一度は読んでほしい本特集
太平洋戦争終戦から80年

白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい!」というお勧めの本を教えていただくこのコーナー。
今月は、小学5~6年生、中学生、高校生が対象の本を2冊ご紹介いただきました。
戦争を体験した人たちが少なくなる中、戦争の実相を伝えることが難しくなっています。図書館では、毎年8月-9月に『戦争を語りつぐ』をテーマに、戦争に関連する本の展示を行っています。(展示リストはこちらから)
今年は戦後80年の年に当たります。戦争の恐ろしさや平和の尊さなどについて学ぶため、市内の中学生が『平和使節団』として広島を訪問します。原爆とはどのようなものであったのか、本を通じて学んでみませんか?
『中学生平和使節団』は市内在住の中学2・3年生を対象に公募が実施され、13名の生徒が選ばれました。彼らは平和使節団として、8月6日に開催される平和記念式典に参加するために、被爆地広島市を訪問します。
7月17日に行われた結団式の様子を、しろいまっちで取材しました。
また、図書館では「なつやすみ おはなしウィーク」が開催されます。お子さまと一緒に、ぜひお出かけください。
平和への願いをこめた詩集
原爆の「記憶」を「記録」へ
「ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを へいわをかえせ」
これは、広島で被爆した峠三吉の詩集『原爆詩集』の「序」として書かれた詩です。この詩集は、広島、長崎に投下された原爆により命を奪われた人びとの思いや、核兵器廃絶を訴えた三吉の強い決意の元に書かれました。今も世界では、戦争や内乱で多くの人々が苦しんでいます。この現状を三吉はどのように思うのでしょうか。
広島平和記念公園内にこの詩が刻まれた詩碑があり、裏面は英訳されたものが刻まれています。広島を訪れた際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
この本は、被爆者が体験した「記憶」を、高校生が油絵に描き「記録」に残す『次世代と描く原爆の絵』というプロジェクトで、実際に高校生たちが取材したノンフィクションです。
直接、被爆体験をした人と高校生がやり取りしながら、1つの作品を作り上げて行くことで、戦争と平和についての記憶を繋いでいきます。
戦後80年が経過し、被爆者の高齢化に伴い、直接当時の話を聞く機会も年々少なくなっています。これからを生きる若い世代に平和のバトン渡すため、何をすべきか考えるキッカケになる本です。

夏休み恒例の「なつやすみ おなはしウィーク」。8月終盤に4回開催されます。お子さんと一緒に、素敵な絵本の世界を楽しみませんか?
涼しい空間で、心を豊かにするお話を聞きながらの特別なひとときに、ぜひお出かけください!
今月のテーマ『戦争を語りつぐ』の本の展示場にも足を運んでくださいね。