きらめく人たちにインタビュー
千葉県立白井高等学校吹奏楽部が、高校S部門千葉県代表として「2021年日本管楽合奏コンテスト全国大会」へ出場!
「秘儀II」~7声部の管楽オーケストラと4人の打楽器奏者のための~ (曲:西村朗)、吹奏楽部員一人ひとりの想いを乗せて全国大会で響き渡ります!
旧部長で3年生の杉浦颯希さん、新部長で2年生の高沢桃花さん(※高の字正しくは「はしごだか」)、新副部長で2年生の瀧澤夏来さんの3名に、全国大会出場へ向けて意気込みを取材させて頂きました。
(左側)新副部長の2年生瀧澤夏来(たきざわなつき)さん(中央)旧部長で3年生杉浦颯希(すぎうらさつき)さん、(右側)新部長の2年生高沢桃花(たかさわももか)さん ※撮影時のみマスクを外して頂きました。
Q:吹奏楽はいつから始めましたか?
杉浦旧部長:はい、吹奏楽は中学校から始め6年になります。パートは打楽器全般です。
高沢新部長:小学4年生から始めて中学・高校と続け8年です。パートはトロンボーンです。
瀧澤新副部長:吹奏楽は白井高校に入学してから始めました。パートは打楽器です。
Q:白井高校吹奏楽部の部員は何名いますか?
瀧澤副部長:女子部員10名で、男子部員は4名です。
Q:皆さんが吹奏楽を始めたきっかけを教えてください。
杉浦旧部長:そうですね。 幼稚園の年少からピアノを習っていて家系が楽器好きという事もあって、中学校で部活を見た時に特技の音楽を活かせる部活に入部したいと思っていました。そんな時、友達が吹奏楽部に入部することを知って一緒に始めました。
高沢新部長:私の家族全員が吹奏楽部出身で、小さい頃から身の回りに音楽がありました。特に姉が吹奏楽部に所属していて演奏を見に行くことが多く、その影響もあって吹奏楽部に入部することを決めていました。
瀧澤新副部長:中学校では卓球部でしたが音楽が好きで、音楽の成績もとてもよかったこともあり、高校に進学する時に音楽系の部活に入部したいと思い、白井高校に吹奏楽部があったので入部を決めました。
日本管楽合奏コンテスト
管打楽器および吹奏楽に関する研究・調査・啓発を行うと共に音楽文化の向上を図り、学校教育、生涯教育における我が国の管打楽器および吹奏楽の充実・発展に寄与することを目的としている。その一環として、以下の目的に沿って「日本管楽合奏コンテスト」を開催いたします。1)「独自のサウンド」の研究を行う。
2)管打楽器合奏を主体として、同属楽器アンサンブル・声楽・電子楽器・弦楽器との融合について研究を行う。
3)時代様式、演奏様式、個人様式などの追求・研究を行う。
4)全国大会においては、視覚的演出表現等の研究を行う。2021(第27回)日本管楽合奏コンテスト
このたび2021(第27回)日本管楽合奏コンテストは、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を慎重に検討・判断した結果、全国大会を行う会場使用は現実的に大変厳しいため、会場での開催を取り止め全国大会を動画審査にて開催します。「出典:公益財団法人日本音楽教育文化振興会(ホームページにリンクしています)」
Q:2021(第27回)日本管楽合奏コンテスト全国大会に出場されるそうですね。
杉浦旧部長:はい!7月に第63回千葉県吹奏楽コンクール高等学校B部門へ出場しました。金賞を受賞し、本選大会へ出場することができました。今回の日本管楽合奏コンテストは、この吹奏楽コンクールとは別の大会になります。日本全国から応募でき、音源審査を通過した学校が全国大会へ出場できます。私たちは、2021(第27回)日本管楽合奏コンテスト全国大会「高等学校S部門」という15人まで出られる部門に出場します。
今年は、新型コロナウイルス感染症対策として、全国大会は動画審査で開催されます。
Q:吹奏楽の魅力をひと言お願いします。
杉浦旧部長:チームワークですね。例えばここで何かが誰かが足りないとか、白井高校吹奏楽部は少人数なので、部員の中でこの枠は、この人の方が良いんじゃないかっていう、お互いを補える関係性を大切にしていますし、吹奏楽部は個人戦ではなく団体戦なので誰かが欠けると演奏できないです。だからこそ団結が1番ですね。
高沢新部長:吹奏楽は1人では完成しません。部員みんなで「この1曲」を作るという作業です。みんなで作り上げた曲、その過程がとても魅力だと思います。
瀧澤新副部長:部員1人1人が「この1曲」に対する想いが、音になって伝わることってその人の個性とか感覚によっても全く音が変わりますが、それが1つにまとまった時にできた音が吹奏楽の1番の魅力だと思います。演奏していても感情が溢れてきますね。
Q:皆さん吹奏楽部新・旧部長と副部長ですが、部をまとめる大変さを教えてください。
部長は普段少し嫌なことがあったとしても、部員の前では本当に顔に出さないで、部活とを切り分けられ部員全員に適切な指示がだせることがスゴイと思います。常に自分の作業をしながら周りを見ていて「ここに人はもっといた方がいいんじゃないか」とか自分の事だけじゃなくて、部の全体に向けてみんなにしっかり適切な指示を出して接していなければならない事など、大変な事がたくさんあると思います。
Q:2021(第27回)日本管楽合奏コンテスト全国大会に出場への決意お願いします。
瀧澤新副部長:はい。全国に行くまでにいろんな千葉県内の各高校も出場されている中で、白井高校吹奏楽部が出場させて頂けることになり、全国大会へ出場できなかった県内の高校吹奏楽部の人たちの思いを乗せながら、自分達の最大での綺麗な音楽をお届けできるように頑張ります。
高沢新部長:全国大会出場というなかなか体験できない貴重な大会へ出場ができることで、今までやってきたこと全てを私たちの演奏する「秘儀II」という一曲に乗せて、全力で演奏できるように頑張りたいと思います。
杉浦旧部長:2年生まで何もスポットライトを浴びずに過ごしてきた、白井高校吹奏楽部でしたが、3年生になってから急に急成長して、気持ちも追いついてない部分もありました。部員全員で演奏できる事も、今の新型コロナウィルス感染の時もあって演奏した回数が少ないんです。
でもその1回1回の舞台がどれも大きくて、毎回舞台にあがるたびに「演奏できることがこんなにも幸せなんだなっ」ていう経験は3年間のコロナの時期だったからこそ得たものもありましたし、何より少人数だけどこんなにも最高の力を出し切ることができるんだ!と3年間を通して1番感じられた部分であるので、部員14名全員で演奏する「秘儀II」という曲に乗せて白井高校吹奏楽部がもっているもの全てを出し切りたいです。
吹奏楽部では「白井高校ワッショイ!」を合言葉としています。笑顔で何より自分たちが楽しく演奏することが1番大事だと思うので、色々状況制限がある中で、今、部活動で出し切れる最大限の力を思いっきり出し切って演奏したいなと思います。
「秘儀II」は最高にいい曲です!!
<吹奏楽部員より>
全国大会で演奏するのは「秘儀II」です。
不思議な世界観の曲で、私たちがこれまで演奏したことのない曲調でした。どうやって表現したらよいか考えがまとまらず、悩みました。また、少人数での演奏なので、普段とは別の楽器を演奏している人もおり、この曲を完成させるのにとても苦戦しました。
ですが、部員全員でこの曲について自分たちなりに理解を深め、どのように表現をするかを共有して日々練習に励みました。
今回の全国大会出場はとても貴重な経験になり、今までやってきたことを出し切って部員全員で心ひとつに演奏します。
<吹奏楽部顧問五木田先生よりメッセージ>
今大会は本来であればステージでの生演奏でしたが、新型コロナウィルスの影響で各校が事前に提出した動画を大会当日にネット配信する形式に変更になりました。練習や演奏会も満足にできない状況でも、生徒たちのこれまでの努力が実を結び、全国大会に参加できたことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
4月に白井高校に赴任し、個性豊かで素直な生徒たちの成長と無限大の可能性には驚かされることばかりです。音楽を通して更に生徒一人一人が成長していけるよう邁進していきたいと思います。
これからも白井高校吹奏楽部の応援をよろしくお願いします。
白井高校吹奏楽部が出場する 2021日本管楽合奏コンテスト全国大会高等学校S部門*の動画配信は、
11月20日(土)14:45 から行われます。パソコンやスマホで視聴ができます。
*高等学校S部門=参加人数は3名以上15名以下とし、高等学校以下の児童・生徒とする。演奏時間7分以内の任意の曲とする。(構成メンバーは単独または複数の高等学校によって構成された団体、小学校・中学校・高等学校に在籍の児童・生徒によって構成された団体)
視聴するにはチケットの購入(2,000円)が必要ですが、視聴者が投票して決める「観客投票最多賞」に参加できます。チケット購入1枚につき「1票」を応援したい団体に投票できるそうですよ。詳しくは以下からご覧ください。
【2021日本管楽合奏コンテスト全国大会】
チケット情報(チケットぴあに移動します)→終了しました。
謝意:県立白井高等学校吹奏楽部の新旧部長のお二人と副部長とお話をさせて頂き、とても和やかで楽しい取材となりました。自身の事に留まらず周囲の部員さんに気を使える精神は部員さん全員の手本となり、さらに見習うべきは、大人の我々でもあるかもしれません。そう容易ではない事を全力で実行し、理解しようとさせる姿には心より敬意を表します。とても明るく元気で爽やかなお三方、取材させて頂き誠にありがとうございました。(2021年10月29日取材)
11月20日(土)、日本管楽合奏コンテスト全国大会の高等学校S部門の動画配信と審査が行われました。白井高校吹奏楽部は、優秀賞ならびにバンドジャーナル賞*を受賞しました。
これからの活躍も楽しみです。
*バンドジャーナル賞とは、音楽之友社が刊行している吹奏楽専門誌「バンドジャーナル」から贈られる賞です。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。