きらめく人たちにインタビュー
白井市在住の岩佐茉結子(いわさ まゆこ)選手が、6月24日から27日までヤンマースタジアム長居(大阪市東住吉区)で開催された、第37回U20日本陸上競技選手権大会に出場し、女子100mハードル(13秒59)で堂々の優勝を果たされました!
東京学芸大学陸上競技部所属の岩佐茉結子選手は、白井アスレチックアカデミー(SAA)での練習にも参加していらっしゃいます。
取材させていただいた日は、白井運動公園陸上競技場が練習の場でした。
岩佐茉結子選手。白井アスレチックアカデミー全体練習終了後にも、ハードルを自主練習されていました。
白井運動公園は、千葉県白井市の市営運動公園です。陸上競技場は全国的にも珍しいブルートラック、テニス場は人工芝コートが6面、グラウンドは軟式野球場の規格に対応した運動広場でソフトボール、サッカーなどにもご利用が可能です。(出典:白井運動公園ホームページ)
白井運動公園の入口に展示されている、岩佐茉結子選手の表彰状の数々。
これからも、この様な表彰状が増えていく事になるのですね!
第37回U20日本陸上競技選手権での授賞式(外部リンクしています)「出典:日本陸上競技連盟公式Twitterアカウント」
Q:白井アスレチックアカデミーにはいつから参加されたのですか?
白井アスレチックアカデミーには、小学生の頃、同級生数人が参加していて、母に「行ってみれば?」って後押ししてくれました。試しに一度参加して、小学5年生の秋から本格的に参加しています。その頃は足も全然速くなくて、リレーメンバーなどに入れる子ではなかったです。
Q:現在は東京学芸大学陸上競技部に所属されているのですね。
はい。現在も白井市の自宅からだいたい1時間30分位かけて電車で通学しています。往復3時間弱ですが、高校も同じくらいの移動時間でしたので、あんまり変わらないか!と思って楽しく通っています。
Q:陸上競技を始めたきっかけを教えてください。
私は元々不器用で、球技も水泳も苦手で運動オンチなんです。そんな中で、走る事だけは平均よりは速かったんです。子供の頃から走る事が大好きだった事もあって、陸上競技というスポーツに打ち込めるようになったのは、中学で部活に入ってからでした。当時の陸上競技部顧問の先生のご指導もあって、中学2年生の時ハードルを始めて記録がどんどん伸びて、大会の度に記録更新できたことが面白くて仕方ありませんでした。
白井運動公園の全国的にも珍しいブルートラック
普段からSAAの全体練習に積極的に参加されています。
Q:中学生から高校生に進学して苦労した事はありますか。
中学から高校に進学すると記録規定が一般規定に変わる事もあって、中学3年から高校1年になる頃に記録が伸び悩んだ時期でもありました。インターバルの長さ等に慣れなくて、順応するまで時間がかかりました。
Q:今、自分自身への課題を挙げるとどんな事がありますか。
最近改めて考えている事は、ハードルを飛ぶための動作バランスが崩れてきたように思っています。シーズンオフになったらハードルを飛ぶために、一から基本に立ち返って、根本的な体の動きなどを見直していきたいと思います。
岩佐茉結子選手は、お話していてもとても気さくで明るいアスリートです。齊藤監督のアドバイスも素直に全て吸収し、そしてさらに努力を積みかねて高峰へ!
Q:次の大会はいつですか。
はい。8月22日に栃木県宇都宮市で開催される、第94回関東陸上競技選手権大会で100mハードルに出場します。大学でのメイン大会は、9月17日~19日に熊谷スポーツ文化公園で開催されます。その第90回日本学生陸上競技対校選手権大会(インカレ)に向けて調整していきます。
しかし、トラックに入った途端そんな笑顔は一切消え、アスリートの雰囲気しか感じられません。
Q:陸上競技の魅力を教えてください。
個人競技として見られがちですけど、でも部員や、一緒に練習してきた仲間たちがいる事もあって頑張れます。自身が頑張った分だけ結果として返ってくる事を中学生時代にとても実感する事がありました。サボればサボったなりの結果が返ってきますし、頑張れば頑張った分の結果が大会で記録として現れる事が一番の魅力ですね。
Q:これからの目標を教えてください。
まず目先にある、第90回日本学生陸上競技対校選手権大会(インカレ)で、自己ベストを更新してなるべく上位入賞することですが、大学4年間の間には優勝して頂点を極めたい!と思っています。
陸上アスリートのスタートは、とってもカッコイイです!
今日は軽く流す程度の練習です。と仰っていましたが、本数毎に真剣モード突入!?速いんです!
Q:これから陸上競技を始める子供たちへメッセージをお願いします。
頑張った分だけ結果が出る事・・・私自身も感じてきたことです。もちろんつらい事もたくさんありましたが、目先の結果だけではなく、練習の中で学べる事がたくさんあると思います。周りを気にせず「自分らしく」陸上を楽しんでほしいなって思います!
Q:ご両親にメッセージをお願いします。
私は小さい頃は落ちつきがなくて、大変だったと聞いています。これまでスゴい迷惑ばかりかけてしまいました。でもその分これからの結果で恩返ししたいと思っています。
お父さんお母さん、本当にありがとう!
謝意:岩佐茉結子選手は取材中とても元気で、明るくて笑顔のたえない素敵なアスリートでした。その中でも、自分自身への厳しさには一切妥協のないアスリートです。今後の更なる活躍を応援していきたいです。
岩佐選手にお会いできた事、取材させて頂きました事を、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
白井アスレチックアカデミー(SAA)「ホームページにリンクしています」とは、白井市・印西市の陸上競技場を拠点に活動する小学生のための陸上競技クラブです。
※千葉県陸上競技協会会員、JAAFジュニアコーチ、(公認)ジュニアスポーツ指導員等のボランティアスタッフです。
小学校を卒業すると同時に白井アスレチックアカデミーも卒業となるのですが、その後中学校や高校、大学陸上競技部に進学しても尚、白井アスレチックアカデミーでトレーニングを重ねる選手が数多くいらっしゃるそうです。
規律もしっかりあって、見ていてとても子供たちがたくましく、清々しく映りました。
白井アスレチックアカデミーの齊藤秀樹(さいとう ひでき)監督。
各種目で、出来た時の達成感や挑戦したい!と思える環境が
子供たちを育む、とても素晴らしい環境に、感動すらしました。
高学年になると、さらに技術的な指導も!かかとの付き方から身体の伸ばし方まで。
謝意:白井アスレチックアカデミー(SAA)齊藤秀樹監督とのお話は、監督の子供たちへの深くて厚い想いが心に響きました。悔しさを知る事、勝ちたいと思える気持ち、規律を守る事、無理なく、しかし挑戦しよう!挑戦したい!との熱意に火をつけてあげることは、周りの大人の役目だと思います。齊藤監督とのお話には、全て自分探しをしながら自分に一番合った進路を選択し、競争社会をたくましく生き抜いていくための力を、子どもの頃から身につけて欲しいとの想いに直結しているとしか思えませんでした。
この場を借りてSAA選手及び保護者の皆さま、齊藤秀樹監督、SAAコーチの皆さま、取材させて頂きました事、深く御礼申し上げます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。