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幼稚園・保育園のご紹介

子ども第三の居場所「CoMADO(こまど)」がオープンしました!

子どもたちが地域の人とつながり、地域に見守られながら成長できる居場所が、白井にもできました。

5月25日(土)、子ども第三の居場所「CoMADO」の開所式が行われました。

一般社団法人まどかこどもレグルが、日本財団の “家でも学校でもない子どもの新しい居場所” となる「子ども第三の居場所」事業として、まどか幼稚園の敷地内に開設したものです。

「子ども第三の居場所」事業は、公益財団法人日本財団が最長3年間運営助成を行い、4年目以降は事業主体の行政移管または団体による自主財源等により運営を継続させるものです。(参照:日本財団ホームページ)

子ども第三の居場所(外部リンク)

家庭が抱える困難が複雑・深刻化し、地域のつながりも希薄になる中、子どもが安心して過ごせる居場所がなく、孤立するケースは少なくありません。日本財団は、すべての子どもたちが未来への希望を持ち、安心して過ごすことができる「子ども第三の居場所」を設け、全国へと拡げていきます。この居場所が地域のハブとなり、子育てコミュニティがうまれることで、「みんなが、みんなの子どもを育てる」社会を目指します。

出典:日本財団ホームページ

子ども第三の居場所「CoMADO」施設概要

 

所在地白井市清水口3-22-1 まどか幼稚園

開所日時

 

 

火曜・水曜・木曜(14:30~17:00)

※閉所時間は季節により変動

※延長利用申込みにより最長19:00まで

スタッフ常勤職員1名、非常勤2名

関連サイト

 

 

 

 

CoMADOインスタグラム

まどかこどもレグル

 

 

ホームページ

インスタグラム

フェイスブック

 

まどか幼稚園横に新設されています。

周囲の景観にも配慮され、既に自然に溶け込んでいました。

外観は周囲の自然に溶け込み、とてもおしゃれでモダンな施設です。施設内には木の温もりを感じつつ、とても落ち着いた雰囲気で癒される空間が広がります。



CoMADO施設内には、自然が広がる市内と近代化との調和を感じました

2階へと続く階段で、そのまま座っておしゃべりや読書、ミニシアターにも利用できそうです。

広々とした2階フロアには、まだ何もありませんが、右手の窓の奥はキッチンが完備されています。




関係者からあいさつの言葉

 

まどか幼稚園 吉岡理事長あいさつ


CoMADO(こまど)開設に至る経緯についてお話をさせていただきます。まどか幼稚園は昨年創立45周年を迎え、この白井の地で今年46年間幼児教育を努めて参りました。

 

幼稚園を卒園したら今までの繋がりが終わってしまうのではなく、この3年間で築いてきた信頼関係を継続し、子ども達、保護者の方々、そして地域の方々と結びついていくということが、子どもたちの成長にはとても大切なことだと考えるようになりました。

 

その中でまず私たちが最初に取り組んだのが、卒園した後の子ども達をお預かりする学童保育ということで、2016年白井市保育課の皆さんにご協力をいただいて放課後健全育成事業の一環として白井市では初めて民間学童を開設することとなりました。

 

2017年けやき台の土地にビオトープを造り、地域の皆さんとのつながりを作ってまいりました。これらの活動がこの数年で広がってくる中で、学校法人では活動できる限界というのがあり、その中で2021年今まで学童保育事業、自然教育事業としてきたところに新たに支援が必要な子ども達のための音楽療法の3事業を加え、2021年一般社団法人「まどかこどもレグル」という事業を立ち上げました。

 

まどかこどもレグルは学童保育、自然教育、音楽療法を柱に活動を進めてきています。

 

日本財団「子ども第三の居場所」事業の申請にあたり、今まで自然教育を担当しておりました嶋本が代表理事として就任し、学童保育、自然教育、音楽療法と共に、今回新たに4つの事業を経営していくこととなりました。そして新施設「CoMADO」を開設するに至りました。

 

皆さまのご尽力があってここまで「まどかこどもレグル」は歩んでくることができました。そして開設に至りまして設計、施工業者の皆さまなど多くの皆さまの多大なるご尽力をいただき、携わっていただいた皆さま方の力の結晶で、この施設が完成してプロジェクトがスタートすることになります。

 

これからも子ども達にとってより良い学びの成長の機会を一つでも多くこの白井の地で作っていきたい。そういう思いでまどか幼稚園、一般社団法人まどかこどもレグルが連携をしながら、第三の居場所事業を努めて参りたいと思います。今後とも、皆さんのご指導、ご協力をいただけますことを重ねてお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

まどかこどもレグル 嶋本代表理事あいさつ


皆さまのお力添えにより、本日無事に開所式を迎えることができましたことを心より感謝申し上げます。当団体は2021年初めて日本財団「子ども第三の居場所」事業への申請をさせていただきました。


子ども達を取り巻く環境が大きく変化していること、幼い頃から家庭や学校で子ども達はこんなにも複雑な悩みを抱えているんだと年々強く感じられる中で「子ども第三の居場所」事業という存在を知り、居場所というものが子ども達はもちろん、大人の方であっても世代に関わらず多くの方たちにとって大切な視点だと感じました。子どもの体験の不足、家庭環境や所得による格差、子育て世帯の孤立や地域コミュニティの衰退など、全国的な課題に対しても少しずつでも解決の糸口をみんなせるように働きかけることも、子ども達に関わる私たちの大切な役割だと感じています。


教育機関や子どもの支援に関わる団体の皆さま、CoMADOの建築をしてくださった皆さま、まどか幼稚園の皆さまにもたくさんのご協力をいただいてきました。本日開所式には人数の都合上お招きできてはおりませんが、当法人がここに至るまでの間、学童保育事業、自然教育事業、音楽療法事業、つばめ食堂など、さまざまな取り組みを応援して支え続けて下さった方々がいらっしゃいます。


CoMADOを開設させていただいたこの白井市清水口は隣に清水口小学校、目の前の遊歩道には中学生や高校生の通学路として利用する事が多くあります。まどか幼稚園が与える安心感から子ども達も、保護者の方も地域の方にも信頼してご利用して頂ける施設であり、学童保育事業への取り組みを生かして体験を充実させ、専門性のある職員が子ども達のサポートに当たれること、自然教育事業の地域とのつながりを生かしてまいります。


市民活動や環境教育をする方々のご協力を得ながら、自然にふれる体験活動を提供していくこと、また保護者の方とのつながりから子育て世代の皆さまが、ご自身の特技や専門性を生かして活躍していかれる環境を創れる可能性と、当団体の特性とこれまでの経験を活かしながら、この土地に会う拠点のあり方を考えて少しずつ、皆さんと歩みながら造り上げていきたいと思っています。


「学校でも家庭でもない子ども達の居場所をつくり、分け隔てなく子ども達を温かく迎え入れて、教育や食育さまざまな体験の拠点」となるよう、また地域の皆さまと子ども達の未来を共に守り育んでいけるような場所になるように取り組んでまいります。引き続き皆さまからの温かいご支援とご協力をいただけますようお願いいたしまして、私からのご挨拶をさせていただきます。ありがとうございました。

白井市 笠井市長あいさつ


嶋本理事長より、まどか幼稚園の今までの取り組みについてお話をお伺いし、子ども達を取り巻く環境に対し真摯に向き合って、様々な取組みがあることに大変感銘を受けました。

 

この清水口という地域には、小学校もあり自然もあり調整池には毎年白鳥が飛来していて、非常に楽しみにされている方々もおられます。このような自然豊かな中で子ども達を地域全体で応援する環境づくりの拠点になればと期待もしています。このエリアは一方で高齢化が進んでおり、一人暮らしのご高齢者もたくさんお住いの地域です。

 

子ども達は国の宝、地域の宝であります。地域や国全体で守っていくことが大変重要であります。行政や委任財団だけで出来ることではなく、皆さまのように志ある方々が自ら立ち上がって取り組んでいただけることは、心強くそしてありがたいと思います。

 

「ペンギンのあしあと」という児童発達支援・放課後等デイサービスも先日開設され、自ら子ども達に良い環境を提供したいと想いは深く、私は自ら行動し地域のために立ち上がる方が、この白井市に多くおられることを誇りに思っています。これからもこのような事業が次々に続くことを期待しています。

 

この場所が子どもや高齢者、保護者にとっていい場所で、ここから巣立っていくような場所に発展することを期待をしております。どうかこれからもよろしくお願いいたします。

白井市教育委員会 井上教育長あいさつ


本日は日本財団、一般社団法人まどかこどもレグル、まどか幼稚園が連携して市内で初めての「こども第三の居場所」のご開設、心よりお慶び申し上げます。


このCoMADOは学校でもない、家庭でもない、子ども達がホッとできる地域の居場所とお伺いし、学校とは違い様々な方々と触れ合うことができる、大変貴重な居場所になってくると思っています。このような取り組みがさらに広がっていること、広がっていくことを期待したいと思います。


教育委員会といたしましても、小・中学生には確かな学力、豊かな心、健やかな身体という基本を子ども達につけてもらって、未来を生きる力、これをつけていただきたいと各学校にはお願いしているところでございます。


CoMADOが目指している「将来の自立に向けて生き抜く力を育む」この目標は、本市教育委員会が目指すところと全く同じであると感じております。子ども達の困難は家庭や学校だけではなく、地域全体で支えることが重要であり、教育委員会は地域の居場所としても連携して、子たち達の希望が満ち溢れる未来を繋げていきたいと思っております。


「こどもの第三の居場所」が多くの子ども達にとって、愛情のある場所となり地域の絆を深める一助となることを願い「こども第三の居場所」CoMADOの成功と、今後の発展を心より祈念して挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。

日本財団子ども支援チーム 金子チームリーダーよりあいさつ

「こども第三の居場所」CoMADOの開所、誠におめでとうございます。まどかこどもレグルの皆さま、白井市の皆さまそして地域の皆さまに感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。


日本の子どもの環境もさまざまな変化の中で、大変厳しい状況に置かれているといわざるを得ないと考えています。勉強がわからないという学力問題において、先生に質問をしよう、何かを解決しようというそういった意欲も湧きづらいお子さんもいらっしゃいます。統計的数字での経済的な困窮、相対的貧困では7人の一人が該当するといわれています。その他、いじめ、不登校、発達障害、外国籍ルーツ等を挙げるだけでも小学生100人中 14.3人、子ども達の3人に1人が何らかの困難に直面して戦っているという状況です。なかなか無視できない数字ではないと感じています。


日本財団は2016年「こども第三の居場所」事業を立ち上げ、家庭で解決できない問題として、学校でも全て解決するのは難しい問題、家でも学校でもない「第三の居場所」を地域に広げ、地域の力の中で子ども達を育んでいこうという居場所を造る事業をスタート致しました。基本的な生活習慣をしっかりと身につけて、学力につなげていくという考えで、将来の「生きぬく力」を身につけていこうというものでございます。


「第三の居場所」事業は2016年から初めて、CoMADOは全国230か所目「第三の居場所」になっています。現在準備中を含めると280の事業を決定するところでございます。この事業で皆さまが培ってきたノウハウや成果を、私どものほうで取りまとめながら「こども家庭庁」へ成果報告をしながら、より良い政策が、居場所の政策が進むように提言させていただいております。


官・民連携しながら「第三の居場所」事業がより全国に広く、そして継続的に行なわれるような運営していきたいと考えています。CoMADO「第三の居場所」の開設、改めまして誠におめでとうございます。一緒に頑張って参りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

取材日:2024年5月25日

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。