一度は読んでほしい本特集
沖縄が本土復帰して50周年を迎えた今年。沖縄について学んでみませんか?
白井市立図書館の司書の皆さんに「これ絶対読んでほしい!」というお勧めの本を教えていただくこのコーナー。
二回目は一般向けの本です。沖縄に関する書籍を2冊ご紹介していただきました。
また、8~9月は「戦争を語りつぐ ~沖縄の戦い~」と題し、太平洋戦争末期の沖縄戦を特集した企画展示が図書館にて行われます。
沖縄本土復帰50年を迎えて、第二次世界大戦前の沖縄をモノクロ写真で振り返る
67項目のどこから読み始めても沖縄戦の実相にたどりつける、正確かつわかりやすい事典
朝日新聞大阪本社で偶然発見された古いフィルムは、撮影者や撮影年代もわからないものでした。
新聞社の担当が、徹底的に戦前の紙面を調査し、1935年の記事であることが判明。277コマをデジタル化し、記者3人が各地をまわり、100人以上から話を聞き、写真の現場を特定していきました。
これらの写真は、80年以上前の戦争も米軍基地もない沖縄の姿をとらえています。
今、なぜ沖縄戦を学ぶのか。
「沖縄戦から70年以上が経っても私たちはあの時代と地続きであるころから逃れられません。」と執筆者は語っています。また、沖縄で生まれ育っても、家族から体験を聞くことができないといいます。それは、家族には身近すぎて語れない、という事情があるからです。
非体験者が執筆した、沖縄戦を感じ、平和について、命について考える一冊です。
平和を求める心は、みな同じ…。なぜ戦争が行われたのか、なぜ戦争はなくならないのか、みんなで考えるきっかけになれば良いと思います。