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『神々廻(ししば)の森であそぼう!』 市内小学生が夢中で体験

7月31日(土)、千葉大学園芸学研究科の大学院生と白井市による市内小学生と楽しむイベントが開催されました。

神々廻市民の森でのフィールドワーク「なし坊ファミリーを探せ!」「落ち葉で絵を作ろう」「森わくわくビレッジ」の3つのプログラムを通して、神々廻の森の自然を身体で感じながら観察して体験する参加者の皆さんを取材しました。

神々廻市民の森で、夏休みの大切な思い出を残せますね!

千葉大学園芸学研究科岩崎寛准教授と大学院生の皆さんが、フィールドワークを楽しむイベントを開催され、約20名の小学生の皆さんが参加されました。

千葉大学大学院生が思考を凝らし、小学生の皆さんが楽しい時間を過ごせるために、

神々廻市民の森を何度も訪れ、どうすれば楽しんで学んでもらえるのか考えられたそうです。

千葉大学園芸学研究科 岩崎寛 准教授(中央)

岩崎 寛 准教授 博士(農学)

園芸学研究科 ランドスケープ学コース 環境健康学領域
園芸学部 緑地環境学科 環境健康学プログラム

【ご略歴】

京都出身。京都府立大学農学部林学科を卒業後、岡山大学大学院自然科学研究科へ進学。博士号取得後、日本学術振興会特別研究員となり岡山大学に勤務。その後、姫路工業大学(現:兵庫県立大学)に異動し、兵庫県立淡路景観園芸学校の教員も兼務する。2005年より千葉大学園芸学部に勤務。専門は緑地福祉学、人間植物関係学、環境健康学。人と植物とのより良い関係について、緑地や植物からの視点だけでなく、医学、薬学、看護学など様々な視点から研究を進めている。具体的には、園芸療法やアロマセラピー、森林療法など「緑の療法的効果」に関する研究と、それらを実践する場である病院などの「医療福祉機関における緑のあり方」に関する研究を主なテーマとしている。いずれのテーマも生理的側面や心理的側面からの実験、調査を進めることにより、エビデンスに基づく効果検証を実践している。筑波大学看護学類非常勤講師、日本園芸療法学会登録園芸療法士、気候療法士(ドイツ)

「出典:千葉大学園芸学研究科ホームページ」(外部サイトへリンク)

参加者の皆さんは、3つのプログラムの中から、事前に好きな2つのプログラムを選んで体験されましたよ!

千葉大学のお兄さんの説明を、しっかり聞きました。さぁ!自然の中で体験しよう!

神々廻市民の森

自然の息吹が感じられる入口です。自然を満喫できて、散策にも最高の場所ですよ!

神々廻市民の森とは?

皆さんは、市内に3つの市民の森があることを知っていますか?

市内には、神々廻市民の森、中木戸市民の森、所沢市民の森という3つの市民の森があり、気軽に触れ合うことができる場として、管理し、市民に開放しております。

神々廻市民の森は、原生的な森であるため、恵まれた自然に囲まれ、多様な動植物が生息・生育しております。

活動を通じて、多くの市民の皆さんに豊富な自然を有する神々廻市民の森の魅力を感じていただき、足を運ぶきっかけになることを願っております。

「出典:白井市役所ホームページ」(外部サイトへリンク)

なし坊ファミリーを探せ!

なし坊ファミリーが神々廻市民の森にやってきて、みんなとかくれんぼう!

クイズに答えて、なし坊ファミリーの居場所を見つけよう!

クイズは用紙に書かれていて、ここからヒントを見つけて、なし坊ファミリーを探しました。

かおりちゃんからのお手紙には、「なし坊お兄ちゃんへ。大きな木見つけた!幹はゴツゴツして、葉っぱはギザギザ・・」さて、ここからかくれんぼしている「かおりちゃん」を見つけよう!

「この木の場所はね、休むところの近くにある?写真の葉っぱにも注目!」あ!あった!かおりちゃんを発見しました。

かおりちゃんを見つけられたら、今度は「ゆたか」お父さんからのお手紙にもヒントがかかれています。

神々廻市民の森に生息する、樹や葉っぱの特徴が分かるようになっていました。

落ち葉で絵を作ろう!

神々廻の森の落ち葉を拾って、Let’sアート!葉っぱの色や形を何かに見立てて、組み合わせて、絵を作ってみましょう。最後には、オリジナルの絵を森の中で写真をパシャリ。持ち帰れるから、夏休みの工作の宿題におすすめ。

葉っぱの色や形を何かに見立てて、思い思いのアートを体験できます。

大学院生のお姉さん方が、見本も用意してくれて、丁寧にアドバイスしてくれました。

ここでも、昔の小学生の皆さんも一緒に体験!

小学生の皆さんの発想は、ホントにユニークで思いもしなかったデザインに!

拾った葉っぱが、魚になったり、様々な動物にも変化して、とても思いつかないアイデアですよ!

森わくわくビレッジ!

神々廻の森の木々や木材を使って、子ども達の遊び場となる「村」をつくろう!手作りのブランコやなわばしごを使った木登り遊びに加え、ハンモックやテントをみんなと一緒につくって遊びます!

みんなで力を合わせて作り上げるのは、手作りのブランコやなわばしご!

のこぎりを使って、自然に落ちている木を寸法に合わせて切っていきます。

切った木を、ロープを「てこ結び」で縄ばしごにするのですが、参加する子ども達の理解が早いんです。

結ばれた縄ばしごを、大人の方々も一緒に参加して、

とっても頑丈な、縄ばしごが完成~!!

千葉大学園芸学研究科岩崎寛准教授にお聞きしました

「神々廻の森であそぼう!」は、千葉大学園芸学研究科大学院生がランドスケーププロジェクト演習の一環として開催しました。昨年は新型コロナウィルス感染の影響で中止になりましたが、今年の開催で4回目になりました。このランドスケーププロジェクト演習とは、色々なタイプのプロジェクトを学生主体で体験するものです。この神々廻のプロジェクト以外にも、街のデザインをしたり、環境調査を行ったり様々なプロジェクトがあります。私が担当するプロジェクトは、ここ数年、白井市と連携して地域の小学生を対象に、神々廻の森の自然を体験して頂くプログラムを学生自身が考え、実践するという内容で開催しています。

 

小学生の皆さんがどうすれば、自然に興味を持って貰えるのかを大学院生が自ら考えています。学部の授業では計画までで終わってしまうことが多いのですが、この演習は、大学院生の科目であり、自分たちでプログラムを作り、さらに実践までしてみる事で、将来社会にでた際に、必要な能力が身につくと考えています。特に、このプログラムは自治体との連携を通じて、地域に求められるニーズに対し、どう応えていくのかという点も学ぶことを目指しています。

白井市との連絡係も大学院生が担当し、チラシ作りや物品の準備等の連絡をしてもらいました。本来であれば、このようなイベントは、完璧なプログラムであることが必要なのですが、大学院生の演習としては、本番では予定通りにいかなかったことなど、ある程度の失敗を体験してもらい、どこを改善しなければならないのか、ということを考えてもらいたいと思っています。

プログラム内容も、学生の自己満足にならないように、依頼者である白井市の要望をお伺いして、神々廻の森の下見や、学内および現地での試行練習などを繰り返し、取り組みました。

以前より、白井市民大学の講師を勤めており、そのご縁で神々廻市民の森の認知度や利用頻度を上げる取り組みについて、ご相談頂いた事がこのプロジェクトの始まりでした。千葉大学園芸学研究科の学生実習の場として考え、進めていくことになりました。

子ども達は、この様な自然環境の中で、生き生きと楽しんでいます。現代の子ども達は、ネットやゲーム遊びが好きだと思いがちですが、実はこのような自然の中に来ると、子供たちは楽しんで遊んでくれるのです。この様な自然の中へ子供たちを連れていく機会をつくることがとても重要です。今回のプログラムはそのきっかけになればと考えています。

今回、子供たちが自然の環境で、とても楽しく遊ぶことを知ってもらえたかと思います。

これからも、こういう自然体験を子供だけで無く、親御さんにも一体感して欲しいと考えています。

白井市には神々廻市民の森のように、楽しめる自然環境が残っているのはとても貴重だと思います。

近くの梨園にいたの?! なし坊も来てくれたよ!

あれ?なし坊!? 近くの梨園にいたのかな?楽しそうな声を聞いて、なし坊も参加してくれました!

参加した皆さんと、記念撮影をすることに!

ハイ!チーーズ!!

謝意:神々廻の森であそぼう!に参加された子供たちはもちろん、昔の小学生の皆さんもこのアナログな自然の環境で、親子で一緒にとても楽しそうに遊ぶ姿がとても印象的でした。取材をしながら参加したくなるほど楽しいプログラムになっていたと思います。先生も仰っていましたが、白井市にはこの様な環境が残っている事はとても貴重だと思います。

「神々廻市民の森であそぼう」に参加された皆さま、千葉大学園芸学研究科岩崎寛先生、大学院生の皆さん、とても楽しく貴重なイベントを取材させて頂きました事、改めて御礼申し上げます。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。