株式会社インターネットイニシアティブ様と連携協定を締結させていただき、誠にありがとうございます。白井市内には貴社のデータセンターがあり、そのご縁から農業振興の一環としてスマート農業実証実験を行っていただきました。

日本では今、人口減少が大きな課題になっており、さまざまな分野で担い手不足が深刻化しています。農業現場も例外ではなく、担い手が不足する中で効率的に農業を進めるには、アナログ業務をデジタル化するIT技術や、大量のデータを解析して自律的に判断するAI、さらにはロボットを活用するスマート農業の推進がますます重要だと考えています。その一環として、今回の実証実験を実施させていただけたこと、大変ありがたく思っています。

また、教育現場でも担い手不足が深刻な状況です。これからの社会は、ITやAIを活用した仕組みがさらに広がり、加速していくと考えています。そのため、子ども達が小さい頃から先端技術に触れる機会をつくり、これらの技術をどのように活用できるのかを学ぶことが重要だと思っています。こうした取り組みを通じて、次世代を担う人材の育成につなげたいと願っています。

さらに、地域活動を支える住民のことを考えると、高齢化が進む中で、地域活動への関心が薄い人が増えている現状も課題です。ITやAIを活用して地域活動を効率化することも、これからの社会には必要だと考えています。特に若い世代はこうした技術やデバイスに親しみがありますので、こういった世代の力を活かし、新たな事業展開ができれば地域の活性化につながるのではないかと思っています。

もちろん、行政内部においても業務の効率化を進めていく必要があります。白井市でもDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進に取り組んでいますが、貴社の持つ豊富な知見や技術をお借りして、市民サービスの向上や技術力の強化を目指していければと考えています。

このような取り組みを通じて、住民サービスをより良いものにし、最終的には住民の幸福度を向上させることを目指したいと思っています。

本日は、本当にありがとうございました。

株式会社インターネットイニシアティブのデータセンターを白井市に建設してから、約7年が経ちました。

この白井市と印西市にまたがる広大な千葉ニュータウン地域は、国内のIT産業にとって重要な拠点です。当社もその一翼を担う形で、この地域にデータセンターを構えさせていただいています。

「データセンター」と聞くと、サイバー空間や実体のない世界をイメージされるかもしれませんが、このデータセンターが白井市にあるということは、実体のない空間と物理的な空間が交わる接点がこの地にある、ということでもあります。

今回、スマート農業の実証実験を一緒に進めさせていただきました。また、市内の小中学校の皆さんが施設見学に来てくださったことも非常に嬉しく思っています。普段、目にする機会が少ない「サイバー空間」の基盤となるデータセンターがどのように使われているのかをご理解いただけたことで、白井市が目指している住民活動への参加や住民サービスの向上に向けて、DX（デジタルトランスフォーメーション）を通じて新たな可能性が広がっていくことを期待しています。

当社のデータセンターが白井市にあるという強みを活かしながら、様々なサービスやノウハウをご提供し、「新しいこと」を一緒に進めていきたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。