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一度は読んでほしい本特集

強く、おもしろく、美しく|2026年6月の白井市立図書館司書さんおすすめ本

戦後の日本をたくましく、美しく、自分らしく生きた女性のものがたり

白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい!」というおすすめの本を教えていただくこのコーナー。2026年6月は2冊の本をご紹介いただきました。

6月23日から6月29日は男女共同参画週間です。令和8年度のキャッチフレーズは『あなたらしさが、社会のチカラ』です。

 

 

今回は、戦後の日本において、自分らしく道を拓きながら活躍し、社会に大きな影響を与えた女性の本を紹介します。

森英恵 その仕事、その生き方

【生誕100年】世界を魅了したメイド・イン・ジャパン

美しく、強く、羽ばたいた日本人デザイナーのパイオニア

九十歳。何がめでたい

世間の「長寿」の常識を、痛快に吹き飛ばす“愛子節”が炸裂!

笑って、うなずいて、心がスッキリ元気になる人生の特効薬

森英恵 その仕事、その生き方

別冊太陽編集部/編 平凡社/出版者

 

日本が世界に誇るファッションデザイナー、森英恵さん。2026年に生誕100年を迎え、その偉大な功績が多方面で回顧されています。


キャリアのスタートは1950年代。終戦後の1948年に結婚し、主婦業と並行してドレスメーカーの学校に通い、1951年に東京・新宿に洋裁店「ひよしや」をオープン。その高いデザイン性が瞬く間に評判となりました。


やがて東洋人初のパリ・オートクチュール正会員へ。「メイド・イン・ジャパン」を掲げ、東西の美を融合させたエレガントな作品は、国際文化の架け橋となり、今も世界を魅了し続けています。


アーティスト、働く女性、そして妻であり母。
出産や育児と仕事の両立が今よりもはるかに困難だった時代に、働く女性の先駆者として凛と生きた彼女の美学。

 

彼女が愛し、作品のモチーフとした「蝶(バタフライ)」は、彼女の生き方そのものであり、しなやかで強いその歩みは、現代を生きる私たちの道しるべとなっています。


今あらためて彼女の言葉や作品に触れることは、自分らしい生き方を見つけるヒントになることでしょう。


優しく上品な笑顔が印象的な森さん。その美しい輝きに、ぜひ出会ってみてください。

 

「森英恵 その仕事、その生き方」の情報をみる

 

九十歳。何がめでたい 

佐藤愛子/著 小学館/出版者

 

日本を代表する小説家、佐藤愛子さんは、1923年(大正12年)生まれ。


『戦いすんで日が暮れて』(1969年・直木賞)、『幸福の絵』(1979年・女流文学賞)、『血脈』(2000年・菊池寛賞)、『晩鐘』(2015年・紫式部文学賞)など、多くの作品を世に送り出しました。


エッセイの名手としても知られ、なかでも2016年の『九十歳。何がめでたい』は、90代の日常や社会への違和感をユーモアたっぷりに綴った作品として国民的ベストセラーとなり、2024年には映画化もされました。


大正・昭和・平成・令和という四つの時代をエネルギッシュに駆け抜け、作家としての人生を力強く生き抜いた佐藤愛子さん。年齢や性別の枠にとらわれず、自分らしく生きるその姿勢は、読む人に「まだまだこれから!」という活力を与えてくれます。


真っ直ぐなまなざしとチャーミングな笑顔がとても素敵で、その名のとおり、たくさんの人に愛されました。

 

のこしてくださった数々の作品に心から敬意を表し、図書館でも未来へ大切に継いでいきたいと思います。

 

「九十歳。何がめでたい 」の情報をみる

 

※佐藤愛子さんの本は、6月14日(日)まで特別展示も行っています。


モードの頂点オートクチュールへと辿り着き、華やかな作品で私たちの心をときめかせてくれた森英恵さん。


「ヤケクソがこもっている作品」とご自身がコメントしているように、90歳にして痛快かつユーモアにあふれた怒りを読ませてくれた佐藤愛子さん。

 

今回紹介していただいた本の著者お二人には、「自分らしく生きる強さ」という共通点があります。令和8年度男女共同参画週間のキャッチフレーズ「あなたらしさが、社会のチカラ」にふさわしい2冊です。

 

強く、おもしろく、美しく

“あなたらしさ”を貫いた人たちの言葉は、年齢を重ねていく中で、これからの生き方を考える貴重なヒントを与えてくれると感じます。

 

2022年7月にスタートした「一度は読んでほしい本特集」。突然のお知らせとなりますが、今回をもって最終回とさせていただきます。

 

読者の皆さま

これまでご愛読いただき、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

本は人生にエッセンスを与え、心を豊かにしてくれます。知らない世界へも導いてくれます。「次は何を読もうかな...?」と迷ったら、ぜひ図書館に足を運んでみてくださいね。読みたい本が貸出中の場合は、予約することができますよ(白井市内在住・在勤・在学の方が対象です)。今後も本の世界を楽しんでいただければ幸いです。

 

白井市立図書館の司書の皆さま

いつも素敵な本のご紹介をありがとうございました。多くの方が新しい本と出会い、本の世界の奥深さを再認識する機会を得ることができたと思います。心より感謝いたします。

 

最後に、図書館司書の皆さまからメッセージをいただいていますのでご紹介します。

【図書館から感謝をこめて】

 

2022年にスタートした白井市立図書館司書によるおすすめ本のコーナー。これまでたくさんの本を紹介させていただき、本当にありがとうございました。


市民の皆さんをはじめ、多くの方が訪れるこの場所で、おすすめの本を紹介する機会をいただけたことに心から感謝いたします。


図書館には、いつもたくさんの本があなたとの出会いを待っています。


読みたい本や探している本はもちろん、普段は選ばないような「意外な一冊」に出会えるのも図書館の魅力です。そんな本との出会いが、きっと皆さんの人生を豊かなものにしてくれるでしょう。


図書館では、さまざまなテーマで展示も行っています。ぜひ新しい出会いを探しに図書館へ。

 

あなたの暮らしに寄り添う白井の図書館を、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

図書館の詳細は下記で紹介しています。