しろいの仕事人
オーム技研工業株式会社は、昭和49年創業以来中空金型成形の経験と技術を活かし、最先端自動化を進めブロー金型及び後ラインの仕上げ・加工を開発製造に取り組んでおられます。創業以来蓄積した技術をベースに、更に技術改新して社員と一丸となって、独自技術の探求し続けておられる滝沢社長を取材しました。
オーム技研工業株式会社 滝沢謙一社長
「2.5mや3mの大型金型設計を中心に対応し、あらゆる成形ニーズに対して技術向上はもちろん、データと製品には一切妥協のない整合性をもって、品質管理に徹底的にこだわっています。」と仰られていました。
先代で創業者でもある、滝沢光市氏が完成品会社に勤務された後、昭和49年1月オーム技研工業を船橋市薬園台で創業されました。創業以来、当時他社にはない自動化設備の導入を積極的に進められ、昭和59年白井工場(白井市河原子)を建設されました。ブロー成形製品(中空成形製品)と呼ばれる、一般的には化粧瓶やポリタンク、灯油缶、薬品化学容器・工業用容器、更には自動車スポイラー(空気の流れを堰き止めるようなものではなく、ボディ先端で発生する空気の渦の押さえ、空気抵抗と揚力を低減する働きをするもの)などの大小様々なプラスチック製品を作るための金型を加工しておられます。
これらのポリ瓶もどこかで必ず目にすることがあります。このような製品を形成するための金型を制作されています。
洗剤やシャンプーなどが入ったプラスチック製品は手に取った事がありますよね?そのプラスチック製品はオーム技研工業の技術が用いられているかもしれないのです。
小学生の皆さんが手にする楽器のケースも、つまりブロー成形製品(中空成形製品)と呼ばれるものなんです。
球場のスタンドにはプラスチック製の椅子ですね!
街で見かける案内標識も、プラスチック製ですね!これらの製品加工するための金型です。
パソコンで紡がれる成形金型は、設計図として工場に提出されます。
CAD(コンピューター支援設計)と呼ばれるソフトは、立体的に書かれます。
設計図ができると逆算をして、大きいものを小さくもできるそうです。
オーム技研工業株式会社では、自動車のガソリンタンクやスポイラー、仮設トイレなども手掛けておられるそうです。
滝沢社長自ら工場内を案内して下さいました。
制作中金型を前に、とても丁寧に説明して下さいました。
管から流し込んで形ができるのですね。金属は殆どが比較的軽いアルミ系なのだそうです。
大型加工機は、人が十分入れるほど高さがありました。このような加工機が何台も並んでいました。
お客様からのニーズに応えられるよう工場内は大型加工機で一杯!
加工される金型に厳しいチェックを。品質管理も徹底されていました。
この金属柱がどのような姿になるのでしょうね?
金属を加工するためにドリル歯も特殊なものを使用されるそうです。
設計部が導き出したデータを元に加工されるのですね。
作業される従業員さんにお声掛けされる滝沢社長も、何だか頼もしそうでした。
加工工程途中の自動車スポイラーも拝見できました。
オーム技研工業株式会社にはタイ国にも拠点を構え、タイ・インドネシア在日企業とのビジネスを展開されています。普段何気なく手に取り使っている、プラスチック製品は、この成形金型のデザインから始まっていて、便利な生活を支える事業展開される会社が白井市内にある事を初めて知りました。
千葉県の内陸工業団地で、一番大きな白井工業団地には、とても多くの企業が軒を連ねています。しかし、どのような会社があるのか知らない方々も多いと思います。今後も私たちの生活のほんの少し隣にある工業製品を世に送り出している企業を紹介できれば嬉しいです。
取材をさせて頂きました、オーム技研工業株式会社滝沢社長を初め、社員の皆さまへ、心より厚く御礼申し上げます。
オーム技研工業株式会社(ホームページにリンクしています)
Ohm Giken Industries Co.Ltd
【所在地】千葉県白井市河原子267-2(白井工業団地内)
【電話】047-491-4858
【FAX】047-492-0786
E-mail:shiroi@ohm-giken.co.jp
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。