白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい！」というお勧めの本を教えていただくこのコーナー。

2冊とも高齢者が主人公です。高齢期の主人公が現状に向き合い、めげずに生きていく様が描かれています。

老害の人

内館牧子／著　講談社／出版者

老害とは歳をとることで周りが見えなくなり、迷惑をかけてしまう年配者のことを言うらしい。

この物語の主人公福太郎は、会社を娘婿に譲ったばかりの85歳。しかし週に2日は会社に出勤し、家族や社員から迷惑扱いされながらも社内の専用の部屋で、昔話、説教、趣味の講釈、病衣自慢に孫自慢の仲間たちと「若鮎サロン」なるものを立ち上げる。

目的は、老害だといわれて悲しい目にあっている老人に生きる気力を与えること！　そんな最中突然やってきたコロナ禍と個々の諸事情に翻弄されて…。さあどう立ち向かって行くのか？

高齢者をイキイキと描いた小説です。

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たりる生活

群ようこ／著　朝日新聞出版／出版者

愛猫に旅立たれたのをきっかけに、30年近く住んでいた部屋から引っ越しをすることになった作者の奮闘エッセイ。

気持ちは35歳なのだが気がつけば前期高齢者と呼ばれる歳に。物件探しに始まって、いくら捨てても、どうして次から次へと物が出てくるというあふれる物の処分、そしてようやくの引っ越しと新居での片付け。

読んでいて身につまされます。「たいへんそー！」でも、他人ごとではありません。老後に向け、めざせ！身軽な生活！

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読みたい本が貸出中の場合は予約することができます（白井市内在住・在勤・在学の方が対象）。是非ご活用ください！

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