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【取材記事】桜台中生・2050年の未来市長から提言!? しろい脱炭素・未来ワークショップ

桜台中生が未来市長になって考える2050年の白井市のまちづくり

2023年6月28日、桜台中学校で特別授業「しろい脱炭素・未来ワークショップ」が、オポッサム研究グループ(千葉大学・芝浦工業大学・国立環境研究所)協力のもと行われました。

あなたは「しろい未来市長」に就任しました。

 

おめでとうございます!


でも……未来には、

 

いろいろな課題が山積みになっていました。

OPoSSuM オポッサムとは
多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保(Open Project oStock Sustainability Management : OPoSSuM オポッサム)といいます。

科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域に26年度に採択されました。

【代表責任者】
千葉大学大学院人文社会科学研究科教授 倉阪秀史

【実施機関】
千葉大学、芝浦工業大学、国立環境研究所

※出典:オポッサム研究グループホームページ

白井市の未来カルテ(このまま何もしなければ、どのような2050年になるか)の説明を受けた後、温暖化のメカニズム・影響・対策について受講し、2050年のさまざまな課題を読み取り、「白井カーボンニュートラルシミュレータ」などを活用して「どんな白井になっていて欲しいか」、そのためには2023年の現在にどんな対策をとれば良いのかをグループで考えて、直接、市長や教育長に提言する特別授業です。

 

作業はグループワークで行い、2050年の白井市への課題と提案を書き出します。

 

各グループ内で出された沢山のアイデアは・・・、

 

1: 付箋で書き出します。

2: 模造紙上で分類します。

 

午前中は座学、グループとしての提言内容を固めていきます。そして午後からは、提言をグループごとに市長や教育長を前にして行います。

白井市が抱える問題や気候変動について、しろい未来市長(桜台中生)はどこに課題を見つけ、そして提言とするのでしょうか。

しろい未来市長(桜台中生)の提案発表

 

2050年に白井市を支える世代になる桜台中2年生が「しろい脱炭素・未来ワークショップ」を受講し、笠井市長、井上教育長の前で考えを発表していきます。

 

多少の緊張はあったように見えましたが、未来の白井市長たちは、自分たちの考えを堂々と発表していました。

 

「各グループからの発表」前半

自分たちの体系立てた提言について、

模造紙を確認しながら発表します。

●森林を増やすこと(1世帯につき子どもが生まれた人数分の苗木をプレゼントし植樹する)。

●空気汚染を防ぐ(電気自動車を開発するための施設を建設して技術者を育成する)。

●新型コロナウイルス感染禍でゴミが増えているのでリサイクルを進める。

●要介護者が増えるので介護を市民全体で考えイベントを開催する。

●人口減少や少子高齢化対策に向けて親子が住みやすいまちづくり。

●学校にもソーラーパネルを設置して太陽光発電を最大限利用できればいい。

●熱中症対策としてアスファルトの下に冷たいものを設置して冷気を発生させる。

●梨の大食い大会を開催すれば「しろいの梨」の美味しさをPRできる。

●市キャラクターをTiKToKで配信する。

●白井市にしかない競馬学校を市内にもう少し増やして施設整備をすすめ発展させる。

●タブレットをもっと使用してIT社会に入れるように理解を進める。

●空き家を民宿にリフォームして活用する。

笠井市長は全グループの発表を一つ一つメモ書きし、思いもつかなかった注目できそうな提案もあり、市長も教育長も興味津々の様子でした。

後半グループ発表前の休憩タイム

この後に発表を控えるグループの皆さんは、最後まで内容と向き合っていました。

発表が終了したグループです(笑)

セリフの確認中かな?

「各グループからの発表」後半

●しろいの梨の生産量が減っているので、形の悪い梨を加工してカフェなどで販売すればSDGsになる

●市内限定で使用できるクーポンを発行して、市外の人に配ることで市内に多くの人が来てくれ人口も増える

●市内の子どもや保育士が減少し保育園の数も減るので、子ども限定のイベントを開催して親子で参加することで住みやすいまちだとわかるようになる

●しろいの梨や自然薯を使った飲食体験イベントを開催する。

●梨の料理・お菓子コンテストを1年に1度程度開催して良い作品を商品化する。

●夏にはプール、冬には水力発電として使用できる施設の建設。

●LED信号機を増やす。廃棄される梨の皮や芯を利用した梨のバイオマス発電を開発する。

●少子化対策で経済的に援助をしていく。

●廃棄しなければならない「しろいの梨」を利用して、猛暑日に写真映えするアイスを開発して無料配布する。

●梨以外の新しい果物を開発する。

●子育て支援を手厚くして、2人以上子どもがいる家庭に市内で使えるクーポンを配布する。

●水素ステーションを設置して水素自動車を開発し、温室効果ガスを減らす。

●大型商業施設などを建設することで市のPRになる。

●農業体験した後に市民割引を配布、農業の素晴らしさを体験でき割引券ももらえる。

●ポスターや地域の新聞、ホームページなどで節電や政策について取り上げれば、他人事ではなく自分事にして考えられる。

笠井市長は発表した全12グループの提言を受け止め、各グループの発表に対して現在取り組んでいる政策や問題点を織り交ぜながら、丁寧にメッセージを届けました。「将来の白井市長に伝えておきたい」との想いがのせられたようなメッセージでした。

発表が終わって

 

笠井市長、井上教育長よりあいさつ

白井市教育委員会 井上教育長

笠井市長

生徒からあいさつ

生徒を代表してあいさつがありました。

今日はこのようなワークショップを開いていただき本当にありがとうございました。

 

今回私はワークショップを通してさまざまな環境問題について、自分たちにもできることがあると知り、とても身近に感じることができました。今までは高齢化が進むことで何が起こるかよく分かっていませんでしたが、白井市の梨が作られなくなってしまったり、医療・介護という面での問題が引き起こされることを知り、とても深刻な問題ということが分かりました。

 

さらに地球温暖化が進んでいくことで、私たちの暮らしや農業、熱中症による医療にまで影響がつながっていることが分かりました。

 

そして今回の未来ワークショップを開いていただくために、白井市の多くの方々のご協力があったことを聞いています。

これから白井市がより住みやすくなるために、今日学ばせていただいたことを日常生活などの様々な面で生かしていきたいです。

 

私たちからも多くの人々に環境問題の深刻さについて伝えていきたいと感じました。今日は一日本当にありがとうございました。とても楽しかったです。

桜台中生に感想を聞きました!

- 今までしっかりと知っていたと思っていたSDGsのことと関連付けて、白井市のことを考えられたのでとても良かったです。笠井市長に聞いていただいたことで、自分たちのことをより考えるいい機会になりました。ありがとうございました。

 

- 白井市の高齢者問題などが自分が思ってたことより深刻な問題だと今回知りました。自分たちがやっていけることを学べたので、それを実践に移せるようにしていきたいです。

- 今まで学校生活で様々な環境問題やSDGsについて学んできたんですけど、あまり身近に感じる事は無かったので、今回のワークショップを通して、すごく自分たちにも関係あるし身近なことということが分かりました。楽しかったです。

 

- 笠井市長は、自分たちが提案したことに対して、すごく良いところは良いって言ってくれるし、少しこういうところ改善したほうがいいんじゃないって教えてくださったのでとてもわかりやすかったです。ありがとうございました。

- 自分が思っているよりも白井市にも問題点があって、そこを改善していかなきゃいけないんだなとわかりました。笠井市長は自分たちが話し合って、問題点と解決するための案を考えて発表したことに「参考にします」って言ってくださったんで、ちょっと嬉しかったです。ありがとうございました。


謝意:生徒の皆さんはごく当たり前のようにプレゼンしていて、堂々としている姿に驚きました。今回取材させていただき、桜台中学校生徒の皆さんは未来の白井市を担う逸材だと感じました。未来を託すために、2050年まであと27年。今の我々大人が、この貴重な逸材たちに託せる「まちづくり」をしていかなければならないと感じました。取材させていただきましたオポッサム研究グループ(千葉大学・芝浦工業大学・国立環境研究所)の皆様、市立桜台中学校の皆様に改めてお礼申し上げます。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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