まちの話題
「馬の嘶(いなな)くしろい」「近代の千葉ニュータウンと共に栄えてきたしろい」しろいの発展を考えることが作品の根幹にあります
しろい市民劇団ポピンズが、かまがや南初富演劇部と共演。白井市郷土資料館を舞台に、展示されているものや白井の歴史を題材にした創作劇を演じました。
タイトルは「ふるいしろいep1『馬嘶くは、わが街に』」。このお芝居の動画撮影が白井市郷土資料館にて行われました。
しろいのまちが題材の創作演劇。今昔、しろいは馬のまちでもあるんです。
作品の中で会話を繰り広げる役者さんの自然な演技に引き込まれていきます。
千葉ニュータウンができてから40年・・・。
ニュー(new)かなぁ・・・。
今、馬の鳴き声が聞こえたような気がする・・・。
昔、しろいは馬のまちだからね。
みんなで一緒に白井市郷土資料館で「逆刃刀(さかばとう)」見てきたよ!
あれ?待ち合わせしていたのに、何でここにいるの?
白井市域はかつて小金牧であり、「馬」を扱うことと、もう一つ大きな事業として将軍の「御鹿狩(おししがり)」が行われた地。
聞こえたような気がする馬の鳴き声は、わがまちに当たり前のこと、なのかもしれませんよ。
馬の嘶くしろい
近代の千葉ニュータウンと共に栄えてきたまち
白井の昔(歴史)を知り、今の白井(私たち)と結びつけ、これからの白井を考える...
そのきっかけになればとの思いで作られた作品です。
『ふるいしろいep1『馬嘶くは、わが街に」』
撮影:2023年7月16日(日)、白井市郷土資料館に於いて
出演:生沼詩想音、駒沢里美、関口文子、SHOKO、岩田純子
劇中詩『嘶き』:山口真由
演出・台本・撮影・編集:伊藤全記
監修:石井幸一
協力:戸谷敦司、白井市郷土資料館、まるた石井園、しろい市民劇団ポピンズ(敬称略、順不同)
製作・著作:かまがや南初富演劇部
【『ふるいしろいep1「馬嘶くは、わが街に」』作品概要】
ご覧いただくのは、かまがや南初富演劇部(以下・南初演劇部)の部員が白井市郷土資料館内に展示されている物や歴史を題材に創作した短いパフォーマンス作品です。 白井市は1970年代から始まった千葉ニュータウン構想により目まぐるしい変貌を遂げました。10代の若者である南初演劇部部員は当然のことながら、現在白井市に住まう多くの市民のみなさんも”以前の白井”がどんな町だったのか知らない方が増えてきているのではないかと思います。 今の白井市がどのような歴史の上に建っているのか、白井の10年前、100年前つまり「ふるいまち」について調べ、その場所の今から昔を見ることは、ひいては”これからの白井市”を考えることになります。
【脚本・演出:伊藤全記によるディレクターズノート】
昨年、鎌ケ谷市郷土資料館の協力によって実現した、ふるいかまがやep1『骨と記憶』に続き、今回は鎌ケ谷の隣町、白井市の郷土資料館に協力をしていただけることになり、ふるい街シリーズの第二弾を作らせていただけることになりました。 参加者は、しろい市民劇団ポピンズさんを中心に集まり、5名の参加者で挑みました。 郷土資料館は、市や町に一つはあると思うのですが、皆様、足を運んでいらっしゃいますでしょうか?私は、恥ずかしながら小学生の時に行って以来だったりしました。そして、いざ、資料館に入ると、自分が思っている以上に、街の歴史や特徴などを知らないことに驚き。街に住むことと、街に興味を抱くことは違うのだと気付かされました。 郷土資料館のホームページにある沿革にこうあります。
「都市型生活スタイルの普及で急速に失われ行く伝統的な地域文化を伝える場として、郷土資料館設置の必要性が高まり、昭和56年白井町総合計画で郷土資料館建設が初めて位置づけられました」 現在、私達の目に見えている景色は、昔に比べ大きく変わっていることでしょう。かつてあった風景を思い出せなくなっていくかもしれない。そんな時に、郷土資料館という、街をアーカイブしている施設というのはとても重要な施設になると改めて感じています。街の記録を演劇にし、人の記憶と結びつけていくことで、街と住人が新鮮な気持ちで再会する機会になれれば幸いです。
※出典:かまがや南初富演劇部
【最新情報】
●演出・台本・撮影・編集をてがけた伊藤全記さん演出の舞台作品
門(9/23~10/1-鳥の演劇祭で上演)
●監修をてがけた石井幸一さん脚本のミステリー歌劇
46番目の密室(10月上演)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。