白井市の事業を紹介します
白井総合公園-散策のみち・生き物たちの林-に生息する生き物の生態を観察しよう
白井市環境課は、自然環境学習に取り組んでいる各市民団体代表14名と、白井総合公園の「散策のみち・生き物たちの林」に生息する昆虫などの生態を観察する研修会を開催。小雨も降る中の観察研修でしたが、大人も感動!小さくても立派に成長しようとする虫たちの営みに遭遇するのです。
新型コロナウィルス渦で、参加者お一人お一人の間隔を保ち研修会が始まりました。
市では「豊かなみどりが生み出すきれいな空気や静けさといった白井市の良質な環境を、市民とともに守り、育むことで、愛着と誇りを持てるまちづくりを進める」ことを第5次総合計画の重点戦略の目標として掲げ、その目標実現にあたっては「学校や市民団体と連携し、みどりが形成されてきた歴史やその貴重さなどに関する学習機会を充実することを取り組みとして掲げております。
〈出典:白井市役所ホームページ〉
白井総合公園は、市役所に隣接した総面積7.8ヘクタールの文化的な施設を中心とした公園として計画され、文化会館、図書館等からなる文化センター部分を先に整備し、平成6年7月にオープンしています。
これまで未整備となっていた文化センター北東側の4.2ヘクタールの土地に、かまどベンチや防災トイレ設置用マンホール、一時避難所にもなる広大な芝生広場を整備し万が一の災害に備えるとともに、子供たちに人気の全長15メートルのローラー滑り台や複合遊具、健康づくりの一環として利用いただける健康遊具やウォーキングが楽しめる散策路など、お子様から高齢者まで、どなたでも気軽に楽しめる総合公園が平成26年4月1日にオープンしました。
研修会講師は(株)Biotop Guildの三森氏。環境系学校非常勤講師でもいらっしゃいます。生息する生きものに関する知識はとめどもなく、自然の保全・管理・活用に携わり、生きものと共生する農業にも取り組んでおられるスペシャリストです。
「散策のみち」は、既存樹林を活かすため、間伐を行いウッドチップの散策路を設けています。
日中は蝶や鳥が集まりやすい樹木を植栽していますので、自然観察なども楽しむことができます。
今回の研修は、日の入り時刻から日没後の「散策のみち」を観察する研修会です。
日没頃から活動をはじめる、昆虫たちを観察する事で学べる事もあるのです。
日没までもう少し!
早速何かみつけたようですね!総合公園にも自然生息する虫たちを観察し、
中々見る事のない楽しさや面白さを伝えるのです。
「ライト・トラップ」という方法で、ライトを白布に充てて虫をあつめるのだそうです。
光に寄ってくる虫を採る方法のひとつで、発電機等を使用してライトを当てる方法です。
夕暮れの時間帯に周囲を観察して回ります。
街では聞けない「ヒグラシ」の大合唱!!
この木を少しずつ上る小さな命が。これは後ほど。
大人になった今も好きです!樹液に集まるカブトムシです。もちろん自然に生息している個体です。カブトムシってコガネムシ科なのだそうです。
ライトトラップの明かりが、ようやく太陽光を勝り始めました。
少しずつ昆虫たちも集まり始めましたよ。
大型の蛾やコガネムシ科の昆虫たちが、
少しずつ集まっています・・・。
えっ!?セミが羽化し始めた!!
実は、人生初めてセミ羽化を目の当たりにしました!
少しずつ背中が割れ、白い体が出てきました。
思いもしない自然の摂理に遭遇させてもらいました。
専門家に観察するポイントを教えて頂くと、あちこちで見つけられるのです。
この後、このセミは羽化に失敗し地面に落下してしまいました。その後も自然の摂理です。
予定されていた開催時間を超過しましたが、研修会に参加されていた皆さんはセミの羽化に遭遇したりと思いもしない出合も多く、この研修を有意義にそれぞれの環境団体で共有されていくのです。白井の自然を満喫し、昆虫たちが見せてくれた生態を、今度は子供たちへと語り継がれるのです。子供たちが少しでも早く、このような環境に参加できる時節になる事を祈るばかりです。