イベント取材に行ってきました!
南山中学校卒業生にも知られていない「ビオトープ」を再生しようと、南山中生徒が立ち上がりました!
今から18年前の平成18年(2007年)7月頃、造成されたビオトープが放置され荒れ果てていました。持続可能な観点からの再生、そして今南山中生徒が考える「自然があることによって幸せになることは、(身体的・精神的・社会的に良好な状態を意味する)ウェルビーイングにつながる」ことになると、ビオトープ再生に乗り出しました。
生物の住処を壊さないように、ビオトープ再生計画が動き出しました。
ビオトープ再生の研究内容は、市内中学校5校、小学校9校が白井市文化会館なし坊ホールで発表する「スクールサミット」で発表されます。
外部からの侵入経路がない南山中ビオトープ。
先ずは全容を知ることから始まりました。
市職員さんの指導のもと、簡易的な水質試験も実施することにしました。
測定はpH値、COD値、硝酸性窒素等を測定しました。
南山中ビオトープ「水質試験結果(簡易測定)」
●外気温:35℃
●水温:31℃
●pH値:6.5
●COD(化学的酸素要求量):8(値が大きいほど水中の有機物が多いことを示し、水質汚濁の程度も大きくなる傾向がある)
●硝酸性窒素(No3):0.2mg/L
●亜硝酸性窒素(No2):0.005mg/L
南山中ビオトープ「造成:平成18年7月」
全景:令和6年(2024年)7月11日現在
正面内側:6.6m
正面外側:8.7m
脇外側:6.7m
脇内側水面:5.0m
どんな生物が生息しているのか、徐々に水面が表れています。
全国的に分布の少ない絶滅危惧種「ガシャモク」が自生している、とても貴重な環境が南山中にありました。
赤い矢印の先端が全国的に分布の少ない絶滅危惧種「ガシャモク」
水面全体的にガシャモク、ヨシ、ガマが生息しており、外部周辺にはチガヤ、ヘクソカズラ、ヨモギ、ギシギシ、ススキ、セイタカアワダチソウ、カニクサ、アズマネザサ、ヘビイチゴが確認できました。
みんなが積極的に手伝い、生物を守りながら外来生物(セイタカアワダチソウ)を除去、間引きしてガシャモクの光合成を促します。
南山中生の働きは頼もしくて大人顔負け!黙々と手伝っていました。
コガネグモは日本の多くの地域においてごく身近に見られる普通種であり、中でも目立つ種であることから、その存在はよく知られている。そのために古くから各地で様々な名前で呼ばれていたようである。特にジョロウグモとは混同されやすく、同じものとして呼ばれることも多かったらしい。両種の違いについては後述する。それ以外に、湯原はサンバソグモ(三番叟のこと?)、ヨコブリグモなどの異名を取り上げ、さらに子ども達が勝手に呼ぶ名としてチンダイグモ(鎮台グモ?)、ヘイタイグモ(兵隊グモ?)を取り上げている。
出典:ウィキペディア
市の担当者は「コガネグモも数が減っていることには違いなく、肉食であるコガネグモがビオトープで生き延びていたのは餌となる生き物が居たから(ビオトープに多様な生き物が居る一つの指標)と考えられます」とお話くださいました。
参加したみなさん:南山中生徒、八幡溜の会のみなさん、白井市環境課
●自然環境に触れられて楽しかったです!
●植物に触れられて楽しかったです。スクールサミットでもこの楽しさを伝えられるように頑張ります!
●暑かったですが、自然に触れられて楽しかったです。
●自然に触れるきっかけも今まで少なかったですが、ビオトープをつくっていて自然ってキレイだと思いました。
●自分が調べた植物もあり、知らなかった植物もあって楽しかったです。
●在来種「ガシャモク」を守り続けていきたいと思います。
神崎川を守るしろい八幡溜の会 寺園さん
「ガシャモクを守れるビオトープをつくるために、これからどうすればいいのか、南山中生徒のみなさんで考えてみてください。みなさんから出た提案を実現するために、お手伝いをさせていただきます。」
取材日:2024年7月24日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。