おも白井スポット
ガラス細工やガラスアクセサリーを制作するユニークな工房
白井市の閑静な住宅街に佇む、みかづき堂は「きなりがらす」を使ったガラスアクセサリーを制作しているユニークな工房。白井市内のイベントや県内で開催される催事にも積極的に参加され、人気のガラスアクセサリーを制作販売しています。ガラスアクセサリーの体験教室も開催されています。
2019年11月にオープンしたみかづき堂のアトリエは、白井市内の閑静な住宅街に佇んでいます。オーナーの林さんは、趣味でもあった手芸などの教室に通い始め、とんぼ玉の世界に魅了されて「工芸が好き!」からアトリエと教室を開講するまでに至ったそうです。
とんぼ玉とは
自由な輝き
「蜻蛉(とんぼ)玉」なんていかにも工芸品らしいと感じるかもしれませんが、古来より日本のアクセサリーとして愛されてきた穴が開いたガラスの玉(ビーズ)のことです。ハンドメイドのブームの昨今、このようなガラスビーズを使ってアクセサリーを作る方も増えていますが、この「とんぼ玉」も古くから日本の装飾品として女性たちに愛されてきました。
色ガラスでいろいろな模様をあしらった、穴のあいたガラス玉が「とんぼ玉」と呼ばれていましたが、最近では無地の玉も含めて穴の空いたガラス玉を総称して「とんぼ玉」と呼ばれています。ただし一つ、一つ手作業で作られているものを指すため、同じ形でも機械生産されたものは「とんぼ玉」と言いません。きなりがらすでも販売しているバーナーさえあれば自宅でもガラスを溶かして好きな形にできます。
アクセサリーを作る人が増えているため、自由に形やデザインを表現できる美しいガラス細工は多くの人を魅了しています。
歴史
名前の由来は、「たくさんの小花のような丸い模様のついたとんぼ玉」が、トンボの複眼に似ていることから、蜻蛉(とんぼ)玉と呼ばれるようになった、と言われることが多いようです。日本へは奈良時代に製法が伝わってきたと言われていて、その製造の伝統技法は奈良県にある正倉院に製法を記した書物や原料も収蔵されています。
古代、魔除けとして身につけられてきた「勾玉」もとんぼ玉の一種で、装飾品にも使われていたそうです。
このガラス玉が蜻蛉(とんぼ)玉と呼ばれるようになったのは、細かな模様のついたとんぼ玉が「トンボの複眼」に似ていることから名づけられたとの由来があります。
ガラスの発明から間もないころのエジプトで発見されていて、日本でも古い遺跡から勾玉と小型のガラス玉が出土しています。
この美しいとんぼ玉は、現代に至ってもなお愛され続けています。
(出典:有限会社喜南鈴硝子(きなりがらす)→ホームページにりんくします)
「とんぼ玉」を初めて拝見します!
様々なデザインを施されたガラスアクセサリーの数々は、色とりどりのデザインが人気!ネックレスやイアリングの種類が豊富ですね!
何も知らない筆者は、第一印象は、あ!金平糖だ!
耳かきのアクセントにもなるんですね!
思い思いのアイデアから、様々な姿を見せるとんぼ玉。
素材となる色ガラス棒は、主に浅草橋の専門店か近隣で調達されていらっしゃるそうです。そして今でも技術向上のために師事を受けておられるそうです。
アトリエ兼とんぼ玉教室の室内は、まさに工芸アトリエの雰囲気でいっぱい!
この場で様々な発想から、色ガラスの芸術へと変貌を遂げていくのです!
色とりどりのガラス棒。この一本のガラス棒から、どんな作品を思い描きますか?
ガラス棒をバーナーで熔かしてとんぼ玉を制作します。好きなガラスの色を選んで、自分だけのオリジナルな「とんぼ玉」が制作できちゃうんです!
バーナーでガラスを温めていきます。
初めての方も丁寧に教えてくださいますよ!
手元は熱くなさそうですよね!
熔けたガラスをステンレス芯に巻きつけます。
丸く形が整ったら、模様をつけます。
模様を馴染ませて、
形が丸く整えば完成です!
とんぼ玉制作体験は、ガスバーナーを使って約15分位だそうです。林さんが補助してくださいますので、ご興味のある方はぜひ!
※とんぼ玉づくり体験について詳しい情報は、こちらからパンフレットへリンクしています。
オーナーの林さんは、とても気さくで爽やかな方でした。とんぼ玉への熱い想いは取材中もひしひしと感じられました。これからも、素敵な作品と共に、白井市内や県内の催事で紹介される事と思います。創って目で見て楽しめるアトリエでした。やっぱり芸術は楽しいなぁ!!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。