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【独占取材】市民の憩いの天然温泉「しろいの湯」は2023年1月31日に閉店。元支配人がたくさんの思い出を語ってくださいました!

天然温泉「しろいの湯」は2023年4月に25周年を迎える直前、たくさんのみなさんに惜しまれながら、再開発に伴い閉店しています。

2023年1月31日閉店当時の支配人、吉澤雅樹さんにインタビューさせていただいています!館内の写真をできる限り掲載しましたのでご覧ください。

市民の憩いの湯「しろいの湯」が2023年4月に25周年を迎える直前、2023年1月31日たくさんのみなさんに惜しまれながら再開発に伴い閉店しました。閉店後、元支配人にたくさんの思い出をインタビューしていました

しろいの湯は、地元の人が全てです。

 

しろいの湯は本当に地元に根差したお風呂やでした。

2003年「天然温泉しろいの湯」にリニューアルしました。元々この土地には上水が来てないので、地下からくみ上げた水を分析したところ、温泉成分の「メタけい酸」と「メタほう酸」が検出されました。くみ上げた地下水の成分が規定以上になれば、政府から温泉として認められることになっています。

 

当初しろいの湯は温泉ではありませんでしたが、成分分析をした結果温泉になりました。温泉の成分分析は10年毎に更新することが義務付けられ、ちょうど今年2023年に更新する予定でした。

初めて白井市へ着任して、びっくりしました!

僕が平成20(2008)年11月に入社して初めて白井の地に来たころ、前職が都内の全国的にも有名な最先端メディアの仕事だったこともあって、白井市に来た時のギャップはすごかったです。でも「これが普通なんだ」と気づいて、しろいの湯を「よくするために何が必要か?何が足りないのか?」を考えました。白井市は観光地でもありませんし、なにか売りになるものを作っていこうと思いました。

 

最初に考えたのは、地域密着・地元の人との交流の場所にしたいと思いました。それからは様々なところへ行きました。近隣市のありとあらゆるイベントにも参加して、色々な人に声をかけご挨拶をさせていただいて「白井市にあるしろいの湯で、一緒になにかやりませんか?」と声かけを続けていました。

 

白井市に赴任する今まで白井のまちを知らず、まず「白井のまち」を知るところから始めました。「白井って、こんなに梨が有名なんだ!しろいの梨ってこんなに美味しいんだ!白井って合唱も盛んなんだ!」と少しずつ理解していきました。

第65回国民体育大会 千葉県大会(平成22年開催)が開催

ある日第65回国民体育大会千葉県大会(平成22年開催)が開催されると聞きました。国体は各市町村すべてで競技が開催されますが、国体開催準備が始められた頃、白井市(当時白井町)は「グラウンドゴルフ」の会場に決まりました。白井市でグラウンドゴルフの会場になるのであれば「何かお手伝いできないかな?」と思いました。

 

その後白井町グラウンドゴルフ協会の会長に「しろいの湯の吉澤です」と、ごあいさつにしました。「お互いに協賛して、白井市でグラウンドゴルフを盛り上げよう」とのお話をいただき「しろいの湯で出来ることで、お手伝いしたいです」とお伝えしました。

グラウンドゴルフプレーヤーには、お風呂がお好きな人も多い世代でもありますので、グラウンドゴルフの大会に協賛をして、大会を盛り上げる一員として活動していたんです。千葉国体が開催される年、その貢献もあり国体開催当日に、僕なんか呼ばれても恐れ多いのですが、大会会場にも行かせていただきました。そこで「ここまでやってきた甲斐があったな」と思いました。

 

国体が終わった頃、グラウンドゴルフ会長が「せっかくここまでやったんだから、白井の湯でゴルフの冠で大会をやろうよ!」と提案いただき「グラウンドゴルフ白井の湯杯」が始まりました。この大会も新型コロナ感染症が広がる前まで毎年1回、白井運動公園で開催していました。

 

「グラウンドゴルフ白井の湯杯」は年々規模が大きくなって、一時期は400~500人参加していただけるような大会になりました。しろいの湯杯には、誰でも自由に参加できるよう参加条件を単純にして、誰でも参加できる大会にしたかったんです。

振り返っても楽しかった、思い出深い企画

思い出深い企画といえば「グラウンドゴルフしろいの湯杯」はもちろんそうですが、映画館とのコラボ企画ですね。

 

お風呂屋さんを題材にした「テルマエ・ロマエ」という映画が2部作ありました。都内でメディア業界にいた際に、販促なども担当していたこともあり、お風呂屋さんが映画になるなんてありえないことだと思っていました。

 

その経験から絶対面白いと思い、千葉ニュータウンにあった大手メディア店舗にアポ無しで訪問して店長に「コラボしませんか?面白いことやりましょうよ!」と提案したところ、その店長も乗り気で「おもしろいですね! しろいの湯ポイントカードを映画館に持っていったらポップコーンサービスや、映画館の半券をしろいの湯に持ってきたら入浴料割引!」ということで「テルマエ・ロマエ」が映画館で上映期間中に開催しました。当時の映画館関係者が、主人公の等身大よりも、もっと大きなオブジェを持ってきて下さって玄関においていましたね。

僕の前職の仕事もエンターテインメントでしたし、お風呂屋さんもエンターテインメントだと思って開催しました。企画した僕も楽しんでいましたし、来てくださるお客さんにも楽しんでほしかったです。

 

「お風呂」という設備が限られている中で、企画をどういうものをやるかによって違いを考えたんです。旬菜市場の出荷者協議会会長からヒントをいただいたのですが、ここのスペースも決まっていますし、売り上げもそれ以上延ばすこともなかなか難しいです。その中で付加価値をどうすれば上げられるかという話になり、「面積を増やすしかないよね。でも拡張するのは難しいよね。ならば外に行く方法がないか?」と考えたんです。

 

それからは様々なイベントに出展するようになりました。宣伝にもなるし、外商に行かないとPRしないといけないんだと思うようになり、様々なお祭りにも出店するようにしました。「外商に行くと売れるんですよ!」最初びっくりして楽しくなりました。それからは、ありとあらゆるところに売りに行こうと各地へ行きました。ホームページで宣伝してると、それを見てくださる近隣市の自治会などからも問合せ先が入るようになりました。

インフルエンザに感染し高熱で寝ていた時に思いついた温浴演奏会

ある日インフルエンザで高熱で寝ていた時に思いついたのが演奏会でした。僕も元々音楽が好きで、地元の合唱団や趣味で演奏される人達に出演していただいて、熱にうなされながら「温浴演奏会」というタイトルが思いついたんです。

 

ある時、音浴演奏会の音を浴びる演奏会という企画を見て「あ、これだ!」と思い「音」の字を「温」に取り替えたら面白いなあと思いついて温浴演奏会を始めたんです。

 

最後は2023年1月に3回温浴演奏会が開催できました。合唱は最初「手賀沼少年自然の家」で見て、すごい感動した「白井少年少女合唱団」にお願いしました。とても素晴らしかったんです。そのピアノの先生が特に素晴らしい伴奏をされるんです。もちろん子どもたちの合唱も良かったので、先生に名刺を渡してぜひ「しろいの湯」で合唱してもらえませんか?と、お願いしたのが始まりでした。

 

「しろいの湯」最終日にも子どもたちも、おやじのブラボーの皆さんや中学校教頭先生も来てくださって、すごいサプライズしてくれて、後半に、僕に「長い間、お疲れ様でした」って花束をいただいて、もうびっくりしちゃって…! サプライズがとても嬉しかったです。

しろいのまちが、地元の人たちが幸せに暮らせるための場所にしたかっただけなので、苦労しているとも思っていなかったですし、自身が楽しくてやってきたことなんです!

大人気のカレーうどん。出汁がよく効いていて、最後まで一気に飲み干せる一杯でした。

従業員も含めてみんな白井の地元の人でしたので、地元の人たちが長く幸せに楽しい場所を作りたかった。

旬菜市場が始まるきっかけは、しろいの「行商文化」

旬菜市場は、前任支配人が考案し始まりました。聞いてる限りですが、この地域の農家さんは行商に行く文化があり、自身の畑で出来た野菜を売ることに抵抗がないことを知りました。温泉施設があって、来場者もいっぱい来られるので「野菜が売れるんじゃないの?」っていうことから、最初に駐輪場付近で売り始めたことがきっかけでした。玄関の前で農家さんが売らせてほしいと申し出があったと聞いています。

 

そこで売り始めたことがヒントになって「野菜直売所を作っちゃおう!」ということになり、場所を作るためにはどうすればいいかを一生懸命考え説明会を開き、農家さんに集まってもらい「地元野菜の直売所」のやることになったと聞いています。その当時は、まだ日本全国にも直売所というものがない時代でした。今では各地にある「道の駅」も少なかった時代です。農家さんが直接販売するっていうことがなかったのですが、ここは行商文化があったおかげで出来たんだと思いますね。

 

当時直売所は周囲にはありませんので、スーパーでも産地直売はなく珍しかった時代です。今では各地に道の駅ができ、スーパーでも産地直売所コーナーを設けられるようになり、各地で当たり前になっていますね。

25年間、ありがとうございました!!

「僕だけが退職するわけじゃないのに!」

営業日最後の日に21時で閉店して、21時からはレストランでパーティーをやろうと思って、みんなで食べてお風呂入ってサウナ入って、最後のお客様を送り出して「これでしろいの湯は終わりです」みんなで飲んで食べてとても楽しい時間を過ごしました。花束や寄せ書きなども用意してくれたのですが、なぜかたくさんいただいて、僕だけが退職するわけじゃないのに、送別されているような気にもなりましたよ。

吉澤さん、いつかまたお会いできる日を楽しみにしております。

 

しろいまっち編集部

本当に色々な人が会いに来てくださいました。びっくりするぐらい会いに来てくれて終わりました。いい思い出も嫌な想い出もいっぱいありました。みんなに響くことは、なかなか不可能なことだと思ってますし、やってきたことは間違いないと思えましたし、とてもありがたかったです。

 

やっぱり自分だけの力じゃなくて、しろいの湯に関わってくださったスタッフみんなが一生懸命作り上げたのがしろいの湯でした。やっぱり「しろいの湯、最高!」

 

吉澤さん、ありがとうございました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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