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小学校区単位のまちづくり

【独占取材】AIで生活が豊かになるデジタル体験授業~変わるモノ、変わらないモノ~

2023年2月24日、「AIで生活が豊かになるデジタル体験授業」が開催され、大山口中学校の生徒8名が受講しました。

この体験授業は「大山口小学校区まちづくり協議会」主催で実現しました。

 

白井市と包括連携協定を締結している株式会社プリマジェストのスタッフが講師となり、同協定を締結しているアデコ株式会社の企画により、AI(人工知能)コンテンツとの関わり方などについて、分かりやすく楽しく学んでいきました。

今回の主旨(一部抜粋)

白井市では少子化・高齢化の進展に伴う人口減少や社会経済環境の深刻化が心配される中「ときめきと みどりあふれる 快活都市」を実現するため、限りある資源で持続可能な活力あるまちづくりを進めていく必要がある、と掲げられています。

 

その実現には、社会全体の「システム」が「IT(インフォメーションテクノロジー)の進化」により「デジタル化」が加速される潮流を柔軟に捉えて、多様化する市民ニーズに対応し、地域の実情に応じた柔軟な施策展開を図られること、が重要と考えます。

 

「身近な社会システムのデジタル化」についてITや必要不可欠となったAI(人工知能)を交えて説明し「体験」や「遊び」を通して、興味を深めてもらうきっかけになれば、と考えています。

(出典:株式会社プリマジェスト配布資料)

主催者の大山口小学校まちづくり協議会 成田会長よりあいさつがありました。

「今は革命の時代かもしれません。AIがどこまで出来るのか理解した上で『自分は何ができるのか?』が、皆さんの仕事になるかもしれません。この講座が将来、皆さんの役立ってくれれば嬉しいです。」

AIで生活が豊かになるデジタル体験授業

1時間目:国語 ラノベ作家になろう(体験)

ひらめいたフレーズの続きから、AIに小説を創ってもらう

〔ゲーム:AIが書いたこの小説、ネタ元は何でしょう?〕

 

2時間目:音楽 ミュージシャンになろう(体験)

気持ちを言葉にして、AIに私の音楽を創ってもらおう

 

3時間目:美術 VTuberになろう(体験)

一枚の画像から、人が暮らすもう1つの世界が創られる

 

4時間目:道徳 AIと豊かな生活~変わるモノと変わらないモノ~

私たちはAIで作られる近未来社会でどう暮らしていくのか

デジタル体験会について要点説明がありました。

デジタルは、手順や計算方法に情報を入力して反応や答えに辿り着くことを解説されています。

1時間目:国語 ラノベ作家になろう(体験)

 

「AIのべりすと」というAI自動小説作成サービスを利用します。

「AIのべりすと」は、日本語で史上最大の73億/200億パラメータ&総1.5テラバイトのコーパスからフルスクラッチで訓練した小説AIです。お試しプロンプトから始めるか、好きな文章を入力して始めましょう。

ヒント:最低でも5~6行程度の文章を入力した方が思ったようなジャンルの文章が生成されます。

(出典:AIのべりすとホームページ

これらのサービスを利用したゲームを行いました。
まるで人間が創ったような文章や音楽をAIが生み出す事に、参加者は驚いていました。

2時間目:音楽 ミュージシャンになろう(体験)

 

自動作曲AIサービス「CREEVO(クリーボ)」を利用しました。

CREEVO(クリーボ)を使えば、入力した歌詞からオリジナルなメロディーを簡単に創れます。 利用者の評価を基にして、新しい自動作曲(作曲AI)モデルが生まれ続けます。 みんなで使えばどんどん高品質で新しい音楽が創作できるようになる、それがCREEVOの目指す世界です。

(出典:CREEVOホームページ

白井市 笠井市長を始め、山下副市長、井上教育長、市職員の皆さんも食い入るようにAIのスゴさを体験していました。

中学生の皆さんがAIを使って創った音楽や動画について、市職員の皆さんで審査しました。

3時間目:美術 VTuberになろう(体験)

 

動画生成ができるサービス「D-ID」を利用します。

D-IDのクリエイティブAIテクノロジーは、顔写真を高品質でフォトリアリスティックなビデオに変換します。ボタンをクリックするだけで、画像を音声やテキストと組み合わせて、
表現とスピーチを与えることができます。

(出典:D-IDホームページ

4時間目:道徳 AIと豊かな生活~変わるモノ、変わらないモノ~

瞬時に答えを導き出すAIですが、道徳の時間ではAIはあくまでツールであり、最終的な意思決定は我々人類が行う必要があることの重要性に着目して講義がありました。

1. パーソナリティ(人の個性や人柄)を大切にしていきましょう。

AIの進化は全ての人にとって便利なことだけではなく、受け入れられない時もなかにはあるはずです。人のために進化を遂げるAI、パーソナリティがより重要になっていきます。

 

2. リスクの理解してコントロールすることを大切にしていきましょう。

人が五感で認識することも、将来はAIがとって代わっていくかもしれません。社会で生活していく中で「何もしないことが安全」という気持ちはかえって危ないのかもしれません。

 

3. AIに対する「自動意思決定の禁止」が大切です。

人間中心の社会を維持するために必要不可欠なことは、人間だけが意思決定することです。日本国内にはまだ問題意識が希薄ですが、AIと共存する社会では一番大切なことです。

 

変わるモノ:社会が変わるので私たちの生活も革命的に変わります(勉強・仕事・生活)

変わらないモノ:人間中心の社会や生活が最優先であることを変えてはいけません。

 

(出典:株式会社プリマジェスト資料)

受講した中学生に感想をお聞きしました。

 

●AIについて知る事ができる良い授業だったなと思いました。

●音楽や作文ができるAIがある事を知ったので、他のAIソフトも使用してみたいと思いました。

●紹介された「AIのべりすと」は利用したことがありました。このソフトをもっと深く使用する方法を知れてよかったです。

●AIについて学べて、とても楽しい時間でした。

●知らなかったことも学べて、とても楽しかったです。

●音楽ソフトもあって、やっぱりAIは便利なんだなと感じました。

●AIについて何も知らなかったですが、今回学べてとても楽しかったです。

●AIでできることが知れて、とても良い機会だったと思います。

 

お答え頂いた皆さん、ありがとうございました。


謝意:「AIで生活が豊かになるデジタル体験授業」は中学生のみならず、参加していた職員の皆さん興味深く受講され、記者も講義内容に聞き入りました。無限といってもいい情報収集ができる人工知能の可能性は、大いに可能性を感じる技術で楽しい講義でした。また、お話にあった通り、あくまで我々人類が管理・運営することから逸れてはならない技術だと思います。人間が考える数分の間を超える瞬時の解答に、ただ驚くばかりでした。とても興味深く勉強になりました。取材を快諾いただいた大山口小学校区まちづくり協議会成田会長、大山口中学校関係者の皆様、株式会社プリマジェスト、アデコ株式会社関係者の皆さまに御礼を申し上げます。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。