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きらめく人たちにインタビュー

県立白井高等学校サッカー部、選手権激戦区の千葉県予選ベスト4!!

決勝トーナメント準決勝戦で、県内屈指の強豪校「市立船橋」と対戦

千葉県はサッカーの強豪高校が多い県として知られています。白井高校サッカー部は「第100回全国高校サッカー選手権千葉予選」決勝トーナメント準決勝戦で、県内屈指の強豪校「市立船橋」と対戦し、惜しくも6‐1と敗退しました。

強豪校サッカー部がひしめく千葉県内で、ベスト4を勝ち取った白井高校サッカー部の飛躍について、廣田監督にお話を伺いました。

白井高校サッカー部 廣田監督にお聞きしました。

白井高校サッカー部指導方針

・本気でサッカーに打ち込み、仲間と協力し人間として成長できるチームを作る

・結果だけではなく、学校生活での優先順位や進路実現に向けた努力を促す

・心も選手選考の基準であり、選手として成長するのに重要な要素であることを指導する

・サッカーを楽しむ心を持ち続ける

Q:新型コロナウィルス感染の最中、チームのモチベーションをどのように向上されたのですか。

 

新型コロナウィルス感染対策で長期間練習ができず制限も続き、練習試合も行うことができませんでした。今までのように部屋で昼食をとることも、合宿に行くこともできずチームワーク作りは難しかったです。

白井高校サッカー部は、練習の『量と質』で勝負してきました。『量より質』ではありません。良い練習試合相手とのゲームをたくさん行い、その反省点・課題を修正しながら成長してきました。遠征試合もたくさん行ってきましたが、コロナ前から比べると試合数はかなり減少しました。選手それぞれにトレーニング報告書や課題練習を行うこと、短時間集中練習で頑張っていくことにしました。選手達が早く、思いっきりサッカーをやりたいという気持ちが頑張る気持ちを高めたのかもしれません。

Q:普段はどのような練習をされていますか。

 

トップチーム(25名)、セカンドチーム(30名)、1年生(22名)、GK(13名)のグループ分けをしています。平日は全員で同じ時間から練習を開始しグループに分かれ活動し、終りの時間は全員一緒にしています。休日は2部リーグ、4部リーグ、5部リーグC、5部リーグDの4つのリーグの試合と練習試合をいろいろな会場に分かれて行っています。練習内容は基本的なパス&コントロール、ヘディング、3対1、4対2等毎日行う項目と試合を意識したトレーニングで2時間から2時間半行っています。

Q:選手たちのコンディションを整えるのも大変に思いますが。

 

チームではコロナの前から、けが人のケアをしっかり行ってきました。我孫子市の手賀沼フィールド鍼灸院接骨院の若林岳勝院長には、チームのトレーナーとして協力していただいています。

1:選手達のけがの状況の把握

2:復帰予定日の設定

3:リハビリメニューの決定

4:復帰走実施による練習復帰の計画

単に復帰させるだけではなく、将来ある選手たちのけがの再発防止にも努めています。若林医長のおかげで、けが人への対応はとても良好な状態になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

Q:屈指の激戦区県予選でベスト4になられたそうですね。大会を振り返っていかがでしたか?

 

1回戦では県総体準優勝校の暁星国際と対戦しました。強豪校に勝つには1回戦が1番勝ちやすいと言われています。トーナメントに対して強豪校は1回戦にピークを持ってこない傾向にあります。我々チャレンジャーチームは、1回戦にピークを持って行きます。先制点を前半に林旺治(2年:エクサス松戸出身)が取り勢いに乗れたこと、連動・連携した守備ができたことが勝因だったと思います。

 

2回戦は成田北高校と対戦しました。成田北高校は検見川高校を相手に全員で守備をし、チャンスに思い切った攻撃をするサッカーで見事に1回戦を勝ちきりました。その勢いは最初から感じられましたが、前半の終了近くに伊勢みさき(3年:八木が谷中出身)が先制点を取れたこと、後半の相手の決定機の後に岩瀬永遠(3年:鎌ケ谷第三中出身)が追加点を取れたことが大きかったです。

《本並健治コーチについて》

白井高校サッカー部は4年前に高校サッカー選手権千葉県大会ベスト8に入りました。その後から、元日本代表ゴールキーパーの本並健治さんに指導をサポートしてもらっています。より高いレベルでサッカーに打ち込める環境作りのため、ゴールキーパーだけでなく様々な角度からチームをみてもらっています。プロの目から見ると千葉県ベスト8のチームでも課題が多く、本並コーチの指導に選手達は必死に取り組んでいます。

3回戦では中央学院高校と対戦しました。中央学院高校とは、6月の県総体のベスト16決めで負けている相手です。しかも、前半を1-0でリードしながら後半に2点を取られ逆転負けという悔しい負け方でした。前半からボールホルダーにプレッシャーをかけに行き、ボールを奪う守備を心がけ実行することができました。

思い切りの良い田中颯(3年:八木が谷中出身)のミドルシュートで先制した後、一度は追いつかれましたが焦ることなく戦えていました。山下翔輝(3年:JSC千葉出身)の強烈なシュート、吾郷駿(3年:クラッキス松戸出身)が1対1を冷静に流し込み3-1で勝利することができました。

堂々とした後ろ姿に感動です!

決勝トーナメント準決勝は市立船橋戦でした。準決勝の会場は、柏の葉総合運動場で行われ全国選手権と同じ運営(テレビ放送等)で、3000人の観客の中で試合が行われました。大きなスタジアムで、市立船橋と対戦できることは選手達にとって、一生の思い出となる機会を得られたことを、とてもありがたく感じました。

試合については、

1:市船の名前に負けないように積極的にプレーすること。

2:相手のロングボールへの対応とセカンドボールの処理をしっかり。

3:相手の多彩な攻撃に臨機応変に対応すること。

4:セットプレー・ロングスローでチャンスを作る、等を確認して臨みました。

実際に対戦してみると、やはり本気の市船は強かったという印象です。前半10分にCKから完璧にやられました。20分の飲水タイムまで0-0で行きたかったプランが崩れ、選手達には焦り戸惑い動揺等様々な不安材料がのしかかってきたと思います。そして追加点を取られ前半を0-2で終わりました。

ハーフタイムには、

1:守備の確認ではラインを下げすぎず1対1をもっと強くいき、チャレンジカバーを繰り返すこと、セットプレーのマークの確認を的確に。

2:もっとサイド攻撃で仕掛け突破のチャレンジを増やす。

3:運動量や声がいつもより少ない、大きなスタジアムなのでもっと声を出し粘っていこう、という指示をしました。

後半開始10分は良い入りができました。ここで1点返せたら試合は変わっていたかもしれません。しかし、後半12分にCKで0-3となりました。内容的に良かっただけに悔しい失点でした。岩瀬永遠(3年:鎌ケ谷第三中出身)のゴールで粘りましたが、結果1-6というスコアで敗戦となりました。初めての準決勝で力を全て出し切れませんでしたが、これがサッカーであり経験値だと感じることができました。

この試合を観戦した後輩達があきらめず仲間と共にチームを信じて努力することを継続してほしいと思います。

「第100回全国高校サッカー選手権千葉予選」表彰式

Q:大会に挑むにあたり注意していることを教えてください。

 

高校生にとってサッカーに集中し、頑張り続けることは容易ではありません。県内の強豪サッカー校には、中学時代に県の選抜選手や全国大会への出場経験のある選手が多く在籍しています。

そんな強豪校に勝つには、

1:真面目にサッカーに取り組める選手

2:技術だけでなく精神的に真摯にサッカーに取り組める選手

3:チームスタッフの意図を理解し努力してくれる選手

でチームを作ります。『この選手を使って負けたのなら仕方ない』と思えるメンバーで試合をやりたいといつも考えています。不平や愚痴、不満ばかり言う選手はいくら技術があったとしても、心が改善されない限り試合に出せません。

白井高校サッカー部 廣田監督から、中学生サッカー選手のみなさんへ

サッカーが大好きで、仲間とコミュニケーションをとり、建設的な考え方を共有できる選手が1番伸びていきます。中学生のみなさん、今年は幸運にもベスト4に入りました。

私の考え方を理解し、共に頑張ってもらえる選手達の入学を期待しています。そしてまた、柏の葉のピッチに立ち、今度こそ決勝戦に進出できればと思っています。

 

白井高校サッカー部で、一緒にがんばりましょう!

 

白井高校サッカー部人工芝プロジェクトについて

 

令和元年度より将来的にグランドの人工芝化を検討し始めました。

新型コロナウイルス感染症の影響で寄付・募金活動を自粛してきましたが、令和3年4月より活動を再開しました。そして、夏より寄付活動をスタートしました。

県立八千代高校が人工芝事業を成功させ、グランドの人工芝化を実現しました。白井高校サッカー部でも八千代高校を目標に事業を進めています。

宣伝ポスター、趣意書、寄付のお願いの文書3種類作成し、地域の方や白井工業団地、商工会議所等にお願いに上がる計画を立てています。


千葉県立白井高等学校サッカー部について

(外部リンクします)

白井高等学校のサイト

白井高校サッカー部保護者後援会のサイト

 

~取材日:2021年11月26日~

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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