まちの話題
しろいの梨を育てる梨農家さんの高齢化...少しでも収穫時の負担を軽くしたい!
国内屈指の収穫量と収穫面積を誇るしろいの梨。
その梨を育てる梨農家さんの高齢化が進む中「収穫時の負担を少しでも軽減したい」と白井市シルバー人材センター手工芸班の皆さんが「梨収穫用エプロン」を製作しました。
白井市シルバー人材センター手工芸班の皆さん
Q:梨エプロンを作ることになったきっかけを教えてください。
手工芸班メンバーの三井千秋さんが、友人の梨農家さんから「作ってくれない?」っていう相談を受けたことが発端です。
もとになる梨袋があって、梨農家さんから要望を聞きながら、使いやすさを求めて改良に改良を重ねてできたデザインです。収穫した梨が落ちないようにタックを入れたりしました。最初のデザインにはポケットもありましたが、梨に傷がついてしまうのでポケットはなくしました。
友人から相談を受けた三井千秋さん(中央)
Q:相談を受けたのはいつ頃でしたか?
今年の梨収穫の最盛期が終わった頃ですよ。もとになる梨袋に改良を加え続けて「このデザインいいじゃん!」っていうのが出来上がりました。
Q:これから家庭菜園の収穫など実りの秋ですね。
そうそう! 11月にはキウィの収穫もありますね。この梨エプロンのデザインを変えてと、試作中なんですよ。基本的にはあまり変わらないですが、果物とか野菜も入れやすいように、ちょっと形を変えます。傷まない野菜などなら、袋の下を開けられるようにして下へ落とせるようにしてもいいかなと考えています。
梨エプロンに初めての注文! どのように発送するのか、梱包の仕方もみんなで決めていきます。
Q:これからの進展は考えていますか?
ファスナーを横につけるか、縦につけるかで今頭が痛いんです! その他にも、いろんなことに使えるんじゃないかって思っています。収穫するものはキュウリや柿やみかんでも良いじゃないかな?
Q:皆さんが一番苦労されたことはありますか?
こういう形にするまでが大変でしたよ! 普段はお洋服やバッグなどの小物修理などをやっていますので、こういう梨袋の形を今まで見ることがなかったんです。梨農家さんと何回かやり取りして、今の形が一番いいんじゃないかということで決まったんです。重さに耐えられる実用的なものに仕上がるまでがとにかく大変でした。
洋服とかバックだと個々で好みがあるから好きなものを選んでもらえばいいんですけど、こういう実用化されるものは、ちゃんと使えるものにするまでが産みの苦しみでしたよ。
Q:このエプロンはどこで購入できますか?
白井市シルバー人材センターに事前に連絡くだされば用意いたします。注文があったら作る受注生産で全て手作りなんです。
女性用サイズもあってもいいかも知れないと思っています。
梨収穫用エプロンです。2,000円で販売されています。とても頑丈にできていて、簡単には破れそうにありません。
Q:手工芸班の今後の取り組みを教えて下さい。
市民の皆さんにまず知ってもらって、梨エプロンが売れるようになって(今は三井さん一人で製作していますが)みんなで製作しなくてはならないぐらい注文がくると嬉しいですね。
白井市シルバー人材センターの活動を知ってもらって、女性会員が増えることを願っています。手工芸班は今12名で活動していますが、若い人の参加がないので60歳代の皆さんの参加を楽しみにしています。今日は80歳代の方2名も元気に活動しています。
シルバー人材センターの女性作業内容が屋外作業だと思われることも多いので、大変みたいなイメージがあると思います。まだ家事援助とか、手工芸班のような活動もあることを皆さんに知って欲しいのです。
エプロンの製作が本当に軌道に乗って欲しいって言うのが今の願望ですね。
メンバーみんなで意見を出し合って決めるんですね。一致団結とは正にこの事と思い知らされました。
Q:相談したい場合はどうすればいいですか?
手工芸班は毎週金曜日に活動していますので、金曜の10時から15時までに来てもらえれば私たちがいます。「ズボンの裾上げや、股下何センチでお願いします」とか、サンプルを一緒に持って来られて「これと同じにしてください」って依頼される方もいらっしゃいます。
ただしすごく痩せて背広やズボンがサイズオーバーになってしまったから“何とかして!”って言われても、全部ほどいての仕立て直しはできません。以前キャンピングカーの窓用に規制外サイズが欲しいと相談されたこともありましたね。
Q:市民の皆さんにメッセージをお願いします。
シルバー人材センターでの作業がどういう内容なのかをご存じない方が多いと思います。市内イベントでチラシを配って、そのチラシを見て初めて知る人がほとんどなんです。
手工芸班では、ズボンの裾上げや簡単なサイズ直しもできます。例えば、何件か依頼がありましたが、バッグの内側がボロボロになったものの修理もします。ショッピングモールなどの店舗ではできないことを、手工芸班に相談に来られます。シルバー人材センターに持っていけば「なんとかなる!」と思って相談に来てくださり「こんなことやってくれんの?」と喜んでくださいました。
「ボタン取れちゃったからつけてください」という方もいらっしゃるんです。仕事で忙しい奥さんに代わって縫い物をしますよ!
手工芸班の皆さん、ありがとうございました。
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