まちの話題
抽水植物群落の生態系に及ぼす影響に懸念
NPO法人しろい環境塾(渡邉康夫理事長)で「下手賀沼生きもの親子観察会」取材の際に教えて頂きました。外来生物法で特定外来生物に1次指定されている「ナガエツルノゲイトウ」が下手賀沼域の侵入しており、抽水植物群落に生息する生物の生態に及ぼす影響が心配されています。
和名:ナガエツルノゲイトウ、ミズツルノゲイトウ「撮影日:2021年7月24日」
水面の写真中央から手前にかけてみえている植物です。
分類群:維管束植物 双子葉・離弁花類 ヒユ科(Amaranthaceae, Caryophyllales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名:Alternanthera philoxeroides
英名等:Alligatorweed
自然分布:南米
形態:多年生。茎は長さ0.5~1m、中空で太さ4mmに達する。基部は横に這いながら枝分かれし発根。葉は対生、無柄または1~6mmの短柄を持ち、倒卵形~倒広披針形、長さ2.5~5cm、幅0.7~2cm、細かい鋸歯を持つ。花は白色~灰白色。球状で12~16mm、1~4cmの柄があり、1~2個の花序が葉の腋につく。
生息環境:水路、河川、湿地等
温度選好性:温帯~亜熱帯
繁殖生態:繁殖期:4~10月に開花。茎切片から栄養繁殖可能。
生態的特性:水草であるが、乾燥に非常に強い。影響:在来植物との競合、船の運航の阻害など
影響を受ける在来生物:在来の水生植物「出典:国立環境研究所ホームページ」
侵攻が目覚ましく、駆除するなどの対策を必要としています。
周辺に大小の「ナガエツルノゲイトウ」の侵食を素人目にも見て取れます。
外来生物法で特定外来生物に1次指定されている「ナガエツルノゲイトウ」の下手賀沼域侵入は、近隣河川施設の取水口をふさぎ、さらには周辺抽水植物群落に生息する生物の生態に及ぼす影響があります。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。