まちの話題
代表作「雲」の石碑が2024年6月9日に建立され、除幕式が行われました。
小川瓦木(おがわ がぼく)氏は白井村今井(現:白井市今井)出身で、20世紀の現代書の確立と発展に大きく貢献した人物です。世界的に評価される数多くの作品を残しました。
『小川瓦木「雲」石碑除幕式』には主催者7名、来賓45名計52名の皆さんが集いました。
【主催】一煌会(いっこうかい)
【会長】小川 艸岑(おがわ そうしん)氏
【後援】産経新聞社、産経国際書会
【協力】白井市、白井市教育委員会、成田山書道美術館、東洋書芸院、書研社
「雲よ!大空へ、」
「舞い上がれ」
除幕の掛け声は、司会者の「雲よ!大空へ、」の後に、
全員で声高らかに「舞い上がれ!」
今日は皆さまにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。6月ですので雨を心配しておりましたが、瓦木は晴れ男でしたので、大切なイベントの時には必ずといっていいほど良いお天気にしてくれました。
そして白井市長様を始め白井市関係者の皆さまお力添えのもと、この石碑が完成いたしましたこと大変嬉しく思います。また、この石碑が白井市の皆さんを末長く見守って下さることを願っております。今日は本当にありがとうございました。
小川艸岑氏は、小川瓦木氏の三女でいらっしゃいます。
白井市 笠井市長
笠井市長からは「私もこの石碑の基になった原作『雲』を見たとき、広い大空にあって自由にその姿を変化させる“雲”を思い浮かべました。瓦木先生は常識にとらわれず、常に書の新しい形にチャレンジを続けられたとお聞きしております。今後この石碑を見た多くの方々が瓦木先生のように、自分がチャレンジしていることに対し創造性やイメージを広げ、新たなアイデアを出していけるのではないかと感じております」と挨拶がありました。
小川艸岑氏から目録を手渡され、笠井市長からは感謝状が手渡されました。
白井市文化センター中庭には、八重紅枝垂桜が平成14年9月12日に植樹されていることをご存知でしょうか。(故)小川瓦木氏のご家族から寄贈を受けたもので、名は「姫白井」。(故)小川瓦木氏が命名し、その由来が記された石碑で、桜のそばに立っています。
除幕式の後、会場を移動し、小川瓦木氏在りし日の姿を収めたDVD「字かきやろ~小川瓦木の世界~」の鑑賞会が催されました。
産経国際書会会長代行 伊藤 富博 氏より挨拶がありました。
成田山書道美術館 学芸係長 山﨑 亮氏より挨拶がありました。
在りし日の小川瓦木氏を懐かしそうにご覧になっていました。
小川瓦木氏の石碑「雲」と小川艸岑氏。撮影に快諾いただきました事、謹んで御礼申し上げます。
取材日:2024年6月9日
【展示期間】
2024年6月1日~2025年3月16日
【概要】
「雲」をモチーフにした作品に焦点を当てて展示しています。
【展示作品】
「行雲流水」「雲」「雲無心」「雲」「雲紅」ほか
※出典:白井市郷土資料館ホームページ
ぜひお出かけください。
【最後に】DVD上映会で拝見した小川瓦木氏の自由さと力強さの表現に、書とはこのように独創性と個性が現れ伝わるものかと、正に「目から鱗」とはこの事でした。一時として同じ形をなさない「雲」を、龍が天に昇るか如く自由に伸び伸びと個を表す書を拝し、個々の表現をためらうことはもったいないと思えてなりませんでした。取材をさせていただき、心から感謝申し上げます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。