業)

千葉県経営革新優秀企業表彰は、経営革新の取組を通じて他の模範となる実績を達成した企業に贈られるもので、野水鋼業株式会社は『経営革新優秀企業優秀企業賞』を受賞しました。

 

野水鋼業の本社は鎌ヶ谷市にありますが、その製品は白井工業団地内で作られています。代表取締役の野水 俊明さんにお話を伺いました。

令和5年度千葉県経営革新優秀企業表彰について
中小企業が経済環境の変化に対応し、持続的に発展するためには、経営革新計画を策定し、新たな商品の開発や生産方式の導入を行うなど経営革新に果敢に挑戦することが必要です。
そこで、県では、平成19年度から、経営革新の取組を通じて他の模範となる実績を達成した企業を経営革新優秀企業として表彰しており、今年度は11月28日(火曜日)に、受賞3企業に対する表彰式を行いました。

※出典:千葉県ホームページ

野水社長にインタビュー!

 

優秀企業賞

『多品種少量生産に対応した品質精度の向上と即納体制の確立』

写真提供:野水鋼業株式会社

Q:県経営革新優秀企業表彰 優秀企業賞の受賞おめでとうございます。

 

ありがとうございます。私は2015年代表取締役に就任しましたが、リーマンショックで2009年の売上は半減して、全社で売り上げを増やそうと皆で頑張り、売り上げは増えてきました。ですが売上は増えただけで利益は伸びなかったのです。一人当たりの営業利益を上げていこうと、設備導入に注力し省力化を進めたこと、工場内が手狭で効率が悪かったことも見直しを図り、新工場建設に合わせて、機械や収納スペースの拡充に注力していった結果で受賞させていただいたと思っています。

 

Q:野水鋼業(株)の事業内容を教えてください。

 

ステンレス棒材料を使用して部品加工されている会社様へ、素材として提供させていただいております。世の中ではステンレス材料といえば板状のものが8割流通していますが、当社では残り2割のニッチな棒状のものを提供させていただいています。材料を回転させて削る旋盤加工のお客様は、棒状のステンレス材を使用しています。

多品種少量生産に対応した品質精度の向上と即納体制の確立

写真提供:野水鋼業株式会社

Q:新たに建設した工場はどのくらいの規模ですか?

 

建物480坪で既存工場の斜め前に建設しました。新工場を建設するのだから、商品を傷つけないようにするための工夫と、作業者の安全性を考えて性能の良い機械を入れた方がいいと思ったこと、既存工場が狭く、作業効率を考えたときに作業性を良くしたいと考えていました。

 

今までは機械や棚の増設で工場内が狭く、作業性が悪くなっていましたので、改善しなければならない個所が多くありましたし、作業者の身体に負担のかからないように、そして何より作業者の健康と安全を確保するために、そして作業性の良い環境にしたいと思い機械メーカーと一緒に生産工程を考えた上で、今までとは違う動きができる切断機ができました。

Q:新しい切断機を導入したことで従業員の皆さんの反応はいかがでしょうか?

 

作業をすすめる上で、キズがつかなくなったので検査が楽になったと言ってくれました。QRコードで入力できるので簡単だし入力ミスも減りました。新工場にエアコンを導入した後に、既存工場にも導入しました。昔は冬寒くて夏は暑く、工場内の方が外よりもむしろ暑いぐらいの環境でしたので、より快適な職場環境になりました。

写真提供:野水鋼業株式会社

Q:ステンレスには種類があるとホームページで拝見しました。

 

ステンレスにも種類があって、当社では10鋼種ぐらいを常時在庫しています。市場にでていない材料もたくさんあり、JIS規格ではもっとたくさんの種類がありますよ。形状もマルだけではなく、六角や平角という板状のような細長い棒など、そういう鋼種と形状とサイズも合わせると優に2000種類あります。サイズについては直径1mmから400mm等々があります。当社で在庫しているステンレス材料は全て国内メーカー品ですね。

 

Q:以前取材させていただいたことがありますが、従業員皆さんは団結力がありますね。

 

2023年に工場に若手新入社員が3名来てくれました。また本社営業事務にも女性が2名入社してくれて、平均年齢も38歳と若返りして活気がありますね。昨年より社員が社内を紹介するインスタグラムの公開もしてくれて、こまめに配信してくれていますよ。

Q:将来に向けてどのような方針を考えていますか?

 

社員の皆さん一人ひとりが、活躍できる職場にしたいと思います。会社も社員も一人当たりの利益が上がると、好循環になることが浸透してきて、以前は手で行っていた作業を2022年に機械を導入して自動化して、新入社員も手の方が早い時と、自動化との使い分けでより楽に作業できる方が良い事もわかってくれることが出来てよかったと思います。

 

機械導入を検討し、最終的に導入機を選ぶときにも、社員を採用するときも上司や、指導を担当する人が決定したことを採用しています。今後も機械化・省力化を進めていかないといけません。小ロットで多品種変量を、今は社員の皆さんの頑張りで早期納入を進めてくれていますが、それでは皆さんに負担がかかってしまいますので、作業軽減ができるよう自動化を進めていきたいと思います。

 

野水社長、ありがとうございました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

この記事に関するキーワード