きらめく人たちにインタビュー
36回全日本女子ウエイトリフティング選手権大会で大会新記録を樹立し、他階級含め9年連続11度目の優勝!
安藤選手は、36回全日本女子ウエイトリフティング選手権大会59kg級に出場。
前半競技のバーベルを一息で頭上まで挙げる「スナッチ」で大会記録に並ぶ90キロを記録。後半競技のバーベルをいったん肩まで持ち上げたあと頭上に挙げる「クリーン&ジャーク」で大会新記録となる125キロを成功!
トータルでも大会新記録となる215キロを記録し、この大会で他階級含め9年連続11度目の優勝です!
優勝の報告に白井市役所を訪問されました。※写真撮影時のみマスクを外して頂きました。
Q:全日本選手権優勝おめでとうございます。全日本選手権を振り返っていかがですか?
右ひざのけがをしてから10か月ぐらいになりますが、完治という感じではなく、今はまだ少し痛みはある状態でずっと練習してきました。
実際の結果としては、スナッチ競技はあまり振るわなかったのですが、目標としていたのが95Kgだったので、ここに挑戦できたっていうことは一つ評価をするところです。
後半のクリーアンドジャークに関しては125Kgを目標にしていたので、これについては達成できました。
本来であれば、どっちも達成したかったんですけど、少なくとも片方はクリアできたということで、この125Kgもオリンピックよりは重い重量でもありますし、実際の自分の自己ベストの記録で考えても95%位の重量に近いです。
また積み重ねてきたトレーニング自体が、結婚をして主人が監督兼コーチになって練習をし始めてから、全日本選手権という発表の舞台で優勝できたことで、間違いではなかったという意味ではひとつ自信や安心材料になったかなと思っています。
Q:ご主人と二人三脚で挑戦されているのですね。
主人が監督兼コーチで見てくれてる中で、私の今までやってきた練習の仕方や、技術的なフォームであったり、今まで教えてくださった先生方からの教えを尊重して教えてくれているということは、すごくありがたいと思っています。本来であればコーチ独自の教え方で、変更したりする事が常だと思いますが、そこをすごく尊重してくれるので、ありがたいなと思います。
逆に無茶言うなよって思う事もあります。実は日頃の練習中にコーチ(主人)から扱う重量に対して、私は「もうこれ以上無理!」って思っているのに、平気で「はい!じゃぁ、あと5Kg追加ね」って普通に言ってくるので「いや、ちょっと無理じゃないかな」って思いながらもできちゃうんですね(笑)。
終わってから「今日はあれ、重かったよ」っていう話をするんですけど「いや、できないと思ったやらせないから!」って言われるんです。
主人は大学生選手の練習も見ています。
同じように私も見ていますが、私が見られない部分を補填して見てくれる形で、同じように大学生にも「じゃあ、何Kgやってみよう!」みたいな感じですね。女子選手は、私もそうなんですけど、言われないとやらないっていう事がよくあって、私もそこで終わらせようするんです(笑)他から叩かれないとやらない、という傾向にあるんです。
もちろん自分から挑戦する選手もいるのですが、自分の練習の中に「今日これぐらいでいいかな」って思っているところに「はい!やってみよう!」って言われて、あげたらできたっていう事は結構ありますね。「出来ない重量でならあげさせないから」って言われてしまうと、自分の中では「いや、できないだろう!」っていう気持ちがあって、言われた瞬間ちょっと嫌だなって。結婚後の最初の練習で、教えてもらい始めたばかりの頃は、ちょっとイラッとしてましたけど今は全然そんなことはないですね。
そのお陰で、全日本選手権大会の直前も正直あまり調子が良くなく、自信が無くなってきていましたが、家に帰ってからずっと主人に理論的に諭されて「なるほど、なるほど!」って思わせてくれました。
Q:白井市に帰って来られたら、よく行くお店はありますか?
市内のラーメン屋さんにはよく行っています。最近はゆっくり白井に帰ってくるのが難しいんです。今日は行こうかと思ったのですが休業日なんですよね。最近お邪魔できていないので、また帰ったときは行きたいと思っています。マスター、待っててね!
でも、やっぱり母の作ってくれるご飯が一番楽しみです。自宅に居るときは、自分で作ったり主人が作ったり、時間がない時でも、なるべく疲れないようにお料理してますね。
そういう意味でも、白井に帰ってくるとやっぱり母が張り切って作ってくれるごはんが最高のごちそうになっています。作ってくれたご飯を気がついたらあっという間に食べちゃうんですよ。(笑)帰ってきて母としゃべりながら食べるんですけど、普段家で食べる時はすごく早いスピードで食べちゃうんです。
母が作ってくれるお料理の中では、唐揚げが一番美味しくて大好きです。醤油と生姜とかで漬け込んでおいたのを揚げるだけで、特別何かが入っている訳ではないのですが、私が同じように作っても、母の味とは違うんですよね。
Q:安藤選手が一番得意な料理は何ですか?
茶碗蒸し、作りますよ!具なしの茶碗蒸しです。母が作ってくれる茶碗蒸しは、昔から具なしだったんで、それが普通だと思っていました。あと卵焼きは得意というか卵焼きは綺麗に焼けますよ!卵料理という事にしておいてください(笑)
あ!そうだ。母が作ってくれたからなんですけど、うどんにしても、そばにしても、市販の麺つゆは使わないんです。そうして母がずっと作ってくれていたので、私はそれが普通だと思っていました。うどんにしても煮物するにしても、このつゆをベースに作ります。大学でも学生に作ってあげたりすると「すごい美味しいです!」って言ってくれます。
うどんやそばを作るて言った時に、主人が「めんつゆ買わなきゃ」って言うものですから「もう、何を言ってるの?」って(笑)。
白井市山下副市長と。※写真撮影時のみマスクを外して頂きました。
Q:今後の大会予定など教えてください。
いつも応援していただいてありがとうございます。
国際大会が12月に開催されます。今年12月の国際大会からパリオリンピックに向けた参加資格のレースがスタートするので、まずは初戦に向けて、幸先の良いスタートが切れるように、より一層練習に力をいれていきたいと思います。
暑くなってきてるので、しろいの梨をいっぱい食べて熱中症に気をつけましょう!
安藤選手、ありがとうございました。
謝意:安藤選手はとても明るくお話をされる中で、お母様の事が大好きなのがとても分かりました。また、監督兼コーチでもあるご主人を心から尊敬し、全てを信頼されていることもよく伝わりました。トップアスリートとして世界を極める中に、ご主人と二人三脚で挑戦する姿を応援したいです。
安藤選手の取材をさせて頂き、心から御礼申し上げます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。