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きらめく人たちにインタビュー

白井市出身、重量挙げ世界選手権銀メダルの鈴木梨羅選手にインタビュー!

昨年12月に開催されたIWF(国際ウエイトリフティング連盟)世界選手権女子49キロ級で銀メダルを獲得した鈴木梨羅(すずき りら)選手。白井市立桜台小学校から桜台中学校を卒業した白井っ子なんです。

現在は強豪ALSOKウエイトリフティング部に所属するアスリートです。その鈴木選手から、なんと!白井市の皆さんにメッセージを頂きました!これからの鈴木選手の活躍を応援しましょう!!

鈴木 梨羅選手にお聞きしました。

Q:桜台小・桜台中ご出身とのですが、どんな子でしたか?

 

小学校4年生までは放課後毎日のように公園で遊んでいました。泥団子を作ったり、家族ごっこをしたり、秘密基地を作ったり。ブランコやターザンが好きで、よく遊んでいました。

 

勉強は、校外学習をいつも楽しみにしていました。特にプラネタリウムに行ったことが記憶に残っています。小学校高学年から中学生の頃は部活動に熱中していて、勉強はテスト前に追い込むタイプでした。

鈴木梨羅選手(ALSOKウエイトリフティング部所属)

【主な成績】

ブルースワードカップ45Kg級 優勝(2019年)

第33回全日本女子ウエイトリフティング選手権大会45Kg級 優勝(2019年)

世界大学ウエイトリフティング選手権大会48Kg級 優勝(2018年)

全日本女子選抜大会48Kg級 優勝(2017年)

出典:ALSOK広報部(外部リンクしています)

Q:子供の頃市内でよく行った場所や遊んだ場所はどこですか。

 

白井市民プールは幼い頃から長年、毎年行っていました。大きなウォータースライダーがあり、何度も並んで滑っていました。今思い出したのですが、池がある十余一公園で、釣りに憧れていた幼い頃の私は、友達と大きめの石に座り、長い枝を竿に見立てて苔をとるという少し変わった遊びをしていました。

 

Q:白井市に帰ったら行きたいな、と思うお店や場所などを教えてください。

 

小・中学校、白井の湯です!

Q:白井市での思い出を教えてください。

 

私の出身地である桜台は、毎年春になると桜並木がとても綺麗です。入学式や卒業式などイベントごとに撮っていた写真を見返すと、昔からずっと変わらず綺麗な桜並木と自分の成長を照らし合わせ、なんだか感慨深い気持ちになります。幼い頃学校の帰り道に、舞っている桜の花びらをよく捕まえようとしていました。

Q:2021年もコロナ禍で大変だったと思いますが、振り返っていかがでしょうか。

 

中々思い通りにいかなかったり、今まで普通だと思っていたことがそうではなくなったことで、小さな幸せに気付けるようになったと思います。また、外出する機会も減り、自宅で過ごす時間が多くなったことで、自分と向き合う機会が多くなりました。そんな中で、私は時折、競技面だけでなく、自分はどのような人物になりたいか、そのためには何が必要で、今の自分には何ができるのかを考えるようにしています。

 

最近は、英語の勉強やトランペットを始めました。私は、全ての物事には意味があると考えています。過去を変えることはできないので、今を大切に過ごし、将来あの時の経験があって良かったと思えるよう、今は世の中が落ち着くことをただ待っているのではなく、色々なことに積極的になっていきたいです。

 

いつも最前線で闘ってくださっている医療従事者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。一日でも早く、世界中の人々が健やかに、安心して過ごすことのできる日が来ることを祈っています。

ウエイトリフティング競技について

Q:世界選手権銀メダル獲得おめでとうございます。

 

世界選手権大会は、私がずっと憧れていた舞台でした。そんな舞台で銀メダルを獲得することができたのですが、最初はあまり実感がありませんでした。試合が終わった後、多くの祝福の声を頂き、感謝の気持ちで溢れ温かく幸せな気持ちになりました。そこでようやく実感が湧きました。

これまで支え、応援してくださった方々を笑顔にできたことが何よりも嬉しかったです。

 

一方で、私のことをよく知っている方々が口をそろえて、「もうひとつ高い場所に立ちたいね」とおっしゃいました。期待に応えるためにも、もっと強くなりたいと心から思いました。

Q:ウエイトリフティングの魅力を教えてください。

 

ウエイトリフティングは、個性が表れる競技だと思います。体格が違えば、その人に合ったフォームも異なります。高度な技術が強みの選手もいれば、パワーを武器にする選手もいます。同じ重さのバーベルでも、持ち上げる人が変わると不思議と軽そうに見えたり、重そうに見えたりします。

試合の舞台に立つまで、選手それぞれに様々な背景があり、試合は6試技ととても限られていますが、その中で1Kgでも重いバーベルをあげるために、選手たちは日々、何十回何百回と、挑戦と失敗を繰り返し、過酷なトレーニングに励んでいます。

 

急に強くなることはできませんが、焦って怪我をしてしまうと、競技人生を左右することもあります。勝負は何カ月も、何年も前から始まっているのです。身体への負担が大きい競技であるため、多くの選手は身体のどこかに痛みを抱えています。

 

しかし、それ以上に絶対に挙げる、という強い覚悟をもって勝負の舞台に立っています。そんな選手のひたむきな姿は、観客に大きなパワーを与えてくれます。ウエイトリフティングの試合をみる機会があれば、選手がバーベルを握るところから頭上に持ち上げるまでをじっくりと観察してみてください。きっとその選手から何か感じるものがあります。そしてなんといっても緊張感・迫力を肌で感じてほしいです。

Q:普段の練習場所や活動拠点、どのようなトレーニングをしているのでしょうか。

 

練習は母校である早稲田大学で行っています。昨年から都内で一人暮らしを始めました。高校時代から大学卒業までの7年間の経験を活かし、社会人になってからはトレーニングメニューを自分自身で考えています。

強みを伸ばし、弱点を克服するために、調子が良い日も悪い日も、常に自分に負けないという気持ちを強く持ち、決して他人と比べず、マイペースでいることを心掛けています。

 

ウエイトリフティングは力や技術だけでなく、当日のメンタルの状態も試技に大きな影響を与えます。試合で、これだけ練習してきたから大丈夫と思えるよう、自分に厳しく日々の練習に励んでいます。

Q:世界で戦っていらっしゃいますが、世界大会の雰囲気とはどのような感じなのでしょうか。

 

国内の試合と比べ、やはりレベルが高く、規模も大きいためとても緊張します。

海外での試合は、日本では当たり前のことがそうではなかったり、多くの場合、器具も海外製のためアウェイ感があります。そこで実力を100%出すことは本当に難しいと感じています。

Q:これからの目標を教えてください。

 

世界の舞台で銀メダルを獲得できたことは、本当に喜ばしく自信になりました。しかし、今回の試合内容には自分の弱点がいくつも表れており、強くなるチャンスがまだまだ沢山あると感じました。帯同してくださった指導者の方に、「世界で2度メダルをとれば本物に、3度とればスターになれるよ」と声をかけていただいたことが強く記憶に残っています。

ここで満足せず、本物に、スターになれるよう、更なる高みを目指して精進していきます。

2024年のパリオリンピックに出場、メダルを獲得することが今の大きな目標です。

Q:白井市の皆さん、白井市の子供たちへメッセージをお願いします。

 

ー白井市の皆さまへー

鈴木梨羅と申します。

いつも応援ありがとうございます。

私のことをはじめて知った方もいらっしゃると思いますが、私が目標に向かって歩んでいく姿を通じて、皆様に元気を与えられたら嬉しいです。

今後も皆さまに良いご報告ができるよう精一杯頑張りますので、応援していただけますと幸いです。宜しくお願いいたします。

 

ー白井市の子どもたちへー

白井市はとてもいいところです。優しい地域の方々に見守られながら、たくさん遊んでたくさん白井の梨を食べて、元気に過ごしてください。

 

学校の先生にも言われるかもしれませんが、やりたいと思ったことには迷わずに挑戦してほしいです。たとえ失敗してしまっても、その経験はかけがえのない宝物になります。私も色々なことに挑戦・挫折を繰り返し、やっと自分が輝ける場所をみつけました。やりたいことが見つからなかったり、何か辛いことがあった人も、勇気を出して一歩外の世界に足を踏み入れてみてください。みなさんにも輝ける場所がきっとあります。自分の可能性を誰よりも信じて、未来へ羽ばたいてください!

 

鈴木選手、ありがとうございました!

 

 

取材日:2022年3月1日

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