イベント取材に行ってきました!
2023年7月8日、白井市文化会館かおりホールで『みんなで進めよう! しろいのまちづくり!』をテーマに白井市自治連合会講演会が開催され、100名を超える市民の皆さんが参加しました。
講師には、川北 秀人(かわきた ひでと)氏(IIHOE「人と組織と地球のための国際研究所」代表者 )が招かれ、「行事から事業へ、役から経営へ、現場づくりからひとづくりへ」についての講演がありました。
本日の講師:川北 秀人氏
1964年大阪生まれ。
87年に京都大学卒業後、(株)リクルートに入社。国際採用・広報・営業支援などを担当し、91年に退職。国際青年交流NGOの日本代表や国会議員の政策担当秘書などを務め、94年にIIHOE設立。NPOや社会責任・貢献志向の企業のマネジメント、行政とNPOとの協働の基盤づくり、CSRや環境・社会コミュニケーションの推進を支援している。
皆さん、こんにちは。今日はお忙しいところお出でいただきましてありがとうございます。
5月の新型コロナウイルス感染症規制解除により多くの活動や夏祭りなどが始まりました。コロナ感染症が多少増えてきているというような報道もございますので、充分気をつけてください。
昨年10月開催の講演会以来、多くの方々からの要望により本日講演会を開催することができました。誠にありがとうございます。本日は、IIHOE代表の川北先生のご講演『みんなで進めよう!しろいのまちづくり!』のお話から、皆さまご自身と地域の在り方を考えるきっかけになれたら幸いです。
今後とも自治連合会の活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 今後の皆様のご活躍をお祈りいたします。ありがとうございます。
冒頭で白井市の取り組み「これまで」と「これから」について、スライドを使用しながらの紹介がありました。
【笠井市長が紹介した内容は以下の通りです。】
◆まちづくり協議会設立の経緯
2013年度:地域まちづくり活動補助金設立
2017年度:市立第二小学校区「まちづくり協議会設立へ取り組みを開始」
2021年度:市立第二小学校区、第三小学校区、南山小学校区でまちづくり協議会設立
2023年度:市立南山小学校区にまちづくり協議会設立準備
◆高齢者率:2011年17.8%が2023年28.1%(12年間で10%増)
◆自治会加入:2010年68.6%が2022年60.3%(12年間で8%減)
◆補助金:2018年13.7百万円が2022年11.4百万円(2.3百万円減)
◆地域の少子化・高齢化が進み、人口減の中で世帯数は増えている
◆地域でのつながりが希薄になり、近年のコロナ感染を警戒し交流が低下している
◆自治会では負担感がつのり、担い手不足:煩わしさ・無関心・輪番制が影響している
※市内でも人と人とのつながりが希薄化になり、高齢者の孤独死事案が増加している
◆市民主体のまちづくり推進について
・地域で助け合い、支え合う「小学校区単位」でのまちづくり協議会が重要
・地域共助で、台風や大地震などの自然災害へ備えるまちづくり
・行政支援体制として、市民活動支援課担当職員と庁内連絡会議、庁内検討会議で支援
題目:行事から事業へ、役から経営へ、現場づくりからひとづくりへ
講師:IIHOE「人と組織と地球のための国際研究所」代表者 川北 秀人氏
講演会は、
●白井市で進める「まちづくり協議会」を通じた小規模多機能自治の必要性やポイントなどについて
●各自治会長から事前に送られた質問への回答
●他自治体の事例を紹介
など、丁寧で分かりやすい内容でした。
白井市各地区の人口構成分布が紹介されました。
●子どもが多く子育て支援(放課後学童保育、学習支援、こども食堂など)が重要な地域
●健康づくり・くらしを支える活動(ミニデイサービス、サロン、買物支援、電球交換などの軽作業請負など)が重要な地域
といった各地区の取り組むべき支援が分かりやすく一目瞭然に分類された資料に、参加者全員が前のめりで聞き入っていました。
「白井市内に、地域に、賑わいを作るにはどうしたらいいでしょうか?」との参加者からの質問には、ある地方自治体の後期高齢者の男性が行った同年代の男性に興味を持ってもらい参加してもらえる取り組みを紹介されていました。
他自治体での取り組みを数多く支援された実績のある川北氏の講演は、これからの「まちづくり」に大いに役立つ「ヒント」が散りばめられていました。
参加者の皆さんは、時代に即した新たな賑わいを作るヒントに気付けたように思えます。
取材日:2023年7月8日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。