一度は読んでほしい本特集
心ゆたかに生涯読書 ー敬老の日に薦める本ー
白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい!」というお勧めの本を教えていただくこのコーナー。
敬老の日読書のすすめ
「敬老の日読書のすすめ」は、「心ゆたかに生涯読書」を目標に、中・高年の方々に読書を楽しんでいただくために進めている運動です。
毎年各都道府県の読進協より、「敬老の日に薦める本」を3点推薦してもらい、それをもとに読書推進運動協議会の事業委員会で24点の書目を選定、リーフレットを制作し、全国の公共図書館・書店などに配布しています。
図書館でも「敬老の日読書のすすめ」の企画展示を、9月25日(水)まで行っています。
今回は、その中から2冊をご紹介いただきました。
2冊とも、凛とした女性の生きる様が描かれています。対照的ともいえる二人ですが、女性なら、いえ人間なら、かくありたいと思わずにはいれません。これからの人生のお手本にしたい本です。
103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること
ベストセラーになった「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」の続編で、哲代おばあちゃんのありのままの姿を取材した1冊
「ブルースの女王」淡谷のり子の名エッセイ復活
石井 哲代・中国新聞社/著 文藝春秋/出版者
日々の生活の中での出来事や、夫婦のお話、教員時代のエピソード、そして戦争の話など、これまでの人生経験の中から得た、言葉ひとつひとつが心にしみわたり、気持ちが温かくなります。
気力を食べてしまう「弱気の虫」が姿を表すこともあるけれど、哲代おばあちゃんは自分を励ます名人になって、弱気の虫を追い払います。
哲代おばあちゃんのお悩み相談のページもあって、自身の経験を交えながら、答えを導き出してくれます。
裏表紙の「なーんちゃって」のポーズも、とっても可愛いです。
淡谷のり子/著 早川茉莉/編 河出書房新社/出版者
昭和を代表するシャンソン歌手で、「ブルースの女王」と呼ばれた淡谷のり子さんの自伝エッセイです。
朝の連続テレビ小説「ブギウギ」(2023年度後期放送)で、主人公・福来スズ子のライバル・茨田りつ子のモデルとしても注目されました。
『ゼイタクは敵』と、我慢を強いられていた戦争中も、モンペは履かず、軍歌も歌わない。「これが私の戦闘準備なの、ゼイタクなんかじゃありません。」と赤い口紅、赤い爪、そしてハイヒールでステージに立ち続け、自分の信念を貫き通す姿には強い覚悟を感じます。
歯に衣着せぬ物言いで、お茶の間でも人気者でした。現代では不適切と取られるかも(?)な淡谷さんの言葉は潔く、カッコ良く、スッキリした気持ちになります。
今の時代を淡谷さんが見たら、何と思うのでしょうね。
読みたい本が貸出中の場合は予約することができますよ(白井市内在住・在勤・在学の方が対象)。是非ご活用ください!
図書館については以下からご覧ください↓↓
中高年の皆さんへ ~2024年9月の図書館司書さんおすすめ本 ~
心ゆたかに生涯読書 ー敬老の日に薦める本ー
戦争を描いた映画~2024年8月の図書館司書さんおすすめ本&DVD ~
図書館では、毎年8月に「戦争を語り継ぐ」の展示をおこなっています。
夏休み特集・小学生編~2024年7月の図書館司書さんおすすめ本 ~
夏休みに、この本を!