きらめく人たちにインタビュー
2023年5月18日、NECグリーンロケッツ東葛の亀井 亮依(かめい りょうい)選手がスタッフの方々と共に白井市役所を訪れました。
終了後、しろいまっち編集部のインタビューにお応えいただきました。
白井市は2021年12月13日、ジャパンラグビーリーグワン所属のNECグリーンロケッツ東葛と「ラグビーを通じた地域振興・地域貢献に関する相互連携協定」を締結しています。
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笠井市長は「ホストタウンとして来季の活躍を期待し引き続き応援しています」と激励。
亀井選手はとても優しく穏やかな人柄で紳士なトップアスリートです。
亀井 亮依 (かめい りょうい)
生年月日:1994年10月8日
出身地:大阪府
経歴:常翔啓光学園高→帝京大
身長:178cm
体重:97kg
血液型:A型
ニックネーム:かめ、かめちゃん※出典:NECグリーンロケッツ東葛HP
今シーズンの振り返りやこれからのラグビーの発展、白井市の皆さんとの交流についてなど話題は幅広く広がりました。
大人気!しろいガチャに挑戦する亀井選手、なにが出るかなぁ!?
え!?これは、、、
「しろい循環☆ナッシー号マン」でしたー!! ちょっと複雑な表情を激写しましたよ(笑)! NECグリーンロケッツ東葛のスタッフの方も思わず(笑)!
「カプセルトイは久しぶり!」
亀井選手(右から2人目)とスタッフの方々
※写真は全てNECグリーンロケッツ東葛よりご提供いただきました。
Q:NECグリーンロケッツ東葛はどんなチームですか?
「粘り強く愚直にプレーし、戦い続ける」が強みのチームです。
選手層の補強で大きく変化していく中で、今まで大切にしていたチームの一番の強みである粘り強く愚直にプレーし、戦い続ける姿で、白井市を含め地域の皆さんから応援していただけることを実感しています。
この強みに加えて勝っていくために、田中 史郎(たなか ふみあき)選手やレメキ ロマノ ラヴァ選手など日本を代表する選手が新しく加入してきたことによってNECグリーンロケッツ東葛のラグビーがおもしろくなっていると思います。
Q:ラグビーの魅力はどんなところだと思われますか?
一番はどんな人でも活躍できるところです。ラグビーは体が小さい人も足が早くない人も、どんな人でも活躍できるポジションがあります。その人の個性を存分に生かせるスポーツです。選手それぞれが個性の良さを引き出すために、チームの仲間たち全員が体を張ってプレーするラグビー精神「ONE FOR ALL , ALL FOR ONE」の醍醐味でもあります。
ラグビーのルールがわからなくても、最初は試合中に足が速い選手が走り抜けてトライするプレーの凄さに興味を持ってもらうことでいいと思います。それからトライするまでの作戦や周りの動きを観て理解できるようになれば、すごくおもしろいスポーツだと思ってもらえるはずです。
Q:亀井選手にとってラグビーとは?
人間形成を一番させてくれるスポーツです。特に今の日本のリーグでは海外選手も多いので、チーム内にもいろいろなカルチャー(文化)があります。言語も違いますし、それぞれが他チームでやってきた経歴の違いもあります。
自分で当たり前に思っていることが他の選手には当たり前ではありません。それぞれの良さをそれぞれが理解しあって同じチームでプレーしていく、それぞれが大事に思うことを大事にしていく、そうやって一緒に活動するところが魅力だと思います。
中学生の頃から始め、めちゃめちゃ危険なスポーツですけど、続けていて損なことはありません。自分はおとなしくて性格的に思ってることも言えないタイプでした。今もおとなしいですけど(笑)。
自分の強みを分かったからこそ、自信を持って人と関われることもありますし、自分という人格を引き出してもらえたスポーツです。
Q:ラグビーのポジションの役割について簡単に教えてください。
簡単に言うと、背番号の1番から8番のフォワード(FW)は壁にぶち当たってこじ開け、後半9番から15番が正確にパスやキック、ランニングなどでフォワードがこじ開けたスペースを使って得点するんです。ディフェンスは全員の役割としてプレーしています。
フォワードの選手8人同士が押し合う「スクラム」や、人を持ち上げてスローインする「ラインアウト」は『セットプレー』と言いますが、このセットプレーは専門的な役割が明確にあります。
それ以外は、試合が始まると全員がボールを持って走ることもできますし、誰がキックしてもいいんですよ(もちろん得意な人がキックする場面が多いですけど)。「自分の長所をどの場面でどれだけ生かせるか」なので、常に役割が決まっていることはないんです。分かりやすくチームの特徴が出るのは守備(ディフェンス)だと思います。
自分から相手に対して体を当てに行くのですが、試合に出ない時に外から見ると「こんな、スポーツよくやるな」と思います(笑)。出場中は思いもしませんが、選手同士が「ぶつかる音」はすごい音がします。試合後はかなり休まないと、体がボロボロになるんですよね。スポーツによっては3連戦などは当たり前ですが、逆に凄いなって思います。
Q:ラグビーの試合会場はどんな雰囲気ですか?
ラグビーの試合観戦だけではなくて、会場に行けばワクワクするような場所にしたいと思っています。試合運営側のスタッフさんに「楽しんでもらいたい思い」が詰まった会場の雰囲気作りや催物に思考を張り巡らせていただいています。
もちろん試合中のプレーもそうですが、特に子ども達には会場に来てくれると楽しかった印象が残ると思うんです。この記憶がラグビーを始めるきっかけになればと思います。
以前最終戦の入場時に太鼓が叩かれていたことがありました。その太鼓を叩いている人の中に地域の知り合いの方がいたんです。近所でたまに会うことがあって、その方が叩きながら僕を見てくれて、すごく繋がりを感じたことがあります。
その瞬間に同じ会場に居合わせるだけでもすごいなと思いますし、その姿を見るだけでやっぱり「試合には勝たなければいけない!」という思いがこみ上げてきます。
Q:今年はラグビーワールドカップが開催されますね。
2023年9月フランスで開催されます。日本はプールDで初戦が9月10日のチリ戦です。
※参考:ラグビーワールドカップ2023(外部リンクします)
日本代表のユニフォームを着ることは全ての選手の目標です。
ワールドカップに出場した選手はNECグリーンロケッツ東葛にもいて「勝つラグビー」をよく知っていますし、取り組む姿勢がやっぱり違います。
ラグビーは大胆でダイナミックなスポーツですが、すごく頭を使うスポーツでもあります。グラウンドの中でのコミュニケーションは、サインを出して一つのワードで伝えます。瞬時に選手それぞれが判断しているところや、サインでコンタクトしていることがわかるようになると相当なラグビーファンの方と言えます。
Q:世界のトッププレーヤーが日本でプレーしていますね。
世界中で活躍するトッププレーヤーは、どこか違う世界にいる感覚だったんです。現在では世界中の現役トッププレーヤーの殆どと言っていい程、日本の全チームに所属しています。そんなトッププレーヤーと、いざ試合してみると「通じる部分もある」という身近な存在になりました。日本がワールドカップで結果を残せたのも、日本の各チームが世界で活躍する選手と対戦し、プレーを目の当たりにする経験が増え、コーチからも学ぶこともたくさんあるからだと考えています。日本人として単身で先陣を切って踏み込んでくれたのは田中 史朗選手ですね。
ラグビーに出会うまで野球やってたんです。
実は大谷世代なんですよ! 野球やってたらどうなったかな?
Q:白井市には何度かお越しになってますね。
はい! 白井ふるさとまつりなどで何度か来させていただいています。とにかく「しろいの梨」が大きくて、今までいただいた中でも美味しくて、ホント大好きなんですよ! 「白井ふるさとまつり」は新型コロナウイルス感染禍で3年間開催されませんでしたが、昨年はすごい人で「こんなにも参加されていたんだな!」とびっくりしました。
今回イベント参加させていただきましたが、やっぱりこの様なイベントで白井市民の皆さんと交流できたらいいなと思います。
Q:白井市のみなさんにメッセージをお願いします。
NECグリーンロケッツ東葛の試合会場にぜひ足を運んでください! 会場が一体となった普段味わえないエンターテインメントや、もちろんラグビーの面白さも楽しんでいただけると思います。子ども達にとっても素晴らしい一日になると思いますので、ぜひ会場にお越しください。
Q:白井市の子ども達にメッセージをお願いします。
ラグビーに関わらずいろいろなスポーツや、いろいろなことに挑戦してほしいです。その中で自分に合う、自分の長所が生かせそうなことに全力で取り込んでほしいです。どれだけ時間がかかるのかわからないけど、そこで培うものもあるはずですし、新たに出会う友だちもいると思います。その全てがすごくいい経験になりますので、いろんなことに挑戦してほしいです。
亀井 亮依選手、ありがとうございました。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。