まちの話題
将来世界へ羽ばたく南山中学生が、ガーナ共和国について学びました。
2023年11月21日、ガーナ共和国特命全権大使ジェネヴィーヴ・エドゥナ・アパルゥ閣下が、クリストファー・ガバ参事官(文化教育担当)と共に白井市立南山中学校を訪問し、生徒たちに向けて講演を行いました。
ガーナ共和国(Republic of Ghana)
一般事情
1 面積:238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)2 人口:約3,283万人(2021年:世銀)
3 首都:アクラ (Accra)
4 民族:アカン、ガ、エベ、ダゴンバ、マンプルシ他
5 言語:英語(公用語)、各民族語
6 宗教:国民の約70%がキリスト教徒、イスラム教約17%、その他伝統的宗教等
7 国祭日:3月6日(独立記念日)
※出典:外務省ホームページ
ジェネヴィーヴ・エドゥナ・アパルゥ閣下が登壇される際には、伝統文化交流会筝遊会(代表者:赤木静香さん)の指導のもと、南山中学校生徒が、ガーナ共和国国歌「神よ祖国ガーナを祝福し給え(God Bless Our Homeland Ghana)」を箏で演奏して出迎えました。
2022年3月よりガーナ共和国特命全権大使を務めておられます。今回は、これまでの活動を交え、ガーナ共和国と日本の交流などを説明されました。
外交官としての仕事や活動についてもお話があり、ガーナ共和国と日本との友好関係をより良く中立に進めることは、たくさんある仕事の中で、大きな仕事の「ひとつ」なのだそうです。
【ガーナの郷土料理】
スパイスの効いた料理が多いそうです。「ガーナ共和国でレストランに行った時には、スパイスが効いているので忘れないように」とアドバイスがありました!( ´∀` )
【ガーナの伝統工芸品】
「ケンテ(Kente)」というガーナの伝統的手織物。お祭りのときや、偉い人たちがケンテでできた伝統衣装をまとってパレードしたりもします。
Q:ガーナ共和国の子ども達はどのような勉強をしていますか?
みなさんと同じように、数学・英語・理科・地理などを学んでいます。各国の文化を学び知識を持つことは、日本のみなさんと同じです。日本の中学生との違いといえばフランス語を学んでいます。それは、ガーナ共和国を囲む国々がフランスの海外領土でありますので、子どもの頃から勉強しています。
Q:ガーナ共和国では教育を学ぶ上でのギャップ(格差)などはありますか?
教育はガーナの子ども達にとって、最も重要な課題です。基本的なことで一番大変な問題点は、給食を食べられない格差があるということです。ガーナの全ての子ども達に一日に一回でも給食が提供できるようにと、国から無料で提供できるように取り組んでいます。
Q:日本とガーナ共和国との類似点はどこですか?
私が一番似ているなと思ったところは、日本のみなさんも食事の際にみそ汁の入ったお椀を持ってすすって飲みますね。他国ではみることのないテーブルマナーで、ガーナでもスープをすすって飲む風習がありますのでとても驚きました。
南山中学校廣田校長に講演会開催の経緯についてお聞きしました。
「昨年海外での活動について勉強する機会があった折に、最近ではユニセフ募金をする取り組みがあり、もっと調べてみたいという気持ちを生徒たちから聞きました。
また校長面接をしていますと『将来海外で働きたい』『語学を使って仕事に就きたい』という生徒が多く、反響が多かったことがありました。海外を経験するような機会はなかなか難しいと思っていたのがきっかけです。
お琴の指導にいつも本校の2年生が教えていただいている筝遊会の赤井先生にご相談いたしましたところ、ガーナ大使館に知り合いがおられるとお聞きしてご紹介いただき、お願いしてみたらガーナ大使館の方から快諾いただき、講演会が実現できました。」とお話くださいました。
廣田校長、ありがとうございました。
【最後に】質問の時間に生徒さんからの質問がいくつかあり、数名の生徒さんは直接流暢な英語で質問している姿には、将来海外で仕事をしたい、語学を活かした職業についきたいという「夢」を着実に実現しようとしているんだなと頼もしく思えました。中学生時代から国を代表する方々と、同じ時間を共有できる環境は羨ましい限りです。近将来、南山中学校生徒のみなさんが、世界へ羽ばたき活躍する姿が楽しみでなりません。この講演会を実現された、南山中学校関係者の皆さま、そして筝遊会赤木静香先生に心より敬意を表します。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。