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白井の歳時記

大晦日、平塚にある延命寺で除夜の鐘が鳴り響きました。

白井市平塚の延命寺は里山風景の中にある由緒あるお寺です。12月31日23:30頃から、除夜の鐘撞きが始まりました。

延命寺では一般参加ができるので、しろいまっち編集部も除夜の鐘撞きに参加しました。

例年では甘酒が振る舞われるのですが、今年も新型コロナウィルス感染対策として中止となりました。

除夜の鐘撞の前に、延命寺ご住職が法話をされます。

延命寺の歴史

平安の昔、寛弘2年(1005)、都より一人の旅僧来たり。手賀沼を望む高台に草庵を建て、農耕に励む人々の無病息災を祈念する。この僧が延命寺の開祖賢澄上人である。後に、この草庵は人々の多く住むようになった本郷下に寺として建て替えられるもいつの頃かは定かではない。
下って寛永元年(1624)平塚村の大火に遇い焼失する。萬治3年(1660)、井上筑後守正清が平塚村の領主になるや、宗教に造詣の深い祖父筑後守政重の影響もあってか、名主山さき*善四郎に命じ、自らも大檀那となり、寛文8年(1668)6月、現在地に観音堂を建立する。続いて寛文10年(1670)、本堂再建に着工するも完成を見ず、延宝3年(1675)山門完成の年に48歳で没す。本堂再建工事は引き継がれ、16年の歳月を経て、貞享元年(1684)(注)に完成する。
3代筑後守政蔽は貞享元年(1684)8月所領に行く暇を賜り、領地高岡(香取郡下総町)へ向かう途次、父筑後守政清の建立せし寺に立ち寄り、真言宗の法流無きを知り、元禄元年(1688)に真言宗の法流を持つ祐譽上人を迎え、法流開祖となし、普登山延命寺と名付け、両界曼荼羅を贈る。
天明3年(1783)には6代筑後守正国が大檀那となり、鐘楼堂が建立され、平塚村の庚申講中が梵鐘を寄進している。以後、幕末まで井上家の庇護を受け、歴代住職は手厚く葬られている。
明治の世となり排仏毀釈により寺領は境内地を除き官有地となる。今までの反動もあって廃寺への一途をたどる。
明治39年(1906)、茨城県徳満寺より23世住職に俊彰師を迎える。師はお盆に新霊者の供養のために花料と称する供養金の御寄進をお願いし、寺門の興隆を図る。また、官有地となった山林6,151平方米を、福田夘右衛門氏(治郎兵衛)、山本乕松氏(茂右衛門)両名の協力を得て、無償で払い下げを受ける。この地が現在の白井霊園1区、2区の用地となり墓地として利用される。
俊彰師は昭和14年(1939)徳満寺住職俊溪僧正遷化により、乞われて徳満寺住職となり、延命寺を去る。
第2次世界大戦では、梵鐘も献納され、終戦となるや、昭和21年(1946)自作農特別措置法によって、田畑約6000平方米は解放となり、寺有財産払い下げを受けし山林のみとなる。
昭和25年(1950)、成毛寅治氏(九郎右衛門)、船田八郎(八郎右衛門)の両名は俊彰師の遺弟を25世住職として迎え、寺門の興隆を図る。
昭和30年(1955)には観音堂の屋根を改修、千葉ニュータウンの計画が発表されるや、新しい町に住む人々の人心の安定は永遠に眠る地、霊園の開設にあると考え、昭和44年(1969)に、白井霊園を造成、永代使用料の奉納をお願いし、本堂の屋根を改修し、続いて白井霊園2区を造成する。3区は海老原氏(平兵衛)が中心となり進めるも松戸市の要望があり、市に移管する。昭和55年(1980)、松戸市は公園緑地部に白井聖地公園建設事務所を設ける。
弘法大師千百五十年御遠忌・白井霊園開設十周年を記念し、裏面に刻まれし方々の浄財をもって客殿、事務所、休憩所を造り、昭和56年春彼岸、落慶法要を厳修する。
開基より千年、この間、延命寺を支えし、多くの方に合掌してこれを刻む。
普登山25世 正三  (記念碑より…白井霊園入口)

「出典:宗教法人 延命寺ホームページ

*さきの表記は、正しくは“たつさき”

ご住職が御経を唱え始めると、深々と冷え込む境内も厳かな雰囲気に包まれます。

除夜の鐘はどなたでも撞くことができます。

ご住職が最初に一度撞かれますが、百八つにはカウントされません。初めて知りました!

延命寺の梵鐘の荘厳な音が鳴り響きました。

延命寺大黒天奉賛会の皆様と、しろい環境塾の皆様がテント内で受付をされていました。20年に渡り脈々と続けれらているそうです。

延命寺の梵鐘を撞きに続々と皆さんが集まって来られます。コロナ対策にビニル手袋が手渡されます。私たちも列に並び、除夜の鐘を撞かせて頂きました。

「地域情報サイト しろいまっち」が、皆さんに親しまれるウェブサイトになりますように・・・。

この梵鐘は田村能里子さん製作の中国西安のホテル唐華賓館のロビー壁画をもとにレリーフにしたデザインになっており、大変ユニークなものですので、明るい時間帯に一度ご覧になってみてください。「出典:宗教法人 延命寺ホームページより抜粋」

 

延命寺には、しろいの七福神の大黒天様が祀られています。

松の内(元日から7日まで)に七福神を巡ると、七難即滅・七福即生(七つの災難から逃れ、七つの福徳を授かる)のご利益があるとされているそうです。

 

しろいの七福神めぐりコースが白井市役所と商工会のサイトで紹介されています。

白井市役所(pdfファイル)

白井市商工会


真言宗豊山派 延命寺(ホームページにリンクしています)
所在地:白井市平塚939

電話:047-497-0807

延命寺のテレホン法話
電話:047-497-1122