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きらめく人たちにインタビュー

皇后盃全日本女子弓道選手権大会初出場で初優勝!金田由紀選手に直撃取材

金田由紀(かねだ ゆき)選手は、2021年9月19日(日)に開催された皇后盃全日本女子弓道選手権大会に初めて出場し、初優勝という快挙を達成しました!

ご家族全員が弓道をされているという金田選手は、白井市弓道連盟「やごろの会」 に所属されています。稽古場の白井中学校弓道場で取材をさせて頂きました。

皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会で優勝!皇后盃を賜りました。※撮影時のみマスクを外して頂きました。

白井市弓道連盟「やごろの会」 金田由紀選手にお聞きしました!

Q:白井市には以前からお住まいだったのですか?

 

以前は横浜に住んでいましたが、子供たちをのびのび育てられる生活ができるようなところを探していました。白井市はそれまで知りませんでしたが、市内在住の夫の会社の同僚から色々と話を聞き、家族で白井市の様子を見に来たことがありました。

とても自然が身近で一目で気に入り、直ぐに引っ越しを決めました。以来白井市に12年住みました。現在は子供たちの学校の関係で他市に住んでいます。

 

Q:弓道を始められたきっかけを教えてください。

 

子供たちが幼稚園に通い始めて少し自由な時間ができました。その頃、弓道経験者の夫から弓道教室が白井市にあることを教えてもらい、やってみてはどうかと薦められました。実姉も弓道部に所属していたこともあり以前から興味がありましたので、始めてみようと思うようになりました。現在は夫と共に白井市弓道連盟(やごろの会)に所属しています。

Q:弓道をやっていて良かった事を教えてください。

 

私は弓道を始めてから17年目になります。子供たちも弓道を経験したので、弓道のことについて家族みんなで盛り上がれたり一緒に稽古できる事が楽しいですね。また千葉県の国体強化に参加させていただき、同じ目標に向かって頑張る仲間ができたことや、知り合う機会が少ない違う世代の弓仲間がたくさんできた事です。

 

Q:弓道の所作はたくさんありそうで難しそうに見えます。

 

そうですね、弓道には決まった所作が多く、私はなかなか覚えられませんでした。例えば段位の審査を受けるときと競技を行うときの所作は似たように見えますが、幾つか違いがあります。そして「射礼」という皆さんの前でお披露目する所作も何種類かあります。同じように見えるものもありますが、少しずつ違いがあります。私も初心者の頃は間違いが多く、今でも難しく思う時があります。

Q:ご家庭と弓道との両立など、とても大変だと思いますが?

 

子供たちが小さいときは、春休み、夏休み、冬休みの期間は子供たちと一緒にいたいので、弓道も完全にお休みして一緒に過ごすことにしていました。現在は大会や審査のない時期は毎日稽古することはなく、気が向くと自宅でゴムを使って練習したり感覚が落ちないように週に2~3回ほど道場で稽古をしています。でも大きな大会が近くになると、稽古に行かないと心が落ち着かなくなりますね。なるべく家族に迷惑を掛けないように、稽古に行く前日は翌日の食事の仕込みや、その他の家事のほとんどを済ませておき、仕事が終わったら直ぐに稽古に行けるようにしています。大変な時もありますが、家族の協力で助けられています。

皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会初出場・初優勝

Q:皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会に出場されたそうですね。

 

今年の全日本女子弓道選手権大会は明治神宮で開催されました。明治神宮での本戦の前に、まず4月11日に行われた千葉県の代表選考会で上位2名の内の1人に選出され、その後6月27日に1都7県で行う関東ブロック予選会に千葉県代表として参加しました。関東ブロック予選会は各都県の代表20名の中から点数上位者で、かつ基準以上の的中者の中から上位5名が1次通過したのち2次予選で最終3名が選ばれます。私は予選を2位通過し関東代表として本戦への出場権をいただきました。

皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会初優勝!神々しい輝きを放っていました。

皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会決勝(外部Youtubeにリンク)の様子「出典:公益財団法人全日本弓道連盟」

 

金田選手は「皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会」で唯一人、十射皆中者です。

 

Q:皇后盃第54回全日本女子弓道選手権大会に出場されていかがでしたか?

 

まず予選の関東ブロックを通過できたことが夢のようで、信じられない出来事が起こったという感じでした。全日本選手権大会はこれまで出場したことのない大会でしたので本番の1週間前くらいからは緊張した状態が続いていました。ですが、そのような状態でも当日は自分を見失うことなく、今できる事すべてを出し切れたように思います。コロナ禍の影響で開催は一日でしたが、短い時間の中でも貴重な経験をたくさんさせていただきました。

 

Q:弓道の魅力を教えてください。

 

自分が定めた目標に向かい稽古を積み重ねた結果、目標が達成できたときの達成感です。それと、きちんと弓を引くことが出来て、思ったように矢が飛び、的に中った時のなんとも言えない感覚です。

Q:的を射る時に意識していることはありますか?

 

特に試合では終わった後で後悔しないように、自分が今まで教えて頂いた事をすべて出し切れるように意識しています。

Q:白井市の皆さんにメッセージをお願いします。

 

弓道は年齢に応じて始められます。私も教室からはじめ、現在に至ります。興味のある方は、是非始めてみませんか。弓道教室もありますので、コロナが収まりまた開催されましたら、お気軽にいらしてください。

 

Q:白井市の子供たちにメッセージをお願いします。

 

今できないことでも「自分がこうしたい!こうなりたい!」と目標に向かって地道に努力をしていると叶う時が来るかもしれないです。もし叶わなかったとしても、それまでの努力した過程はとても大切で、皆さんの将来にとても役立つことになると思います。

 

金田選手、ありがとうございました。

白井市弓道連盟「やごろの会」
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謝意:取材中はとても穏やかで優しい雰囲気の金田選手でした。が、金田選手お一人の覇気で、白井中学校弓道場は一瞬にして一気に緊張感溢れる取材となりました。何ともいえない緊張感は、自身の心と技を鍛錬する弓道家の一端に触れる事ができました。このような環境もまた老若男女問わず自身の鍛錬に、この弓道を始めても良いなと思いました。

白井市弓道連盟「やごろの会」の皆様のご協力により取材をさせて頂きました事、改めて御礼申し上げます。(取材日:2021年10月5日)