白井市の事業を紹介します
白井駅前センターと公民センターなどで開催されたワークショップを取材しました。
2025年2月1日・8日・9日、しろいの戦略を考える地区別ワークショップが開催されました。白井駅前センター、公民センター 、西白井複合センター、桜台センター4ヵ所の様子を取材しました。
未来の笑顔を守るため しろいの戦略を考える地区別ワークショップを開催します!
白井市では、総合計画の策定および都市マスタープランの改定を進めています。
これまでに、アンケート調査やワークショップなどで皆さんからいただいた意見をもとに、まちづくりの指針である「基本構想(素案)」をとりまとめました。
基本構想(素案)に示す将来像や目指すまちの実現に向けた、具体的な取組アイディアについて話し合うワークショップを開催します。
出典:白井市役所ホームページ
テーマを4つに絞ったものの、実際の話し合いではあまりこだわらず自由に意見を出し合いました。
中でも特に盛り上がったのが「子育て」、特に通学の問題です。土日も仕事がある保護者にとって、子どもの送迎が大変だという声が多く上がりました。また「学校ごとの通学環境の格差」も指摘され、通学路の安全性やスクールゾーンの整備について議論が白熱しました。
さらに、地域の課題として「定年世代の増加による税収減」があり、それを補うために企業誘致が必要だという話も出ました。しかし、現状では桜台や富塚地区などで格差があるため、どう解決すべきかが課題です。例えば、地域ごとに役割を分けながら開発を進める方法や、商業施設周辺をうまく活用する案などが挙がりました。特に子育て世代にとって暮らしやすい「まちづくり」について、さまざまな意見が飛び交いました。
「若い世代の定住」と「地域の交流・サポートの仕組み」について話し合いました。
「若い世代の定住」
白井市が発展していくには、若い世代に住み続けてもらうことが大事だよね、という意見が出ました。でも、「支援センターに行きたいけどタイミングが合わない」「どこに相談すればいいかわからない」といった声もあり、そもそもアクセスしにくいのが問題だよね、という話になりました。
「地域の交流・サポートの仕組み」
そこで出たアイデアのひとつが「お試し入居」制度です。一定期間白井に住んでみて、気に入ったら定住してもらう仕組みがあればいいんじゃないか?という案が出ました。具体的には、空き家の活用や賃貸支援、地域のつながりを作るコミュニティづくり、行政との調整役を設けるなどが必要だよね、という話になりました。特に「コーディネーター役」が大事で、行政やまちづくり協議会が窓口になって、やりたいことがある人同士をつなげる仕組みがあれば、もっと活発な活動につながるのでは?という意見が出ました。
「移動手段の充実」「居場所・交流の場の確保」「企業誘致」「雇用の創出」という4つのテーマを掲げました。
「移動手段の充実」
一番伝えたいのは「交通の問題」です。これまでも話題に上がっていましたが、やっぱり地域の移動手段は大きな課題。「デマンド交通(予約制の乗合交通)」の導入は必要という話になりました。
「居場所・交流の場の確保」
もうひとつ大きな問題が「白井駅周辺の荒廃」です。いわゆる「ブロークンウィンドウ現象」で、壊れたものが放置されるとどんどん街の雰囲気も悪くなってしまうことをいいます。「このままじゃダメだ!何かしなきゃいけない。」でも、なぜ動きが鈍いのか?と考えると、市職員のマンパワーが足りていないのでは?という意見が出ました。
「雇用の創出」
市が主体になるのではなく、市民が主導する形のほうがいいんじゃないか、という意見があり実際、他の市民団体ではデマンド交通の取り組みが始まっているし、白井でも市がやるのを待つのではなく、市民が主体となって進める方がうまくいくんじゃないか、と思うようになりました。
とはいえ、市民だけでやろうとしても資金や制度の壁があるので、市がしっかり後押ししてくれる仕組みが必要です。もっと気軽に新しいアイデアを形にできる仕組みがあればいいな、という意見もありました。
「企業誘致」
IT企業に勤めていて社内で新規事業を公募し、良いアイデアには資金を提供して事業化を支援する仕組みがあります。同じように、白井でも予算をつけて試しに事業をスタートさせ、うまくいけば正式に展開する形を取れる場として「インキュベーションセンター(新規事業支援センター)」を設立したらいいんじゃないかという意見がありました。
ファシリテーターとは
様々な会議や話し合い等において、参加者の主体性を引き出し、全員が納得できるような(合意形成)会議を円滑に進めるために支援する技術(ファシリテーション)を用いて、会議を進行する人。
出典:白井市役所ホームページより抜粋
市民ファシリテーターさんの進行によって、参加者の発言を上手く引き出す重要な役目です。
今回が初ファシリテーターの方もいらっしゃいました。お疲れ様でした!
このエリアでたくさんのことを学び、いろんな人と出会いました。「しろい環境塾」や「第三小学校まちづくり協議会」の方々と話をしながら、地域の課題や可能性について意見を交換しました。
「環境保全と活用」
その中で特に話題になったのが、閉校した平塚分校の活用についてです。多くの人が「何かに活用できないか?」と考えていて、拠点として使うのはどうかという意見が出ました。ただ、改修には資金が必要なので、クラウドファンディングを活用するのもアリじゃないか?という案もありました。駐車場もあるので、うまく整備すれば十分機能しそうです。
「産業の振興」
「体験チケット」を作り、市内外の人に農業体験や歴史文化に触れてもらうのはどうか?というアイデアも出ました。例えば、梨狩りや収穫体験、高齢者の方が「説明員」として活躍する歴史ツアーなどが考えられます。これなら、高齢者の生きがいにもなり、地域の魅力発信にもつながりますよね。
さらに、ナッシー号のルートを活かして、「地域を巡る仕組み」を作るのも面白いかもしれません。降車した場所で「名人」が話をしてくれるスポットを作ったり、「語り部スポット」を設けたりすれば、ただの移動手段じゃなくて、観光ツールとしても活用できそうです。
そして、このエリアにはまだまだ知られていない魅力がたくさんあります。「金山落とし」を知らない人は多かったけど、「今井の桜」は知ってる人が多いです。つまり、もっと知られていない場所をPRする余地があるではないかと思います。そこで、以前作成した「宝物マップ」の4部作を活かし、ナッシー号のルートを「名所巡りのツール」として活用するのもアリじゃないか?という話になりました。
例えば、成田空港から東京へ向かう外国人旅行者が途中で降りて、ナッシー号でぐるっと巡り下手賀沼の景色を楽しんで、金山落としの桜が満開の時期ならさらに魅力的です。そんな「季節感を活かした名所案内」ができれば、より面白いエリアになるのでは?と盛り上がりました。
こうしたアイデアを地域のみんなで具体化できれば、このエリアの魅力をもっと引き出せると思います。
「居場所・交流の場の創出」「施設・インフラの対策」「情報発信」の3つをテーマに話し合いましたが、一番盛り上がったのは「居場所・交流の場の創出」でした。
テーブルにはいろんな団体の主催者の方がいて、共通の悩みが「情報発信がうまくいかない」「発信しても必要な人に届かない」ことです。そこで、「各団体でホームページを作る勉強会を開いたことある?」という話になりました。
「情報発信」
そこで出たアイデアが「若い世代に先生になってもらう」という計画です。高校生など若い子たちは情報発信が得意だから、TikTokやInstagramを使って発信する企画を作ればいいんじゃないか?という意見が出ました。若者が市の活動に関わる機会が増え、情報発信に悩んでいる人が助かります。そこで世代間交流が生まれると、一石三鳥になるのでは?という話になりました。
「居場所・交流の場の創出」
高齢者が「今日やることがない」とならずに、気軽に集まれる場所があればいいよね、という意見が出ました。昔の子どもたちは寄り道しながら帰っていたけど、今は親が仕事をしている間、預かってもらうのが当たり前になっています。そういう中で、地域の人と子どもたちが自然に交流できる場があれば、地域のつながりも生まれるんじゃないか、と考えました。
世代間交流を通じて、若い世代も白井市の取り組みを知り、小さな子どもたちにも伝わるような仕組みを、市や地域みんなで一緒に考えて作っていけたらいいなと思いました。
「若い世代や子育て世代の支援」「環境の保全」「交通手段の充実」について話し合いました。話がどんどん広がったので、整理しながら紹介します。
市内でも子どもの遊ぶ場所が減っていて「昔みたいに学校で自由に遊べなくなった」「車が増えて危ない場所が多い」という意見がありました。共働き世帯も増えて、地域全体で子どもを見守る仕組みが必要だという意見で「見守り隊を作る」「学校以外にも安心して遊べる場所を作る」などのアイデアが出ました。行政の子育て支援にも期待が集まっています。
市内にも外国人移住者が増えていますが、文化の違いや言葉の壁があって、地域のルールが伝わりにくいことがあります。「ゴミの捨て方が違う」「学校のプリントが読めない」など、困っている人も多いことがあります。「優しく教え合える仕組みが必要だよね!」という話題になりました。「子どもが急に熱を出したとき、どこの病院に行けばいいのか分からない」という悩みがありました。市内に病院はあるけど、「外部の先生が来る曜日しか診療できない」とか、スケジュールが合わないことも多いです。「今日診てもらえる病院はどこ?」が分かるサイトがあると便利だよねという意見が出ました。行政でも企業でも、こういう情報発信をやってくれると助かります。
梨農家の方から、「農業の後継者がいなくて困っている」という話も出ました。「市民農園」や「体験農園」を活用して、少しでも若い人に農業に興味を持ってもらえたらいいよね、というアイデアが出ました。さらに「もっとコミュニティバスを充実させるべき!」とか「デマンド交通(予約制の乗り合い交通)を増やしたほうがいいんじゃない?」って意見もありました。また、高齢の方の「買い物が大変」という声もあり、買い物代行サービスやネット注文のお手伝い、買い物支援バスの運行などの方法があるんじゃないか?という話になりました。移動が難しい人のために、商品を届けてもらう仕組みや、一緒に買い物に行ける仕組みがあれば、暮らしやすくなるよね!って盛り上がりました。
「移動手段の充実」「100年時代の福祉」「若い世代への支援」の3つをテーマに話し合いました。
「移動手段の充実」
高齢化が進む中で、「自由に外出できる環境が大事だよね」という意見が出ました。病院に行きたくても行けない人がいるし、バスの路線も減っていて移動が大変です。「若者が東京に出ても、地元に帰ってきやすい移動手段があるといいよね!」という声もありました。そこで、「住民主体で何かできないか?」と考える流れになりました。
「100年時代の福祉」
「災害が起きたとき、高齢者は逃げるのが難しい」「隣の家がどうなったか分からない」といった問題も挙がりました。コミュニティが弱くなると助け合いができないから、「町内会やまちづくり協議会を活用して防災意識を高めることが大切」という意見が出ました。防災活動を通じて地域のつながりができれば、「病院への送迎」や「困ったときの支え合い」にもつながるんじゃないか、という話になりました。
「若い世代への支援」
白井市といえば「梨」ですが、高齢化で農家が減ってきているのが課題です。梨の木は背が低いので、若い世代には作業が大変なことや、後継者不足が原因になっています。そこで「ボランティア活動を増やすのはどう?」という意見が出ました。
たとえば、受粉作業もかなり大変なので、市内の高校生・大学生・小学生が勉強の一環としてお手伝いをしてもらったり、ゴミ拾いなどの清掃活動を通じて農家との関わりを増やすことをすれば、若い世代が農業に興味を持ちやすくなるし、梨農家を支えることにもつながるのでは?というアイデアが出ました。
「梨の栽培って、もっと新しい取り組みができるんじゃない?」という話になりました。たとえば、青森県のりんごとは栽培時期が違うから、技術交換をすれば、新しい品種の梨が生まれる可能性もあるかもしれません。さらに、梨の栽培にAIを活用すれば、青森と協力しながらお互いをPRできる関係が作れるのでは?というアイデアも出ました。
「まちづくり」についても意見がまとまりました。自治体の運営は行政主導の縦のつながりだけじゃなく、住民同士の横のつながりも大事だと思います。「地域の人たちが主体となって協力し合える環境を作ることが、これからのまちづくりには欠かせないよね!」という結論になりました。
移動手段の充実
白井市は車がないと移動が大変です。でも高齢者や障がいのある方は運転できないし、移動手段の確保が課題になっていると思います。「バスやタクシーを増やせば?」を考えてみましたが、運転手不足やコストの問題で現実的には難しいという意見がありました。そこで出たアイデアが市民主体の移動手段で「グリーンスローモビリティ」という低速の電動車両を使って、地域の人がボランティアで運転する仕組みを作るのはどうか、という意見がでました。特に高齢者同士が運転を担えば、移動手段の確保だけじゃなく、交流の場にもなるという意見です。ただ、市民だけで運営するのは大変なので市が車両を用意して、運営は住民が担う「上下分離方式」がいいんじゃないかという意見もあがりました。
地域のコミュニティ活性化
もう1つのアイデアは 既存の送迎バスの活用です。病院や企業の送迎バスのルートを拡大して、市が補助金を出せば、もっと便利になるかもしれません。居場所・交流の場の確保、移動手段とセットで考えて「気軽に集まれる場所があったらいいよね」という声が多数ありました。移動手段を整えたうえで、みんなが自然と集まれる場を作れば、地域のコミュニティが活性化するんじゃない?という意見が出ました。
企業誘致と雇用創出では、市の発展には税収の確保が大事です。税収が減ると行政サービスが縮小して市の魅力が下がり人口が減るという負のループに陥ります。「企業誘致が必要だけど、新しく企業が入る土地が少ない!」という課題もあるし、住民の反対で計画が進まないことも考える必要があります。企業と住民が意見を交換できるワークショップを開いて、ニーズをすり合わせる場を作るのはどうか?というアイデアが出ました。さらに、市街化調整区域の規制緩和を進めるのも一つの方法じゃないか?という意見もありました。工業団地へのアクセスが悪いのも課題だから、道路整備を進めるのも重要という話題になりました。
「若い世代や子育て世代が集まる魅力的なまちにするには?」が一番盛り上がったテーマでした。文化会館の活用と産業振興についてたくさん意見が出ました。「白井市文化会館をもっと使いやすくしたら人が集まるんじゃない?」という意見があり、色々なアイデアが出ました。市民の意見をもっと聞くためにワークショップを開いて、みんなが求める施設にしようという意見がでました。例えばカラオケ、ミーティングスペース、喫茶店がほしいという意見がありました。その他Eスポーツやパークスポーツの設備を充実させたら、若い人も来やすくなると思います。
産業振興で「市としてもっと稼ぐ力をつける」ことを考え、産業をどう活性化するか話し合いました。市でデータセンターを誘致するなら、本社機能も一緒に移動してもらえば雇用が増えるし、働く人も白井市に住んでくれるかもしれません。工業団地のインフラ整備を進めて「職・住接近」を実現して地元で働ける環境を作るのが大事だと思います。
インフラ整備と住環境の移動手段についても意見が出ましたが「今住んでる地域をもっと住みやすくするのが先ではないか」という意見がありました。
空き家をリフォームして、子育て世代が住みやすいまちにして自転車レーンを整備しまちの緑を活かして、住民にもっと知ってもらう取り組みも必要という意見がありました。「若い世代が集まれる場がもっと必要!」と考え、市民大学をもっと活用することを進めて、市の活動を発表する場を作るってはどうかという意見がありました。青空の下で相談できるスペースがあったらいいかもしれません。
【最後に】
各地区の参加者の皆さんのご意見を伺うといつも想う事があります。それは白井市を本当に良いまちにしたい、魅力を引き出したいという想いです。
「しろいの戦略を考えよう!ワークショップ」では全体を通じて、行政主導のまちづくりだけでなく、住民同士が主体となり協力し合う「横のつながり」の大切さが改めて浮き彫りになりました。交通整備や福祉施策、子育て、農業、文化、産業振興など、多岐にわたる課題がある中で、それぞれのアイデアが相互に官民共同により結びつくことで、より魅力的なまちづくりが実現できる可能性を感じました。
今後は誰が、これらの意見を具体的なアクションにつなげ、実現に向けた取り組みを進めていくことが重要だと強く実感しました。
「しろいの戦略を考えよう!ワークショップ」、とっても勉強になりました。取材させていただいた皆さまありがとうございました。
取材日:2025年2月1日、8日、9日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。