イベント取材に行ってきました!
下手賀沼の側水路に生息する生きものを取材してきました。
NPO法人しろい環境塾主催の第45回白井環境講座「下手賀沼側水路生きもの観察会」が7月24日(土)に開催され、下手賀沼の側水路に生息する生きものを取材してきました。当日、白井市内外在住の皆さん31名が参加されていました。
テント場所は、しろい環境塾が管理されている下手賀沼平塚水田側水路(八幡下3水田)です。暑い日でしたが、あたり一面の広大な水田風景は気持ちよく、わずかな木陰はまさにオアシスです。とても涼しいんですよ!
下手賀沼の側水路に生息する生物とは?
白井の自然を知り尽くした、NPO法人しろい環境塾主催で、市内外より参加された皆さんと観察会が開催されました。
集合場所は、しろい環境塾が拠点としている旧平塚分校です。
NPO法人しろい環境塾の渡邉康夫理事長のご挨拶から始まりました。
下手賀沼側水路生きもの観察会の講師は、千葉県環境財団の須藤雅彦先生です。
生きもの観察会には約30名の皆さんが参加され、5班に分かれて行動します。
水路に入るために、胴長を着用する参加者がいらっしゃいます。
子供たち、そして大人の方々も着用されます。
でも、着方が分かりません...。環境塾の方に着用させてもらいました。
各班ごとに旧平塚分校を出発し、下手賀沼側水路のベースキャンプに到着!!テントの設営など全てしろい環境塾の皆さんが準備して下さっていました。
しろい環境塾が管理運用されている水田地帯です。
須藤先生より、エビなどを捕獲するときの注意事項について説明を受けます。
注意事項を確認して、さて!水田側水路に入っていきます!
写真で伝わるでしょうか。空の高さと、暑いけど気持ちのいい環境。
水田側水路って結構深いんですよ!大人の方でも、膝辺りまでの水深があります。
安全管理は行き届いています。
早速皆さんで、タモを入れてみましょう!
この周囲の水路は、まだコンクリート化されていないとお聞きしました。コンクリート化されると、生物にとっては住処を失ってしまうことになります。この近郊では貴重な環境ですね。
タモに何か入っているようです!
お!あ!エビ!
エビの見分け方、この後須藤先生から分かりやすく解説頂きましたよ!
事前に網を仕掛けてくれていました。
さて、どんな生物がはいっているでしょうか!?
ここにもやはり、アメリカザリガニが掛かっていました。(赤くないアメリカザリガニもいるそうです!)
小さな魚もたくさん捕獲しました。観察後は、元の水路に帰ってもらいましたよ!
ヤゴの抜け殻。うん十年ぶりで見ました。
今回の生きもの観察会では(聞き取れた範囲で)、ギンブナ、モツゴ、ドジョウ、タイリクバラタナゴやアメリカザリガニ、シマヌマエビなどが採取できたそうです。捕獲された生物は、NPO法人しろい環境塾の方によって適切に返還されました。
今回の下手賀沼測水路生きもの観察会の講師 須藤雅彦先生。
魚の『ひれ』で違い見つける方法や、エビのツノの見分け方など分かりやすく教えてくださいました。
須藤 雅彦 Sudo Masahiko
(財)千葉県環境財団(2009年 CiNii収録論文より)
河川流量測定を利用した地層の透水性評価について : 房総半島南端部の千倉層堆積域を例にして
末永 和幸 , 中村 正直 , 須藤 雅彦 [他] , 和田 直之首都圏の廃棄物排出量に対する処分場の容量は絶対的に不足しており、廃棄物および残土処分場の建設計画は今後も増加すると思われる。処分場は微量の漏水であっても重大な環境汚染をもたらす危険性を内在しているため。建設地点に分布する地層の透水性の評価が重要である。しかし、大規模な建設計画でない限り、水循環に関連する科学的な事前調査が実施されることは少ない。とくに第三紀から第四紀の地層分布域では、地層の透水性を …
地球科学 63(3), 141-150, 2009
地質汚染モデル実験と単元の重要性(1.関西と関東の地質汚染調査・浄化の温度差-完全浄化で環境資源の再生をめざすGreen Geology-)
田村 嘉之 , 須藤 雅彦 , 石井 泰裕 , 風岡 修 , 篠原 誠 , 佐藤 光男 , 楠田 隆 , 楡井 久日本地質学会学術大会講演要旨 2005(0), 41, 2005
P-240 地質環境を題材とした環境学習の実績と成果 : 地下水流動模型と地質汚染モデルによる例(31. 環境地質,ポスター発表,一般講演)
田村 嘉之 , 山濱 裕 , 須藤 雅彦 , 和田 直之日本地質学会学術大会講演要旨 2002(0), 325, 2002
488. 地下水流動模型の作成と展示
伊藤 哲也 , 須藤 雅彦 , 末永 和幸 , 中村 正直 , 山浜 裕 , 甘利 正詩日本地質学会学術大会講演要旨 1993(0), 723, 1993
「出典:CiNii Articlesホームページより抜粋(外部リンクしています)」
須藤先生に教えてもらった見分け方で、早速観察開始!
エビのツノ(がっかく:額角)に注目してみよう!
ツノの違いが見分けられたかな?
コウライギギ (ギギ科)
全長20cm 国外移入種国:特定外来生物
中国、韓国から食用として生きたまま輸入されたものが、平成23年頃から 霞ヶ浦を中心に広がったと考えられています。平成27年に手賀沼でも初確認されました。チャネルキャットフィッシュと同様、生態系への影響が心配されています。2016年10月1日、 特定外来生物に指定されました。
「出典:手賀沼水生生物研究会ホームページ(外部リンクしています)」
千葉県環境財団 須藤先生、しろい環境塾の皆さんに全参加者の代表者からお礼の挨拶があり、終了です。
謝意:NPO法人しろい環境塾が取り組む事業や、さらに自然との共存共栄を学ばせて頂きいつも感銘を受け勉強させて頂いています。取材させて頂く度に、自然の如く居心地の良さを感じます。いつも快く取材をお引き受け下さり、この場を借りて謹んで御礼申し上げます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。