白井市の事業を紹介します
2023年3月7日(火)、生物多様性に対し学術的知見を有する東邦大学と「生物多様性に関する協定」を締結しました。
【本協定の目的】
白井市と東邦大学が相互の密接な連携と協力のもと、豊かな自然環境の中に息づく生物多様性と地球温暖化に対する取組を推進することにより、白井市第3次環境基本計画に掲げる「良好な環境を未来につなぐ 持続可能なまち」の実現を目的とする。
※出典:生物多様性に関する協定書
東邦大学 高松研学長(左)と笠井市長(右)
【白井市と東邦大学の関係性】
平成14年度から平成20年度にかけて実施した生物多様性の調査や、長年にわたり白井市環境審議会の委員を引き受けていただいているほか、市からは、東邦大学の学生の研究フィールドとして市有地の原っぱや山林を提供しており、自然環境保全団体の育成や、環境学習を開催しています。
【現在の白井市の環境施策】
市では、今年度スタートした「白井市第3次環境基本計画」において、2030年のSDGsが目指すゴールやCO2の削減に取り組み、2050年のゼロカーボンシティの実現に向けて取り組んでいる。
※出典:白井市環境課発行資料
【連携協力事項】
(1)情報の共有に関すること。
(2)保全・再生及び持続可能な利用の推進に関すること。
(3)調査・研究に関すること。
(4)普及啓発に関すること。
(5)人的交流・人材育成に関すること。
(6)その他本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること。
※出典:生物多様性に関する協定書
東邦大学高松学長と白井市笠井市長が記名し、協定が取り交わされました。
東邦大学高松学長を始めとする生態学的な学識者の皆さま
【今後の展望】
白井市には保全されていない場所にも生物多様性が残っていることから、本協定により連携を図り、その土地の良さを理解してもらいながら、生物多様性の保全に努めていきたいと考えています。
また、東邦大学は白井市及び印西市と「生物多様性に関する協定書」の締結により、広域連携につなげ「北総エリア」としても保全していくことを検討します。
さらに、COP15で採択された「昆明・モントリオール生物多様性の枠組」を踏まえ、保護地域以外で、生物多様性の保全に資する地域としてOECMなどにより保全する区域を定め、国がすすめる「30by30」への貢献やグリーンインフラの活用によるネイチャーポジティブの推進を見据え、東邦大学の持つ知見や情報を共有しながら連携を強化し、市の「良好な環境を未来へ」繋ぐべく、豊かな自然環境の中に息づく生物多様性と地球温暖化対策を推進します。
※出典:白井市環境課発行資料
東邦大学と「生物多様性に関する協定書」を結びました。改めて、学長の高松様を始め、関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。
市では、今年度スタートした「白井市第3次環境基本計画」において、2020年のSDGsが目指すゴールやCO2の削減に取り組み、2050年のゼロカーボンシティの実現に向け取り組んでいるところであり、貴学の持つ知見や情報を共有しながら連携を強化し、本市の「良好な環境を未来へ」繋ぐべく、豊かな自然環境の中に息づく生物多様性と地球温暖化対策を推進する上で、大変心強いものとなりました。
結びに、今後とも本市の環境政策の推進にお力添えをお願いいたしますとともに、貴学のますますのご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
白井市は、交通利便性が高い立地条件であり、一方で、多くの自然環境が残されている地域でもあり、生態学的な研究・学びの場を与えていただきましたこと、またこのような社会貢献の機会をいただきましたことに感謝申し上げます。
東邦大学は医学部・薬学部・理学部・看護学部・健康科学部の5学部を要する自然科学系の総合大学です。建学の精神は「自然・生命・人間」で、「自然に対する畏敬の念を持ち、生命に対する尊厳を自覚し、人間の謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守る」ことを掲げています。自然、命あるもの、そして人間の共生社会の創造を建学時からの使命として、教育・研究と医療活動を行っております。
理学部には動植物を専門とする教育職員が所属しており、この地で得られる知見を、白井市が掲げる「良好な環境を未来につなぐ、持続可能なまち」の実現に役立てて、貢献して参りたいと思っております。
白井市の環境、生態学的な知見など、生物多様性について情報交流も活発な共有の場となり、市と東邦大学の学識者みなさんとの話題は多岐に渡り、尽きることはありませんでした。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。