白井市の事業を紹介します
講師として招かれた人気ものまね芸人のハリウリサさんが、自身の体験や想いなどを語ってくれました。
【特別講演会】
自分らしく生きる~「愛は自由」母からの言葉~
講師:ハリウリサさん
2月3日(土)に開催された『みんなで人権を考える集い in しろい』は、人権尊重についての理解を深め、互いに尊重し合い、認め合い、支え合いながら「自分も相手も大切にできる社会」について考えるためのイベントです。
特別講演会に、人気ものまね芸人のハリウリサさんが登壇。講演後、ハリウリサさんに突撃!インタビューをしていますので、最後まで読んでくださいね。
【目次】
第32回白井高校吹奏楽部定期演奏会がなし坊ホールで開催されます! 時間のある方は、ぜひ足を運んでください。
【会場】白井市文化会館1階 なし坊ホール
【日時】3月27日(水)開演 13:30/開場 13:00
※入場無料
人間社会で一番大切なことは「それぞれの価値観・人権を、どう尊重しながら共存共栄できるか」であると思っております。
千葉県におきまして令和6年1月1日施行の条例ができました。「千葉県の多様性が尊重され、誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」でございます。この条例を契機として、さらに人権問題が前に進むことを期待しています。
白井市といたしましても、男女平等の行動推進計画におきまして、この人権啓発の問題を取り上げております。この人権啓発の問題というのは、行政や関係者だけではなかなか意識・行動を変えることができません。多くの国民や市民の皆さんにご理解をいただいて、それぞれの立場で発動することが大切であると思っております。そして、誰もが自分らしく生きられる社会、共生社会をみなさんと一緒に築いていきたいと思っております。
本日のイベントのタイトルは「みんなで人権を考える集い」です。
皆さんは「人権」という言葉からどんな印象を受けますでしょうか?私たちは、「人権」とは「全ての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利、あるいは「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」であり、誰にとっても身近で大切なもの、違いを認め合う心によって守られるものだと考えています。また、こどもたちに対しては「命を大切にすること」「みんなと仲良くすること」と話しています。
本イベントが、多様性が尊重され、全ての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を送ることのできる共生社会の実現に向けて、様々な人権問題を自分以外の「誰か」のことではなく、自分のこととして考え、人権を尊重した行動を取るきっかけとなれば幸いです。
新型コロナウィルス感染の流行とともに増え続けた根拠のない情報、止まない風評被害や心ない「コロナ差別」に対して、いかにして家族や周囲、自らを守るための考察と心の葛藤に、正確な情報を正しく理解する必要性を訴えました。
SDGsにも掲げられている「目標5ジェンダー平等を実現しよう」という目標に対し、LGBTQなど性的マイノリティを取り巻く現代社会での「生き方」に対して偏見をなくし性別の平等を訴え、一人ひとりが理解することが重要であることを表現していました。
“自らの敵”と表現した「吃音症(きつおんしょう)」と正面から向き合い、多感な世代での経験と苦悩の日々を克服するための葛藤、自身が辛い思いをしたことによって、様々な症状を持つ人々に対して理解できる人になりたいとの想いを堂々と発表していました。
講師:ものまね芸人 ハリウリサさん
ものまねレパートリーを、これでもかと楽しませてくれました。もちろん、ダウンタウン浜田雅功さんやハリセンボン近藤春奈さん、ホイットニー・ヒューストンさんなどの「ものまね芸」を自己紹介として披露され、客席にまで降りて目の前で楽しませてくれました。
ご自身なりに勇気を振り絞って、自身がトランスジェンダーであることをカミングアウトし、「自分らしく生きたい」と、ご自身の経験などを織り交ぜながらの講演でした。
ハリウリサさんの実話を綴ったオリジナル曲「ヴィルマ(作詞:ハリウリサ・はなわ/作曲:はなわ)」も披露してくれました。
お母さまへの感謝を込めた歌がとっても素敵で、歌声と詩が来場者の方々の心を揺さぶりました。
バイクが好きでよく乗ります。片道一時間ぐらいだったらバイクで移動することもありますよ。千葉のショーパブに出演させてもらうときは、ちょうど一時間ぐらいかけて行っています。
Q:今回の講演を開催するにあたって、どんな事を皆さんに伝えようと思われましたか?
私自身が、LGBTに関してもそうですし、フィリピンと日本のハーフであることで、普通ではない人種に扱われて、いじめを受けたりしました。そういう苦しみがある中で、むしろ逆境を逆手に取ってじゃないですけど、その苦しみを乗り越えるための強さとして、今自分の強みになっている「ものまね」をやろうと思いました。
「偏見を見返したい」「人にもっと好かれたい」と苦しんだからこそ思ったことで、この経験を話すことで、同じ悩みをもつ人たちの苦しみが報われるように、元気づけられたらいいなって思っていました。
同じ悩みで苦しんでる人もそうですけど、そうじゃない人たちが、自分と違うからといって拒絶するような対象にならないように、知っていくことで理解や受け入れる体制づくりのきっかけになればいいかなと思っています。
Q:周りの人たちとは違う部分に気付いたとき、どのように考えたらいいですか?
やっぱり自分らしく、ありのままの自分を生きてほしいですよね。
ありのままで受け入れてくれる人もいれば、受け入れてくれない人もいるので、あえて私みたいに公表しろとも思わないですし、自分を守るのは自分ですから、全部言う必要はないので、悩んでいるなら信頼できる人だけに相談するとかできれば良いと思います。
今の社会は、まだまだ公表しづらい時代です。緩和したとはいえ、みんながみんな言えるわけじゃないですしね。ブレずに自分らしく、ありのままで生きていったらいいんじゃないかなと思いますね。
「もし、浜田さんが座って話されていたらこんな感じ」ですかね。
Q:自身を表現することについて、悩んでいることをどう思いますか?
私自身も気持ちをずっと表してきてたわけじゃないので、こういう講演させていただく機会に、あの時ホントに悩んでたかなって思って振り返ってみると、悩んるようで悩んでいなかったです。
表現を全て言葉にすることは難しいです。一番良い環境を考えた時に、社会的に言いやすくなっていけば、もっと偏見とか差別がなくなっていくと思いますね。
Q:以前にも他地域で同じような講演をされたことはあるのですか?
いえ、講演会は今回初めてで講演会デビューなんですよ!(笑)。当事者の方は心強いと仰ってくださいます。私のように「メディア出演する人が公言することで、もっと理解が深まるし、みんなもそれに触れて考え始めるからありがたい」という声は多くいただいています。
Q:今後講演会のような活動ができるとしたらどんなことをしてみたいと思いますか?
そうですね、動画配信サービスなどでトランスジェンダーとしてどう生活してるかを、ありのままで見せている人たちもいますので、私も同じような活動をしてみたいと思っています。
特に次が決まってるわけではありませんが、こんなに自分の人生を語る機会なんて本当にないことだと思います。当事者の人たちだけでライブイベントとかやろう、というような声をいただいたりもしますので、コミュニティの中で発信などもできたらいいのかもしれません。
Q:みなさんにメッセージをお願いします。
生きていれば、辛いことや大変なこと、悩みも出てくると思いますけど「時が解決してくれる」と思います。私自身もそうですけど、いろいろ悩んだ末に明るい答えが出ると思うので、そんなに思い詰めずに生きていって欲しいなぁと思います。
ハリウリサさん、ありがとうございました。
法務省のサイトでは、様々な人権問題に相談にのってくれる窓口の紹介をしています。悩みをもたれている方がいらっしゃいましたら、以下のリンク先をご覧ください。
法務省の人権擁護機関では,法務局職員や人権擁護委員が人権に関する御相談(人権相談)をお受けしています。相談は無料で、難しい手続は必要ありません。相談内容についての秘密は厳守します。人権相談の開設場所、開設日時等については、最寄りの法務局・地方法務局又はその支局にお尋ねください。
※出典:法務省ホームページ(外部リンク)
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