一度は読んでほしい本特集
新しい地図・古地図・「読む」地図などをご紹介。空想旅行を楽しんでみませんか?
白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい!」というお勧めの本を教えていただくこのコーナー。
4月19日は、地図の日です。日本国中を歩いて実測した伊能忠敬の国土測量出発日に由来して制定されたようです。
日本全国を測量して歩きわが国最初の実測日本地図をつくりあげた人物である伊能忠敬が、寛政12年閏4月19日(1800年6月11日)に国土測量のため第1次測量となる暇夷地(北海道)へ向けて江戸を出発しました。
地図の日にちなみ、2024年4月は「地図」をテーマにした本を2冊ご紹介いただきました。
インターネットが進んだ今の時代、Googleマップで場所を調べるときぐらいしか地図に親しむ機会がないのですが、ここで紹介していただいた本を読むと違う角度から地図を楽しめそうです。
古地図に挑戦。読み方や楽しみ方の基本から応用まで
新幹線の車窓を楽しむ1冊
安藤 優一郎/監修 ・メイツ出版/発行者
江戸時代を中心とした古地図類の見方・楽しみ方を、紹介した1冊です。
江戸の地図は江戸全体をカバーする一枚図が市販されており、それを分割したものが切絵図。この切絵図は、正確さよりも、わかりやすさを重んじた地図の方が売れたといいます。
切絵図を中心に、各地図の特徴を解説する、基礎編
古地図のルールや見方を解説する、入門編
地図から読み取れる特徴や歴史を解説する、応用編
の3部構成です。
応用編には、城下町「佐倉」・門前町「成田」が切絵図で紹介されています。
今尾 恵介/著・新潮社/発行者(2021.2)
東海道新幹線の左右の車窓と地形図をあわせて紹介した1冊です。
2014年出版で地形図はさらに古いため、現在とは車窓が異なる場合があるかもしれません。が、実際の車窓はあっという間に飛んでいってしまうため、この本でゆっくりたどることができます。
現在の車窓と比べるもよし、過去の乗車を思い出すもよし。東京から大阪までの旅を味わえる1冊です。
白井市立図書館の企画展示「こんな地図あります!」には、地図にまつわる本がリストアップされています。一言で「地図」と言っても、新しい地図・古地図・「読む」地図など色々あるようです。図書館の本で空想旅行はいかがでしょうか?
一覧は、下の画像をタップしてご覧ください。
ようやく過ごしやすい季節がやって来ました。
4月初旬はソメイヨシノが満開になる時期です。図書館のある文化センター周辺・すぐ近くの総合公園では綺麗な桜が咲きそろいます。桜が終わっても新緑を楽しめます。
お花見がてら、お散歩がてら、ぜひ図書館にお出かけください!
図書館の詳細は下記で紹介しています。