白井市の事業を紹介します
2022年6月22日、南山中学校でオポッサム研究グループ(千葉大学・芝浦工業大学・国立環境研究所)協力のもと、特別授業「しろい脱炭素・未来ワークショップ」が開催されました。
この授業は南山中の2年生5クラスに対して行われ、各クラスと市長などがいる多目的室6つの教室が、Zoom(オンライン会議)で常時繋いで行われました。
OPoSSuM オポッサムとは
多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保(Open Project on Stock Sustainability Management : OPoSSuM オポッサム)といいます。科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域に26年度に採択されました。
【代表責任者】
千葉大学大学院人文社会科学研究科教授 倉阪秀史【実施機関】
千葉大学、芝浦工業大学、国立環境研究所(出典:オポッサム研究グループホームページ)
オポッサム研究グループ(千葉大学・芝浦工業大学・国立環境研究所)のエキスパート講師陣の皆様と、学生の皆様 ※撮影時のみマスクを外して頂きました。
●白井市では、2015年以降は、死亡数が出生数を上回る「自然減」の状態となっています。
●白井市で近年、転入数と転出数の差はわずかとなっています。
【産業】
●2015年に比較して2050年には、人口は9.9%減になる見込みですが、働く人数は21.8%減になる見込みです。
●白井市の2050年までの就業者予測:働く人の総数の減少(21.8%減)以上に減っていく主要産業
・農業 76.4%減
・建設業 44.8%減
・製造業 40.7%減
・卸売業・小売業 34.8%減
●働く人の総数の減少(21.8%減)よりは減らない産業
・宿泊業・飲食サービス業 14.3%減
●働く人がほとんど減らない主要産業
・医療・福祉 4.6%減
●働く人が増える主要産業
・教育学習支援業 10.2%増
・公務 211.1%増
(出典:しろい脱炭素・未来ワークショップ資料一部抜粋)
作業はグループワークで行い、2050年の白井市への課題と提案を書き出しました。
白井市が抱える問題や気候変動について、しろい未来市長(南山中生)たちはどこに課題を見つけ、そして提言とするのでしょうか。
白井市の未来カルテ(このまま何もしなければ、どのような2050年になるか)の説明を受けた後、温暖化のメカニズム・影響・対策について受講しました。白井市で、2050年にカーボンニュートラルが達成できるかを、生徒たちのパソコンで「カーボンニュートラルシミュレータ」で確認しました。
2050年のさまざまな課題を読み取り、「白井カーボンニュートラルシミュレータ」などを活用して「どんな白井になっていて欲しいか」、そのためには、2022年の現在にどんな対策をとれば良かったのかグループで考えて、直接、市長や教育長に提言する特別授業です。
2050年6月22日
あなたは「しろい未来市長」に就任しました。
おめでとうございます!
でも……未来には、
いろいろな課題が山積みになっていました。
温暖化のメカニズム・影響・対策について受講しました。
みんなで考え、みんなで課題を見つけ、白井の為に作った未来提言。私たちがやらなきゃ、だれがやる!!
各グループ内で出された沢山のアイデアは・・・、
1: 付箋で書き出します。
2: 模造紙上で分類します。
3: 他のグループからいいねシールを集めることで評価されます。
グループとしての提言内容を固めていきます。
提言はグループごとに市長や教育長、市議会議員の方々を前にして行われ、もちろん緊張も見えましたが、みなさんしっかり発表をしていました。
メモした発表内容をすべて訴えたいと、真剣な面持ちで発表しています。
自分たちの体系立てた提言について、模造紙を確認しながら発表します。
イラストも描くなど見てもらえる工夫も考えて発表していました。
体系立て方も上手くできていました。参考になります!
●従事者が減ると予想されている農業や、介護にAIやロボットを活用する
●若い人に来てもらえる街にできるよう、娯楽施設や商業施設の誘致
●情報発信の充実のアイデア
●温暖化に対する熱中症対策や太陽光発電の活用
●ゴミの減量施策に関すること
等々多岐にわたる提言もありました。真っ直ぐな眼で未来を考える提言には、我々大人も納得する事柄ばかりで、堂々と発表する姿はとても頼もしく見えました。
笠井市長は発表の後、しろい未来市長へ敬意を持ったコメントをされていました。
笠井市長は「しろい未来市長」の提言に、未来を託し、一言一句期待を込め丁寧に答えておられました。
さすが中学生、市長がTilTokを始めるなどにたくさんのいいね!」を集めていました。楽しみにしています!(笑)
この記事を2050年の「しろい未来市長」へ捧げます。
謝意:生徒の皆さんはごく当たり前のようにプレゼンしていて、もう日常なんでしょうね。私はびっくりしました。今回取材させて頂き、南山中学校生徒の皆さんは未来の白井市を担う逸材だと感じました。未来を託すために、2050年まであと28年。今の我々大人が、この貴重な逸材たちに託せる「まちづくり」をしていかなければならないと感じました。取材させて頂きました、オポッサム研究グループ(千葉大学・芝浦工業大学・国立環境研究所)の皆様、学生の皆様、市立南山中学校の皆様に改めて御礼申し上げます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。