「しろい食育サポート店」特集
京懐石料理の美味しさを、地域の皆さんに食を楽しんでもらいたい
「地域の皆さんに支えられて、20年間続けてこられていると思っています。ご家族やお仲間同士との『とっておきのお店』と好意にしてくださるお客様も多くいらっしゃり、とてもくつろげるお店と喜んでくださいます。」
阿吽の呼吸ともいえる大将と女将さんのおもてなし。
大将が料理の世界に入ったのは、高校を卒業した18歳。京懐石京樽に入社し、22年間厳しい修行に励みました。この当時の料亭の従業員は13名で、皆が住み込みで働いていました。場所は日本橋・人形町で18歳から10年間京懐石を学びました。
住み込みは料亭の屋根裏のような部屋にカーテンだけで仕切られた部屋で、大将に与えられたのは2畳ほどの空間でした。30歳を前にして、自由が丘で初めて料理長として1年務め、その後銀座一丁目や人形町の店舗で料理長を経験されました。
銀座での料理長時代には要人の利用も多く、テレビ局などのメディアにも出演する事もあって「当時の皇室御結婚式の料理を完全再現して欲しい」と依頼を受け説明をしたことや、タレントさんと中国(北京や福建省、大連や景徳鎮他)などの海外へ赴き、現地の食材を使用した料理を紹介する番組で、現地の食材を利用してどんな和食をつくるのか、という企画にも携わったこともあったそうです。
「吉野家や日の出寿司、志乃多寿司の創業者も同門で、米国のセントラルキッチンの視察に行き勉強に行ったことも懐かしい思い出です。」
女将さんとの軽快なお話も楽しく、京懐石料理が楽しめるお店です。
店内の和を基調とした演出も、眼を楽しませてくれます。
「この地に移住するきっかけになったのは『幕張に京懐石料理店を出店するのでこの店舗を頼む』と言われ、バブル全盛期の時代に住宅を探すこととなり、お店近くにある現在の自宅に引越を決めました。」
「京懐石一筋で修行を続けていましたが、もっと料理の幅を広げたいと思い至り、40歳を過ぎて都内のホテルで料理長として7年務めました。その頃、妻の友人に料理を食べてみたいと言われ、休暇に自宅の6畳間にテーブルを設け、料理をお出しすることになりました。」
「当時は自宅で懐石料理を食べるという風潮もなかったので、その噂が口コミで広がり半年間予約で満席になるほどになりました。それが『季節料理 くつろぎ処 梅や』を開店するきっかけになりました。
テーブル席は畳敷きのボックス席。カウンターもあります。
音楽を奏でるかの如く、懐石料理を盛り付けられていきます。
懐石料理は眼でも楽しませてくれ、天下一品の味付けを堪能します。
程好い温かさの浅利のお吸い物は、何杯でも頂きたい一品です。
市場で毎日仕入れる鮮魚は大将のお眼鏡にかなった食材です。
ミニ会席(2,000円)。贅沢にならべられた作品を少しずつ頂くと、ご飯を頂くことを忘れてしまいます。
梅やは決まったメニューがありません。
長年の経験から仕入れで出会う四季折々の食材を選び、食材の持つおいしさを最大限に生かした料理が楽しめることが魅力の1つです。
ドリンク類も豊富で、ここにはありませんが、店名の「梅や」という焼酎も見逃せません。
撮影させて頂いたミニ会席献立(2,000円)のメニューは、書道の心得のある大将の作品
旬のものやその日の仕入れでメニューが変わるなんて、とってもワクワクしますね!
次回来店したときは、また違う料理が楽しめるのかな?この季節はどんなものが出てくるんだろう?
内容は市場で仕入れる食材次第。
釜めしで炊かれるご飯を堪能しますよ。
シニアの女性が食べやすいと絶賛した和牛ステーキ。食べてみたいですね。
くつろぎ処 季節料理 梅や(白井市食育サポート店ページにリンクします)
所在地: 白井市冨士114-43
電話番号: 090-7944-7937
営業時間: 11:30~21:00
定休日 :水曜
駐車場 :あり(2台)
しろい食育サポート店としての取り組み
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。