白井市の事業を紹介します
平成6年(1994年)、白井町制施行30周年記念事業として建設された文化センターの竣工を記念し、翌年1月、文化センター庭園にタイムカプセルが埋設されました。
タイムカプセルには市内小中学校の児童生徒の作文545点などが保管されました。
本来であれば、20年後の平成27年(2015年)に掘り起こす予定であったのが、これまで機を逃していたことから、市制施行20周年記念として令和3年8月3日にタイムカプセルの掘り起こしを行いました。
作文を埋設した市民を招待したイベント等を検討していましたが以下の理由からイベント等を実施しないこととしました。
(1)新型コロナウィルスの感染拡大が懸念されるため
(2)タイムカプセルの耐用年数は20年程度とされており、作文の保存状況がわからない中でイベント等を開催することが難しいため
(3)作文がどのように収納されているか不明で、短時間で545点の作文を仕分けして、参加者へ手渡すことが困難と想定されるため
「出典:白井市役所提供資料」
白井市文化センター庭園にひっそりと佇むタイムカプセル埋設地。双体道祖神の裏に埋設されていました。
白井市文化センター庭園は、樹々の木漏れ日が気持ちよく、蝉しぐれも聞こえる環境です。
庭園の遊歩道の脇に、ひっそりと佇むタイムカプセル埋設位置を示す看板です。皆さんご存知でしたか?
白井市役所職員の皆さんによって、掘り起こしを始められました。どの位掘ればいいのか、どのように埋設されているのか?タイムカプセルがどのような状況なのでしょうか?
少し掘り進めていくうちに、コツン!と音がしました。
慎重に土をどけていくと・・・保護シートのような、
シートを取り除くとコンクリートの四角い蓋が出てきました!
厳重に保管されていた空間は、60cm×60cm四方で深さ50cmの空間に収められていました!底部には雨水対策と思える砂利も敷いてありました。
職員の皆さんの手で慎重に運び出されました。
頑丈そうなタイムカプセルは、縦50cm横41cm、高さ24cmのFRP製でした。
故 秋本衛久白井町長の想いの込められた場所になっていました。
このタイムカプセルには、平成7年当時の皆さんの想いが封印されています。
市役所東庁舎多目的ホールへ移動します。
ズシリと重い、タイムカプセル。
白井市役所庁舎に到着です。
いよいよ開封!タイムカプセルはボルトでしっかりと封印されています。
ボルトを一つ一つ外していきました。
白井市笠井市長により、開封されました!
タイムカプセルに埋設されたものは以下の通りです。
●当時の白井町長メッセージ
●町制施行30周年記念誌
●小中学校の作文545点
●梨ブランデーミニボトル
●町の資料「町勢要覧、広報しろい、各種統計資料、写真(平成6年のできごと)など」
写真(平成6年のできごと)も確かに埋設されていました。
町勢要覧、広報しろい、各種統計資料も。
小中学校の作文545点は、劣化しないようにでしょうか、厳重に封印されていました。
「20年後の皆さんへ」と題し、タイムカプセル埋設された当時の白井町長、故秋本衛久氏から想いの込められたメッセージが埋設されていました。
1994年(平成6年)、白井町は、1964年(昭和39年)の町制施行30周年を迎え、ここに、白井の文化活動拠点として白井町文化センターがオープンしました。
これを記念して、20年後の皆さんにメッセージをお届けいたします。
1979年(昭和54年)からの千葉ニュータウンへの本格的入居に伴う急激な人口増加により町は従来の純農村から農・住・工の機能をもつ田園都市へと発展してきました。
白井町は現在、21世紀を展望し「明るい暮らしと文化が育つ緑豊かな文教田園都市」を基本目標に、学ぶ・鍛える・遊ぶ・憩う豊かなまち、次の世代を担う子供たちが限りなく愛することができる “ふるさとしろい市” 実現に取り組んでいきます。
21世紀の扉はもうすぐ開きます。20年後の白井町はどのようになっているのでしょうか。
白井の人たちがいつまでも温かく愉快な仲間であることを祈りつつ・・・
そんな今の想いを込め、このタイムカプセルを封印します。
平成7年1月24日 白井町長 秋本衛久
小中学生の作文545点は見る限り保存状態も良く見えました。
町制施行30周年記念誌他もとても保存状態は良く見えました。
開封後の作文については、保存状態にもよりますが、作文を埋設した児童生徒のうち、現在においても御本人又は御家族が現住所に居住していることが確認された方に送付します。
既に市外へ転出等をしている方及び送付したが返却された作文については、市史編さん事業の資料として市において保管されます。
謝意:市制施行20周年記念を通じて、白井市の歴史絵巻の一部に取材参加させて頂きました事、貴重な瞬間に同席させて頂きました事を、心からの感謝を申し上げます。