まちの話題
2023年4月4日、JRA競馬学校騎手課程42期生7人の入学式が行われました!
JRA競馬学校騎手課程について
JRAの競馬騎手免許試験に合格することを目標に約3年間、騎手になるための各種指導受ける騎手課程です。
今年は全国から約200名の応募があり合格したのはたった7名で、毎年倍率約30倍の狭き門となっています。
入学式の前に、1年先輩である41期生の騎乗供覧が42期生に披露されました。
JRA学校内のグラウンド
騎乗供覧は外走路を左回り単走で、先輩一人ひとりの走りをしっかり拝見してきました!
騎手課程41期生による騎乗供覧
新入生とご家族はグラウンドが一望できるところから、先輩達の走りを真剣に見ていました。
その後体育館に移動し、騎手課程42期生の入学式が行われました。
式辞:日本中央競馬会副理事長 吉田 正義 様
校長挨拶:競馬学校 大野 一直 校長
騎手課程42期生の方々、ご入学おめでとうございます。
そして、温かい愛情をもって支えてくださった、ご家族にも心よりお喜びを申し上げます。
また、本日はご多忙のところ白井市長 笠井喜久雄様をはじめ多くのご来賓の皆様にご臨席を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。
競馬では競走馬と共に、騎手という存在がその主役を務めます。
華やかな舞台で主役を務める騎手に対しましても、競馬ファンが大きな声援を送り、その活躍をマスコミが大きく取り上げます。
最近では武豊騎手が大阪杯に勝利しG1最多の80勝、最年長G1制覇の記録を作りました。
そして川田将雅騎手は日本人騎手として初めてドバイ・ワールドカップに勝ち、団野大成騎手は高松宮記念に勝利し、デビュー5年目でG1ジョッキーとなりました。
また、この3月にデビュー致しました39期生はすでに6人中3人が初勝利をあげるなど騎手の活躍が新聞の紙面をにぎわせております。
この競馬学校はプロの騎手を養成し、その華やかな世界に皆さんを送り出す学校です。
ただし、この学校に入学さえすれば3年後自動的に騎手にしてもらえる訳ではありません。
この3年間で騎手になるという夢を失わず、努力をして騎手としての素養を身につけることが出来れば、騎手への道に進むことができます。
新入生の皆さんは将来騎手になる、そして競馬の世界で活躍するという目標に向け新たな生活をはじめます。
それは、中学時代の同級生が過ごす高校生活とは全く別のものです。
毎朝早起きして厩舎作業や、馬に騎乗しての実技訓練、そして午後の学科の授業であったりと、肉体的にも精神的にも決して簡単ではありません。
おそらく競馬学校での3年間は楽しいことよりも、苦しいことの方が多いでしょう。
これから皆さんは様々な困難に直面し、悩んだり弱気になったり、どうしたらいいか分からなくなることがあると思います。
そんな時は我々職員やスタッフが相談に乗り、アドバイスをして、皆さんが目標を達成できるよう、全力でサポートすることをお約束します。
さらには、皆さんには同じ目標に向かっている同期や先輩方がいます。時にはライバルとして切磋琢磨し、時には励まし合いながら競馬学校での3年間を乗り越えてほしいと思います。
そして3年後に皆さんがそろって騎手免許試験に合格し、中央競馬の騎手として活躍されることを期待しております。
最後になりますが、本日ご臨席の皆様には夢に向かっていく新入生に対しまして、温かいご指導ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして入学式にあたってのご挨拶とさせていただきます。
来賓祝辞:白井市 笠井 喜久雄 市長
祝辞、競馬学校騎手課程第42期生の入学式にあたり、お祝いの言葉を申し上げます。
7名の新入生の皆様、ご入学誠におめでとうございます。皆様はたゆまぬ努力を重ね、全国多くの受験者の中から見事難関を突破し合格されました。皆様の努力を讃えますと共に、心よりお祝い申し上げます。
そして地元の市長として、皆様を心から歓迎いたします。
これから3年間、騎手となるために騎乗訓練や体重管理など、大変厳しい訓練や試練が待っていると思います。
この競馬学校での厳しい訓練を経て立派な騎手として巣立っていかれた先輩方、また現在、夢に向かって成長を続けている先輩方のように、どうか42期生の皆様も自分の力を信じ、高い志と熱い情熱をもって、仲間と切磋琢磨し、心身ともに一流の騎手になれるよう期待しております。
またご家族の皆様、お子様のご入学誠におめでとうございます。
狭き門と言われる競馬学校への入学には、お子様を支えてこられたご家族の深いご理解と、温かい支援があったからと思います。これからも自ら厳しい道を選び、夢に挑んでいくお子様を温かく見守って頂きたいと思います。
結びとなりますが、新入生の輝かしい未来と、ご臨席の皆様のご健勝、そして日本中央競馬会競馬学校の益々のご発展をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
JRA競馬学校騎手課程42期生7人に今の気持ちや、今後についてのインタビューをさせて頂きました。みなさんとても立派な回答で、既にアスリートとしての意識があるとしか思えませんでした。
五十嵐 ひな さん(北海道出身 イガラシ ヒナ)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- 楽しみな気持ちもありますが、不安な気持ちもあります。これからたくさんのことを学んでいきたいと思う気持ちがあります。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 父の影響で小さい頃から競馬に携わってきて、私の負けず嫌いで勝負根性のある性格でレースに挑んでみたいと思ったからです。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 向上心を持ち、何事にも積極的に挑戦していきたいです。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 努力を怠らず感謝をし、父のようにしっかり成績を収め、周りから信頼されるような騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 横山武史騎手と、今村聖奈騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 皐月賞に勝ちたいです。
石川 稜久 さん(新潟県出身 イシカワ リク)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- これから親と離れるのは少し寂しいですが、3年間全力で頑張っていきたいと思っています。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 小学6年生の時に新潟競馬場で見た騎手が競走馬に乗って走っている姿に感動したからです。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 同期の誰よりも努力して、様々なことに挑戦していきたいと思っています。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 競馬関係者から信頼され、競馬ファンから愛され、たくさんのレースで勝てる騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 武豊騎手と、内田博幸騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 勝ちたいレースは日本ダービーです。
富永 龍斗 さん(東京都出身 トミナガ リュウト)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- 不安と、夢に一歩踏み出したワクワクの半々の気持ちです。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 祖父に連れて行ってもらった乗馬クラブで馬のことが大好きになりました。また元々レーシングカートをやっており、スピードが出る競技や勝負心があったので挑戦してみました。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- たくさんの人に恩を返す気持ちを忘れずに、頑張っていきたいです。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 馬を優先に考え、レースでは一つでも上の順位を目指す騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 武豊騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 勝ちたいレースは日本ダービーです。
西村 瑠華 さん(福岡県出身 ニシムラ ルカ)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- 不安な気持ちと楽しみな気持ちがあり、これからしっかりと頑張っていきたいです。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 元々動物が好きで、父に競馬場に連れて行ってもらい、そこで馬に乗る騎手がかっこいいと思い、騎手を目指しました。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 何事もあきらめずに頑張っていきたいです。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 感謝の気持ちを忘れずに、馬を大切にしながらしっかりと勝てる騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 浜中俊騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 秋華賞で勝ちたいです。
林 秀真 さん(京都府出身 ハヤシ シュウマ)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- 夢の一歩を踏み出せる嬉しさと、これから自分により厳しく精進していくという決意の気持ちです。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 小学校2年生のとき、家族と京都競馬場で京都金杯を観戦しました。大観戦の中、馬と騎手が駆ける姿を見て、憧れをもって騎手を目指しました。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 自分に厳しく、何事もより高みを目指し、感謝の気持ちを忘れず、努力し続けたいと思います。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 一鞍一鞍を大切にし、周りの方から信頼され、勝てる騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 池添謙一騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 勝ちたいレースは凱旋門賞です。
廣野 温輝 さん(宮崎県出身 ヒロノ ハルキ)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- 常に上を目指し、将来トップジョッキーとして活躍できるよう頑張りたい気持ちです。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 小学6年生の時に出場したジョッキーベイビーズで、騎手の面白さを知り、騎手を目指そうと思いました。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 一日一日自分と向き合い、常に上の目標を持ち、頑張っていきたいです。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 一鞍一鞍を大切に、謙虚で感謝できる騎手となり、将来リーディングジョッキーになりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 浜中俊騎手、川田将雅です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 勝ちたいレースは日本ダービーと、凱旋門賞です。
山田 匠悟 さん(大阪府出身 ヤマダ ショウゴ)
Q:競馬学校に入学する現在の気持ちを教えてください。
- これからたくさん大変なことがあるんだろなという不安な気持ちと、どんなことがあるんだろうというワクワクな気持ちです。
Q:騎手を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
- 初めて京都競馬場で見たエリザベス女王杯がきっかけで、騎手になりたいと思いました。
Q:競馬学校でこれからどのように頑張っていきたいですか?
- 絶対にトップジョッキ―になってやる、という強い気持ちをもって頑張っていきたいです。
Q:どういう騎手になりたいですか?
- 池添謙一騎手のような大舞台に強い騎手になりたいです。
Q:目標とする騎手を教えてください。
- 池添謙一騎手、R.ムーア騎手です。
Q:勝ちたいレースを教えてください。
- 京都競馬場のG1レースすべてに勝ちたいです。
謝意:JRA競馬学校騎手課程42期のみなさんご入学おめでとうございます。これから3年間の厳しい訓練に挑み、近将来、日本を代表するようなジョッキーとして羽ばたかれる事を期待し楽しみにしています。本取材にはJRA競馬学校関係者の皆さま、また騎手過程42期のご家族の皆さま、にも快く取材させて頂き、誠にありがとうございました。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。