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まちの話題

社会福祉協議会(社協)の生活支援~中小企業は何ができる?~

地域の困りごとを事業化してみよう!

2026年6月17日、千葉県中小企業起業家同友会白井支部の例会が開催されました。白井市社会福祉協議会の職員さんを講師に迎え、「社協の活動」と「企業が地域にできること」をテーマに講演とグループワークが行われました。

中小企業起業家同友会白井支部と社協の皆さん

意見交換会は今回で4回目。これまでの積み重ねもあり、より率直な意見交換が行われる場となりました。

社会福祉法人白井市社会福祉協議会(社協)とは

社会福祉協議会の使命

 

地域福祉を推進する中核的な団体として、誰もが安心して暮らすことができる福祉のまちづくりを推進することを使命としています。

白井市社会福祉協議会の経営理念

 

この使命を達成するために、以下の経営理念に基づき事業を展開します。

 

1. 住民参加・協働による福祉社会の実現をめざします
地域住民、町会・自治会、民生委員・児童委員、社会福祉施設、ボランティア及び市民活動団体や福祉サービスを提供する事業者など、地域のあらゆる団体・組織の相互理解と協働によって、市民参加型の福祉社会を実現することです。

 

2. 地域における利用者本位の福祉サービスの実現をめざします
地域において、誰もが地域社会の一員として尊厳を持った生活を継続できるための自立支援や利用者本位の福祉サービスを実現することです。

 

3. 地域に根ざした総合的な支援体制の実現をめざします
地域の福祉ニーズに対して、多様な公私の福祉サービスや福祉活動 (インフォーマルなサービス活動を含む) と保険、医療、教育、住宅、就労など生活関連分野の活動と連携し、身近な地域で総合的かつ効果的に展開される支援体制を整備することです。

 

4. 地域の福祉ニーズに基づく先駆的な取り組みにたゆみなく挑戦します
制度の谷間にある福祉課題や低所得者、社会的支援を要する人々への対応に重きを置き、常に事業展開を通じて地域の福祉課題をとらえ直し、地域住民やあらゆる団体・組織に働きかけ、新たな福祉サービスや活動プログラムの開発にたゆみなく挑戦することです。 ※《市区町村社協経営指針》に基づきます。

 

出典:社会福祉法人白井市社会福祉協議会ホームページ

一般社団法人千葉県中小企業起業家同友会 6月例会

「社協=市役所」ではない

 

講演の冒頭で紹介されたのは、社会福祉協議会の役割です。社協は全国すべての市区町村に設置されている組織ですが、福祉センターや市役所内に事務所を構えていることも多く、「市役所の一部署」と思われることが少なくありません。

 

しかし実際には、社会福祉法に基づいて設置された地域福祉を推進する民間の福祉団体であり、地域住民や福祉関係者、ボランティア、各種団体などによって支えられています。白井市社会福祉協議会も、市役所とは異なる立場から地域福祉の推進を担っています。

地域の課題は身近なところに

少子高齢化や核家族化、一人暮らし高齢者の増加、地域のつながりの希薄化など、地域にはさまざまな課題があります。普段仕事をしている中では見えにくい課題ですが、社協はこうした困りごとに寄り添いながら、地域住民やボランティア、各種団体と連携して活動しています。社協では「地域住民」という言葉の中に、地域で暮らす人だけでなく、地域で働く人や企業も含めて考えていることが紹介されました。

白井市社協が行っている事業

白井市社会福祉協議会では、多岐にわたる事業が行われています。

 

地域福祉推進事業
・ボランティアセンター運営
・ファミリーサポート事業
・家事援助サービス
・災害ボランティア体制づくり

 

個別生活支援事業
・成年後見事業
・日常生活自立支援事業
・生活福祉資金貸付
・フードサポート事業

 

白井市福祉センター
・高齢者の健康づくり
・サークル活動支援

・各種講座や交流事業

 

就労継続支援B型事業所「みのり」
・障がいのある方の就労支援
・日中活動の場の提供
・地域イベントへの参加

 

さらに、市内各小学校区には地区社会福祉協議会(地区社協)があり、子ども向け事業や高齢者サロンなど地域密着の活動が展開されています。

企業による地域貢献の事例

講演では、市内外企業による実際の取り組みも紹介されました。

 

【車いすの寄贈】
物流企業から車いすが寄贈され、地域福祉活動に活用されています。

 

【食品提供】
ライオンズクラブや農家などから提供された食料品や梨が、生活に困っている方への支援に役立てられています。

 

【車両の寄贈】
県内団体から軽自動車の提供を受け、福祉活動に活用されています。

 

【イベント協賛】

地域イベントの景品提供や協賛なども社会貢献の一例として紹介されました。

 

【募金活動への協力】
店舗前を募金会場として提供する企業もあり、赤い羽根共同募金活動を支えています。

企業にとってのCSRとは

講演ではCSR(企業の社会的責任)についても触れられました。CSRは単なる寄付活動ではなく、

 

・法令順守
・労働環境の整備
・環境への配慮
・地域との共生 を含めた企業活動全体を指します。

 

「地域が元気になれば企業も元気になる」という考え方のもと、地域と企業が互いに支え合う“Win-Win”の関係づくりが重要だと説明されました。

講演後はグループごとに意見交換が行われました。

「企業としてどのような協力ができるのか」
「社協に期待することは何か」 について意見交換が行われました。

 

地域課題の解決は、行政や福祉関係者だけが担うものではありません。地域で事業を営む企業も、地域を支える大切な存在です。今回の勉強会は、社協の活動を知るとともに、地域と企業の新たなつながりを考える機会となりました。

社会福祉協議会の活動を知ることは、地域の現状を知ることでもあります。そして事業者にできることは、寄付や協賛だけではありません。

 

人材、場所、知識、ネットワーク、商品、サービス。それぞれの企業が持つ強みを地域につなげることが、これからの地域づくりにつながっていきます。今回の学びと対話が、白井の未来を支える新たな一歩となりそうです。

取材日:2026年6月17日

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。